DEAD END,STRANGLE

作者 玉椿 沢

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★★★ Excellent!!!

生死を賭けた殺し合い。
しかし、状況は全ての登場人物が追い込まれる方向へ向かっていく。

単純な勧善懲悪など存在しない。
ただ、正義の皮を被った人間の悪意の恐ろしさが、常に横たわる。
しかしだからこそ、お互いの負けられない勝たなければいけない理由の果ての戦いは、目が離せなくなる。

負けて生き残った者も、とても「運良く」生き残ったとは言えないような逆境に追い込まれる。
勝った者も勝利の美酒に酔う暇もなく、更なる地獄に押し出される。



そんな彼等の境遇に同情しながら応援するも良し。

……そして彼等の苦しみに愉悦の笑みを浮かべるも……いや、これは聞かなかったことにしておいてもらいましょうか。





社会の闇に生きる彼等の人間模様。
戦いの苛烈さと共に覗いてみる価値は、大いに有りです。

★★★ Excellent!!!

まだ四章までしか読めていませんが、現時点でのレビューをさせていただきます。

社会の理不尽さ、そしてそれに抗おうとする登場人物たちに勇気を貰いました。

登場人物の多くが、自分の大切なものを守るためであったり、ただ生きていくために、生活に不便のない現代社会の中で、文字通りの殺し合いをしています。
複雑な状況で生きている登場人物ばかりで、敵でも味方でも、それぞれにとっての正義や強い思いを持って戦っています。この世界で何が正しいのか考えさせられました。
主人公たちはやはり辛い思いをしながら、大変な境遇にありながらも、生きていくために強くなろうとしています。けれど敵もそれは同じことで、やはり息苦しく辛い中で生きながら、自分を貫くために命懸けです。

そんな彼らに勇気を貰います。これからも彼らがこの世界で、生き続けてほしいと願っています。

★★★ Excellent!!!

社会に何の貢献もなく、人を傷つける能力しか得なかった者が、辿り着いた闘技場。本作は【的場孝介】と【仁和】という2人姉弟による生き様を描いた作品です。殺し合いの場でも一度も殺しをしたことがない、矢橋を先生に迎え、物語が始まっていきます。

臨場感を感じられるアクションに、殺伐とした世界観は、読み応えは抜群です。
生々しく、リアリティある様には、心を揺さぶられることでしょう。

読んでいて思わず手に汗を握るような、素晴らしい作品です。
ぜひ、読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

この作品は中々深みのある小説です。
読み込むほど味がある、と言えばいいのでしょうか?
確かに冒頭から「小説内の独自用語」が出てきて、ちょっと取っ付き難い所もあるのですが、
ちゃんと読んでいくと、その世界観の完成度と設定の細かさに感心してしまいました。
現実世界の状況と、この小説の世界の設定が、無理なくうまく噛み合ってます。
そのため小説の世界が、すんなりと頭に入ってくるのです。

主人公の姉弟は、社会の罠とでも言うべきもので、
「百識」と呼ばれる異能力者同士の戦いの場に駆り出されます。
だが相手は主人公二人より経験も実力も格上の存在。
そんな中、二人はどうやって生き残っていくのか?

「設定や世界観がキッチリ練られた小説を読みたい」
そんな人にお薦めです。

★★★ Excellent!!!

無法地帯、アウトロー臭がバリバリ来る内容でした。とくに描写が細かく、戦闘シーンは迫真の描写。主人公の廃れた性格が世界観にマッチしていました。
続けて第二章。あまり知識が無くても、なるほどなあと思える合理的な戦闘描写。やはり二章でも迫る勢いの筆力でした。ここまで書き込める人は早々いないと思われます。

★★★ Excellent!!!

これは鮮烈な作品です。すごい。
大げさではなく、どうして、今まで知らなかったのだろうかと、悔やまれるレベルです。
特に、一説では「人同士の繋がりが希薄になっている」とも称されている現代社会だからこそ、痛烈に響き渡る作品ではないかと感じました。

単純にバトル描写が手に汗握る構成であり、素晴らしい物なのはもちろんのこと、
人物が織り成す様々な選択や葛藤、掴み取ろうとする未来、そのすべてがリアルに息づき、心を奪って離しません。
この物語で繰り広げられるのは、単純な異能バトルではありません。
単純な殺し合いや命のやり取りでもありません。
人の〝生き様〟です。
これはすごい。

★★★ Excellent!!!

――百識。
膨大な魔術的、呪術的、知識群を指す。
その源は、術者の血に秘められていると言う《方》と《導》。

異能を持つ姉弟は、命をかけたコロッセオでの初戦で勝ち残り、その代償として格上の制裁マッチを行うことになる。

異能や超能力を用いたバトルは迫力満点。
臨場感があり、その情景描写に思わず目を背けたくなる場面も……。

現代の少年法との問題点も重ね合わせ、考えさせられる場面もあります。

――果たして姉弟の運命は……。

逃げ場のない、DEAD END!
命をかけたこのデスゲームから、あなたは目を逸らすことができないだろう。


(第4章 「斬ると決めた日」第3話 「SonicBrave」拝読後のレビュー)

★★★ Excellent!!!

百識の存在。

《方》と《導》の不思議な力。


激しい戦いと、

力を学ぼうとする、姉と弟。



二人の戦う理由と、学んでゆく姿が、

現実的であることに、驚きを覚えました。


ファンタジックで、摩訶不思議な力を持つ者の、
戦いや暮らしぶりは、

空想的で、現実とは離れがちなものだと思います。


命とお金をやり取りする、
戦いの場は、過酷なものですが。


二人が戦う現状を選択した理由が、
両親の残した暮らしを守ること、

とても間近な問題でした。


自分たちで、どう生きてゆくか。

良きアドバイザーを迎え、
《方》の力を学ぶ様子は、

まさに地道な努力です。


出来るようになるのは、
そんな努力があるからでしょう。

少しずつ成果が見える様子に、
嬉しくなります。


矢矯の決断など、ファンタジックな中に、
垣間見える、現実的な選択に。

人物の問題を、間近に、
考えさせられます。