ファンタジックな中に、 垣間見える、現実的な選択

百識の存在。

《方》と《導》の不思議な力。


激しい戦いと、

力を学ぼうとする、姉と弟。



二人の戦う理由と、学んでゆく姿が、

現実的であることに、驚きを覚えました。


ファンタジックで、摩訶不思議な力を持つ者の、
戦いや暮らしぶりは、

空想的で、現実とは離れがちなものだと思います。


命とお金をやり取りする、
戦いの場は、過酷なものですが。


二人が戦う現状を選択した理由が、
両親の残した暮らしを守ること、

とても間近な問題でした。


自分たちで、どう生きてゆくか。

良きアドバイザーを迎え、
《方》の力を学ぶ様子は、

まさに地道な努力です。


出来るようになるのは、
そんな努力があるからでしょう。

少しずつ成果が見える様子に、
嬉しくなります。


矢矯の決断など、ファンタジックな中に、
垣間見える、現実的な選択に。

人物の問題を、間近に、
考えさせられます。

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