サンダルウッド

私と彼は進学先がバラバラ。分かってはいたものの、いざ引越しの日となると不安が募る。 溜め込んだ不安は彼のあるひとつの優しさに爆発し……。 果たして、高校卒業後の私たちの恋の形は…

日常の会話だったり出来事だったり 思っていることだったり願っていることだったり 考えていることだったり考えたくないことだったり フィクションとノンフィクションの狭間 時折り、夢…

これは僕の「痛みの記憶」であり、ただの愚痴だ。 ９割方ノンフィクション。 弱い僕が「僕」になるまでの話。

小学三年生のあさみは、学校で行う七夕の短冊を絶対に書きたくない。 なぜなら、本当の願い事は誰にも言いたくないから。 そんなあさみの心を分かってくれるのは、大好きなおばあちゃん。 …

リメイド……人間を人間たらしめる一つを作り替えられた者。パートナーの力を借り、人間以上の力を発揮する。 １、あることから透明人間となってしまった日暮透《ひぐらしとおる》。しかし…

　二人がタダ食事をしているだけになので本作だけでも楽しめますが、拙作「女神の白刃」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888735392)を…

男子高校生の大根大獅(おおねたいし)は、同じクラスの女子生徒、木場つぐみに好意を寄せていた。 想いを伝えられない奥手な大獅だが、ある日街中で木場つぐみとバッタリ会い、彼女おすす…

都内にある、『はなのごはん』という惣菜屋さんを巡る日常モノ。 一品目　白えびの唐揚げ 二品目　夏野菜と鰻のジュレ 箸休め　鳳梨酥≪パイナップルケーキ≫（店主のひとりごと） …

三十代前半の白戸百合子は、太っている。 けれども、彼女に食べることへの興味はない。 温かくなり始めた春の夜。 ふと思い立って窓を開けると、美味しそうな匂いが彼女の鼻腔を擽った。…

『僕』には、見たい夢がある。あの不思議な飴屋に行けば叶えられるかも.....？ ─────── 完全読み切りの短編です。気軽にどうぞ！

私に残された時間はもうわずか。長年連れ添って生きてきた妻や友人たちともまもなく別れの時である。室内でひとり、今まで誰にもうちあけられずにいた想いをここに記すこととする。矛盾してい…

　行方不明になった学級委員のバッジ。 　誰かが盗んだ？ 　対立する五人と、女子の学級委員長。 　解決するために呼ばれた上級生は、どう動いていくのか？

プライドを傷つけられながらも婚活パーティーに参加しても結婚できない主人公は、母親に植え付けられた偏見に縛られていた。

高校受験を控えた中学三年生の私は、テストの点数や成績を理由に、母親から日常的に暴力を受けていた。 心の糸がぷつりと切れた夜、私は家を飛び出す。 行く当てもないままさまよう私が出会…

　親父が死んだ。有名人でも、企業の重役でもない、タダの田舎の、お調子者のくそオヤジ。ただ、親父には、家族でさえも知らなかった、「自分の幸せを切り売りする能力」があったのだ―― …

　この世界の理「怪力乱神はこの世に相応しくない」「この世で起こった事は、この世ので治まらなければならない」 　つまり霊は人に害を与えてはならないし、人は霊を利用してはならない。…

東京に緊急事態宣言が出てから二ヶ月。 夫と娘と共に自粛生活を送りながら、主婦である「私」は密かに憧れている大学生フィギュアスケーター、湯川晴彦の近況報告を待ち望んでいた。 だが、…

レビューを書いたんだけど、まだこの作品の良さを伝えきれない！もう一回伝えたい！ という思いがあり。 こういうコーナーを作ってみた、というだけのものです。 自分の作品作りに疲れた…

記憶を失った男（拓馬）と悲しい過去を持つ26歳の女（春）はひとつ屋根の下で暮らし絆を深めていく。しかし日が経つごとに2人の間で生じる切ないすれ違いは、後に拓馬にある決断をさせる。

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。 事故で亡くなってしまった友達のお通夜へ向かう時だった。 …

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。 お酒を飲む習慣はないけれど、辛党の彼女は酒の肴も好きらし…

彼を想う気持ちと彼に愛想をつかす気持ちが葛藤する女性の心情を描いた。

夏の風景やにおい，音は私を感傷的にさせる．その感情は私の中で何かを変えてゆく．

目の前に、三つの宝箱がある。 この三つの宝箱には、一つずつお題が書かれた紙が入っている。 さて、今日はどんなお題で物語を書くんだい？ 診断メーカーの「三題話。」で出てきた三つの…

一人の男が川の土手を歩いている。そして、彼は徐に寝転んだ。

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。 ジョークアプリにハマっているらしい。

　姉の死がきっかけになって小説を書き始めた宮内浩は高校進学と共に「眠る少女」というガールズバンドを知る。 　そのバンドが歌っている曲が自分の書いていた小説のタイトルと内容だった。…

お盆休みに帰省した男は、祖母との大切な思い出を胸に、ある決意をする。

2025年、世界に新たな感染症が流行った。 このウイルスの特徴は、感染者の脳内に多量のオキシトシンが分泌される事だった。 オキシトシンとは『愛情ホルモン』とも呼ばれ、女性の…

　今ではない時代、ここではない日本で、社会の生産に何ら寄与しない異能力者たちは、考えている振り、悩んでいる振りしかしないがために、行き詰まる。行き止まり、雁字搦めで行き着く先は、…

機械に囲まれた山の上、「彼女」は独りで生活をしていた。寒々とした空の下、「彼女」は「彼」のことを思い出して夜を待った。

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる五つ年上の彼女とのある日。 文化祭前の晩夏、終電まで練習していた僕が…

そうですか

主人公の恭子は自分を普通の主婦だと思っていた。 死が近いことを知り、大切な記憶が蘇生するにつれて彼女は自分自身の人生を取り戻す。

様々な詩を集めました。 いろいろな色や味の詰まった、ドロップスの缶のように。 詩集ですが、たまに詩のような物語のような、そんな曖昧なものも混ざっているかもしれません。 色も味も…

蝉が五月蠅い夏、僕は久方ぶりに実家に帰省した 待っていたのは懐かしい家族

病気のため入院していたリザヴェータのもとに、アーロンという少年がやってくる。彼は毎晩、リザヴェータに「星についての物語」を語った。アーロンは「星というものは自分で作るものなんだ」…

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。いつも僕に突飛な提案をしてくれる。 でも楽しいのは、お互いに…

千文字ほどの小説を書き集めます。 好みに合うものがあれば良いですね。

太陽が海に沈むとしたら、それは一つの愛なんでしょうか。

上司に文句を言えない、流されるだけの弱い「Ｓ」。

人を傷つけて、傷つけて楽しむ。 そんな人の道を外れた男の話。 ※残虐な描写が多いです。

仕事終わりに、いつものように玄関を開けた。 しかし、そこには私がいた。 少しクスッとするような、頭が混乱するようなお話。

「××」くぐもった声で秋穂が言った。 「なに？」 「私のこと、好き？」 「好きだよ」と僕は言った。 「どのくらい？」 「秋穂が想像しているよりも、ずっと」 「いつから、好き？」 …

群馬県高崎市、フィギュアスケートの名門榛名学院に一人のスケーターが転校してくる。 彼の名前は芝浦刀麻。 北海道での幼馴染、山崎里紗は彼を氷の妖精と恋い慕い、かつて強化合宿で練習…

仙人や妖怪が跋扈する時代の中国 機械兵士こと絡繰兵の戦乱を経たいま－－ 見た目は少女、中身と実力は老師の”京”(ケイ)は、人里離れた道場から、久々の買い出しに山を下りる。 そ…