少年少女の成長と丁寧な戦闘描写だけが見所ではない秀逸作品

姉弟は両親との生きた証を残すため、死ぬまで終わらない殺し合いの場へと身を投じる。
2人を放っておけない損な性分の立会人は、彼らに1人の男を紹介する。
師匠であり、共に戦う仲間となる1人の男を。
物語の展開から見て少年少女の成長と各章の最後に用意されている丁寧な描写によって盛り上げられる戦闘が見どころと考えるのが妥当と思えるが、私はこの物語の最も注目すべき点は群像劇の如く描かれている各登場人物の心理描写ではなかろうかと考える。
描写がかなり深めなので、若干テンポはゆったりめに感じるかもしれないが、豊かな描写力によって書かれる心理的葛藤は見事としか言いようがない。
メインとも言える少年少女の成長と丁寧な戦闘シーンも含め、見所満載の秀逸作品。
是非1度ご覧いただきたい。

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