どうも、坂神です。
アニメ『アルネの事件簿』のファンタジーミステリ―特有なトリックに毎回「ほおぉ~そう来たかあ~」と感心している今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いやこれたぶんバリバリの本格とは言い難い内容と思うのですが、それでいていざ各話で答えがわかってみると案外アンフェアに感じないので、特殊設定ミステリーとしても独特な楽しさのあるお話ですね。
パズラーというふうではないけれど、前提条件からの想像力とか連想力を試される種類の謎解きというか……。例えるなら、「デュラハンって首無しの騎士だよね? ということは、こういう常人じゃ不可能な犯行も可能になるでしょう?」みたいなノリ。
発想の勝利ですよね。あえて異世界ファンタジージャンルでミステリーを書いてみたい、という人には参考になりそうな作品ですね。
それにしてもこれ、原作はツクール製ゲームなんだなあ。
もうゲームを遊ばなくなって何年もたつので、メディアミックスでもされないと小説やアニメ以外の媒体で人気のコンテンツがあっても全然わからないっていう……(白目)。
と、それはさておき。
今回は以下三点、ご報告です。
1)『月の宴に蛇は集う』完結の話
丁度一週間前から公開開始した「ツキヨム」楽曲化短編小説コンテストの応募作ですが、本日完結しました。
『月の宴に蛇は集う』
https://kakuyomu.jp/works/822139846358974476
なんか久々に明るいノリで終わる話を書いた気がする~……
ここ数年、ホラーばっか書いていましたからね。
まあこのお話もホラー的なテイストが皆無かと言えば、全然そんなこともなく、過去作で学んだ技術をかなり投入して書いているのですが。
ていうかラブコメ的なキャラと民俗ホラー的な設定がミックスされているの、ある意味では自分の好きな要素全部盛りという感もなくはない。
ちなみに作中で描かれている呪術やその他の民俗学的設定などについてですが、色々文献資料を読んだ上で書いているものの、ストーリー演出上の都合からあえて実存する事物と異なるかたちで描かれている部分もいくつかあるので、その点はご了承ください。
具体例をひとつ挙げると、俊敬が使う光明真言は本当なら亡者滅罪の功徳を得るのに同じ詠唱を108回繰り返す(!)らしいです。何ならもっと大きな霊験を得たという逸話の中には10万回唱えたというエピソードすらある(笑)。
でもそれを小説で実際にやると、呪術詠唱しているだけで短編の文字数上限突破してしまうし、何より物語のテンポが悪すぎるなんてもんじゃないので、せいぜい作中で俊敬は一度につき3回ぐらいしか唱えていません。
まあ『気怠げ司霊者』でも同じようなかたちで処理しているんですけどね。
2)その他のコンテスト関連の話
ところで今月末の〆切で、現在「カクヨム10テーマ小説コンテスト」も開催中ですが、そっちはほとんど手を付けていません。
「恋愛ホラー」のテーマで性格の悪いヒロインが出てくるお話を書こうと思っていたのですが、改めて考えてみると、ちょっとワンアイディアでまとめるようなタイプの内容になりそうにないな……という気がしています。
うーん、やっぱ「ミステリー×アクション」か「モブな僕らの青春」で書こうかなあ。
前者ならスパイ小説とか、ハードボイルドミステリー的な何か。後者ならモブな主人公が何かしらの趣味に打ち込む青春小説とか?ですかね。
それと、カクヨムシェアワールド企画みたいなのもはじまっているんでしたっけ。
これでも私は小中学生の頃からテーブルトークRPGをちょくちょく遊んでいた時期がありまして、この種の企画は同じような臭いがするのでけっこう気になっています。と言っても、現代世界が舞台のルールで遊んだことはあまりないんですけどね。プレイ経験が多めなのは『ソードワールド(初代も2.0以降も)』と『D&D』かな。まあ別にそれはどうでもいいんですが。
こういうのって参加するのに乗り遅れると、大抵あとから入っていくタイミングを見失いがちだからなあーどうするかな。
あと、そろそろカクヨムコン11も中間選考結果が発表される時期ですよね。
たしかここ2年ぐらいは3月12日に発表されていたので、今年もそれぐらいかなと思って身構えていたのですが、ちょっと今回は選考が遅れているのかな。
個人的な印象だと、カクヨムコンの中間発表って月曜日にあった記憶がないので、春分の日の前の17~19日頃になりそうなのかなと予想しています。いや過去には3月下旬に入ってから発表された年もあったはずなので、わかりませんが。
選考に手間取っているのだとしたら、やっぱ短編部門でネクスト賞と円城塔賞がW開催になった影響でしょうかね。純粋に応募数も多くて、読者選考による足切りがある長編よりも大変そうですし。
ていうか私の場合だと、長編はプロ作家部門なので別段あれこれないのですが、短編は本当にわからなくてですね……今回初めて3本書いて応募したものの、どれも円城塔賞向けにエンタメ性ガン無視した内容だったってのもあり、余裕で全部落選してそうな予感がある(苦笑)。円城塔賞で勝ち抜けを目指して書くと文学志向になるけど、そこで引っ掛からないと普通の短編賞でも望みは薄いんですよね。
3)最近読んだ面白い本の話
今回は乗代雄介先生の『十七八より』をご紹介。
第58回の群像新人文学賞受賞作品ですね。
以前も述べた通り今年は文学系にも注力したいと思っているので、そちらの方面で未読の有名作をチェックしていこうということから手に取った一冊です。
それでこちらの作品ですが、基本的には女子高生の青春文学といった趣きでありつつ、その文体が非常に独創的。視点主人公が「過去の自分」を「少女」と呼んでいるという、三人称のような一人称(?)の表現で、とにかくテクニカル。
しかも物語はいくつものエピソードが結び付いて成立しているものの、それでいていずれの内容にも因果関係が判然としない部分がある。つまり、そうした不可解さの答えについては、おそらく読み手自身に委ねられているわけなんですね。
でもってラスト付近では、ただただ綺麗な文章を読んでいるだけで感動してしまう、というなかなか得難い読書体験をしてしまいました。
頁数は然程多くないのに、凄く濃厚な味わいの小説でしたね……
乗代先生の作風は個人的にかなり刺さったので、他の著作も読んでみたくなりました。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!