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『霊視のあとは、絵解きの時間。』完結

どうも、坂神です。
遅れ馳せながら、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

さて、昨年の年末に再放送でアニメ『バンドリ!It‘s MyGO!!!!!』を視聴してからこっち側、いまだに衝撃が抜けない今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

いやー最初の本放送では見逃してしまって、その後に周囲の評判でメチャクチャ面白いと聞き知ってから追い掛けていたのですが、本当に凄かった。
音楽モノのアニメって何だかんだと明るく前向きな話が多い気がするのですが、『MyGO』は内容の重さにびっくり。
色々な意味でガチ青春ストーリー感が最高ですね! 



と、それはさておき。

今回は以下三点、ご報告です。


1)『霊視のあとは、絵解きの時間。』完結の話

そんなわけで本日の更新をもちまして全36話(本編35話+番外編1話)、無事に完結致しました。
計23万8000字、好きに書いていたらけっこうな文字数になってしまいましたね。

まあ何にしろ、初めてホラー系の特殊設定キャラミス(?)的な話を一本最後まで完結させることができたので、ほっとしています。一度も書いたことがなかったジャンルですし、想定読者層も今までと違いますし、色々と手探りな部分だらけだったので。
ただそのぶん経験値は増えましたし、勉強になったことも多かったですし、次回作で何をどうしようかという新しい目標もできました。

しかし自分でも今更のように気付いたのですが、『霊視の~』って第1話公開日がまさに去年の同じ日(1月10日)だったんですね。
本当にピッタリ一年越しの完結とは思いもしませんでした。


2)今年の抱負の話

その辺りを踏まえた上で、2024年の抱負ということになるのですが……
まあやっぱり、今年は改めて「自分なりに納得がいく内容の民俗学ホラーミステリの長編を書く」というところになるでしょうか。
昨年と大差ない(※2023年の目標は「ミステリに注力する」でした)ように思われるかもしれませんが、次はキャラ文芸というより、どちらかと言えばまず一般文芸寄りのテイストを意識したものにチャレンジしたいなと思っています。
まあそうやって一本書き上げることができたら、そのまた次は再度キャラミス的なものに戻って挑戦してみるのもいいかなと思っていますが。
ホラージャンルの作品を色々読んだり書いたりしてきた結果、ある程度目指す方向性が見えてきた感もあるので、そういう諸々の積み重ねを活かしたいところ。

しかし民俗学の勉強をはじめてから実感しているんですが、つくづく自分は調べ事したり新しい知識を得たりすることが好きなんだなと思います。
そういう点から言えば、民俗学以外にも興味のある分野はあるので、今年はまた他のことも勉強してみたい、っていうのも抱負のひとつですね。


3)最近読んだミステリ小説の話

今回は浅倉秋成先生の『六人の嘘つきな大学生』をご紹介。
まあこれも実際には最近じゃなくて、もう随分前に読んだ小説なのですが(白目)。
ここで取り上げている作品も個人的な趣味の影響で翻訳物の比重が高めなので、たまには国産ミステリも紹介しておこうかなと……。
もっともこれはすでに映画化が決まっている作品ですから、私などが言及するまでもなく読んでらっしゃる方も多いでしょうね。

それで『六人の噓つきな大学生』なのですが、就職活動を題材として扱っているという、なかなか珍しいミステリです。
「就活で面接に臨む際には、面接官からの評価を稼ぐため、いかに自分を良く見せるかが大切」というのはよくある話ですよね。
しかしそういう上辺を取り繕った人物の素性が明らかになっていったとき、そこにいかなる正体が現れるのか……という部分に焦点を当てて描かれた物語で、登場人物の設定から筋運びまで、ありとあらゆる要素がハイレベルで素晴らしい作品でした。

特に面白いのは、物語が進行していくにつれて登場人物たちの本性がどんどん判明していき、作中で同じキャラに対する印象が二転三転する部分ですね。
物語序盤では、各キャラが皆「有能で好感度高い就活生」を演じているにもかかわらず、中盤以降は化けの皮が剥がれて、全員ことごとく脛に傷持つ人間だと判明していったりします。
しかしながら凄いなあと思うのは、物語序盤よりも、中盤以降で描かれるキャラクターたちの方が皆、ずっと人間味があって好ましい印象を受けるところ。
むしろ序盤の就活生たち、みんながあまりに隙のない理想的な若者すぎて、逆に気持ち悪く感じてしまう(笑)。そこまで含めて、人間の多面性に対する描写がメチャ上手いし、非常に面白いんですよね。
伏線回収も完璧で、非常に読後感が良く、誰にでもおすすめできる一作です。



などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。

以上、坂神でした!

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