スケオタという人種がいる。ディープなフィギュアスケートファンのことだ。スケオタは現地またはテレビでスケーターの演技を見るだけではなく、演技から物語や表現を考察し、ISUから公開されたプロトコルを吟味し、ああだこうだ考えてしまう人種のことを指す(多分)。
そして、この物語のヒロインのように、スケーターのTwitterやインスタを追っているスケオタはごまんといる、と思う。
そんなわけでスケオタの端くれの端くれである私はこの話のヒロインに共感しまくりなわけである。Twitterは見るしYouTubeで演技は繰り返し見まくるしインスタはフォローするし、某選手のおかげで私は癖のないループとサルコウがいかに美しいかがわかるようになった。
さらに、あらゆるイベントや施設が自粛に追われるなか「あの選手どうしているだろう」「ちゃんと練習できているだろうか」という、身内ではないのに身内になったかのような心配。
そして、本当に言いたいことは本文にあるように、「今度その選手のスケートが見られるのはいつになるのだろう」。
誰かを愛するように、その「スケーター」と「スケーターの演技」を愛する。
ある意味それは「男女の愛情」を超えている、と私は言いたい。
物語の構成、文章表現、女性性や子育てを絶妙なバランスで刺さる感じに描かれている!!それが素晴らしくえぐい!!
だがそれ以上に!!私はこう言いたい!!!
全てのスケオタよ!!!この物語は他人事ではないぞ!!と!!