どうも、坂神です。
アニメ『葬送のフリーレン』を視聴して、ヒンメル×フリーレンやシュタルク×フェルンの両カップルにニヤニヤする今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
原作未読なのですが(一応視聴前からタイトルだけは知っていた)、こんなイチャイチャカップルを眺めるファンタジーとは思ってもみませんでした。
来年初頭からはじまる2クール目も楽しみです。
まあ何はともあれフェルンは可愛いなあ~。
でもヒンメルが一番人気らしいっていうのは、よくわかります。
ていうかヒンメル、自分の死後も「エルフのフリーレンが寂しくならないように」って世界各地に銅像建てまくったわけですが、あれ見方を変えると死別したあとも好きな女の子の記憶から自分の残像を消さないようにクソ深い爪痕を付けていったようなもんですから、勇者の愛情湿度高めでメチャ重いな!とか思ってしまうのですが、そんな感想持っているのは私だけでしょうか。
と、それはさておき。
今回は以下四点、ご報告です。
1)『霊視のあとは、絵解きの時間。』連載再開の話
えー、そんなわけで前回の近況ノートでも予告した通り、本日から『霊視のあとは、絵解きの時間。』が連載再開しています。でもって同作でカクヨムコン9にエントリー済みです。
新規公開の第三話は、計16話(本編15話+番外編1話)でして、この新章だけでも10万字以上あり、最終話の36話目で物語が完結します。
毎日午後8時5分(20:05)更新で1月10日完結予定です。
尚これも予告済みの情報ですが、すでに最後の最後まで本文はすべて書き上げてから投稿しています。そういうわけなので、どうぞひとつよろしく。
それと先に申し上げておきますが、とりあえずラストシーンはエピソード的にひと区切り付く格好ではあるものの、気が向いたらまた続編が書けるような終わり方にしてあります。これは何だかんだと結菜と颯馬のキャラクターが気に入っているためでして、当初から予定していた幕切れです。
いやまあ、とはいえ実際に続きを書く日が来るかはわかりませんが……(白目)。
2)これまた前回に引き続き次回作の話など
無事に『霊視のあとは、絵解きの時間。』がラストシーンまで書き上がったので、現在は思いっきり次回作の準備を進めています……まあこれも前回言及した通りですが。
とりあえず民俗学関連の書籍とか、ジャンル的に近い人気作をできるだけ読んで、自分が書きたいものをどういう方向性で書いていこうかな、と検討している感じですね。
すでに自分の中で物語の核になるテーマは決定しているのですが、読者を呼び込むフックになるようなコンセプトとか、それを活かすためのプロットやキャラクター、舞台設定などに関しては、まだしばらく思案する必要がありそうです。
あとは、先日「14万字ほど書いて自主的にボツった学園ミステリ」があるという話も以前の近況ノートで触れましたが(学園ミステリ大賞への応募を見送ったものです)、途中までの内容は気に入っているので、それをベースに書き直したものも、そのうちどこかで公開するなり、良さそうなコンテストに応募するなりしたいと思っています。
それ以外だと……
メチャクチャ目の前の話になってしまいますが、カクヨムコン9の短編部門に応募するかどうかってところですかねぇ。まあこれは何かいいネタが思い付いたら、遊びで参加してみようかな、って感じでしょうか。ただ基本的に新作は長編優先なので、あくまで余裕があればってところです(これもいつものパターンだな……)。
他にはミステリ系の公募にチャレンジしてみたい気持ちもあるのですが、それもやっぱり時間や労力とネタの有無を相談しつつ、というところですね。
3)色々と一年を振り返ってみての話
あれこれ書いているうちに思い出したんですが、実は2023年の年始に掲げた個人的な今年の目標は「ミステリ小説を書くことに注力する」だったんですよね。
改めて振り返ってみると……まあ自分自身では普通にミステリというか、ミステリ要素を含むような小説ばっか書いていた感覚はあります。
一年越しでキャラミス的なホラー『霊視のあとは、絵解きの時間。』を完結させましたし、最終的にボツったので表に出していないけど14万字の学園ミステリ書いてましたし。あと「賢いヒロイン」コンテストに応募した中編も、基本はライトミステリの感覚で書いてました。
ただ一方で、今後執筆を検討している作品の方向性が影響して、資料本を読むのに費やす時間が相当増えたのは予定外と言えばそうだったかなあ、とか。
結果的に調べ事するのに労力をかなり割くことになって、そのぶん小説自体の執筆量が圧迫されてしまったという。何度も言うように調べ事自体はメチャクチャ好きなんですけどね。執筆時間とのバランスをどう取るか、そこは課題だなあと。
でもこう、調べ事って、調べれば調べるほど面白くなる一方でキリがないんですけど、それでいて創作に使えそうなネタを執筆後に見付けたりすると、「あーやっぱり書く前に資料をもっと色々読んでおいた方が良かった、あれもこれも先に知っていたらもっと面白くできたのに……」みたいな後悔が発生するんですよね。
どこかで調べるのは中断して書くしかないんだけど、その案配が難しい。
4)最近読んだミステリ小説の話
今回はアンソニー・ホロヴィッツ『ナイフをひねれば』をご紹介。
私が個人的に最近、ハマりにハマっている本格ミステリ作家がホロヴィッツです。
毎年何だかんだと一冊はシリーズ物の新刊を出してくれているので、発売されたらすぐ手に取って読む、というぐらいにはお気に入り。
それで2023年に翻訳されたホロヴィッツ作品が『ナイフをひねれば』だったりします。
以前にもこの近況ノートでホロヴィッツ作品は紹介したことがありますが、何といっても最大の特徴は本格ミステリとしての圧倒的フェアプレイ感にあると言えるでしょう。
「丁寧に本文を読んで、しっかり推理すれば、一般読者でも突飛な発想などなくともきちんと犯人にたどり着くことができる」
ホロヴィッツのミステリには、まさに正統派の謎解きゲームとしての醍醐味が凝縮されており、初心者から上級者まで読者によって様々な楽しみ方ができる、そうした懐の深さがあります。
<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ第四弾となる本作でも、従来の魅力は変わるところがありません。
過去作に比すれば、犯人当ての難度自体はやや低めに思いますが、さりとて作中の細々とした伏線が事件にそれぞれどう関連しているのか、すべて完璧に見抜くことまではかなり難しい。うっかり忘れそうになる伏線とかもけっこうありますからね~。
意外性があって衝撃的な結末のミステリはもちろん素晴らしいのですが、一方でいち読者として実際に推理してみることにより「やっぱり当たっていた!」という快感が得られる本格物、適度な難易度にチューニングされた謎解きゲームとしてのミステリも大変面白い。
そして、後者の楽しさを再認識させてくれるのが、ホロヴィッツ作品です。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!