どこか懐かしく、そして背筋が冷える真夏のホラー、一気読みさせていただきました!
小さな謎と不気味さが連鎖していく物語が、とても面白かったです。
最初の精進落としで同級生たちが近況報告する場面では、「本当にありそうな一場面」に自分も参加しているような気持ちになりました。
そして、同窓会気分でビールを飲む彼らも、真人の話が出ると黙ってしまう……彼がみんなの中で慕われていたんだなと、伝わってきます。
その真人の死の真相を解き明かそうとする間に、次々不可解なことが起こっていくわけですが。村で怪異として噂される『シラコ』とは何か、記憶を失っている主人公が思い出したこととは……?
真相が明かされた後、とあるページたちを読み返して、「最初と見方が変わった!」と驚きました。
ぜひ、ご自分の目でお確かめください!
最後に、作者の平中なごん様へ
真夏にぴったりなホラーミステリーをご紹介いただき、ありがとうございました!
個人的には、みんなを主導する知的なあずささんが好きでした。
最後まで読ませていただきました。
ラスト、バスの車窓から見えた光景がぐっと来ます。エモーショナル。しかし犯人の末路自体は妥当なものの、それを選んだ彼女の真意を考えると、やはりこの世のものではないのだな、という気持ちになりました。
久しぶりの帰郷、幼馴染みの葬儀、失った過去の記憶、風光明媚な田舎で起きる連続不審死……王道のジュブナイルホラー&ミステリーです。個人的にホラー成分はあまり強くなくて、幽霊が出てくるミステリーといった印象。
彼女が犯人たちの前に現れて自分の気持ちを伝えていれば、こんなことにはならなかったのに……と思う一方、エピローグを見ると結局すべては彼女の思い通りだったのか? とその点を掘り下げると、なかなかゾッとします。
被害者たちの冥福を祈ります……。