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カクヨムコン10向け新作公開しました

どうも、坂神です。
アニメ『ラブライブ!スーパースター!!(3期)』最新話で、きな子のエピソードに興奮する今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いやはや3期はここまできな子の出番がやや控え目でしたが、まさか第10話でこの展開が待っているとは、夢想だにしませんでした……。
まだこれ書いている時点で放映から半日と経過していないのでネタバレは避けますけど、もうもう二年生では一番の推しですので大満足です。

しかしそれはそうと3期も佳境へ差し掛かって、現三年生(結ヶ丘一期生)のメンバーがチラチラと卒業後の進路について話したりしているのが、やっぱ非常に寂しいですねぇ。
まあ<ラブライブ>シリーズは作中の時間がいつも有限なので、毎回三年生の卒業が近付くたびにせつなくなるんですけどね。



と、それはさておき。
今回は以下三点、ご報告です。



1)新作『気怠げ司霊者と迷える門人』の話

以前から話題にしていた新作ですが、本日より投稿開始しました。
ホラーのようなミステリのようなキャラ文芸小説で、連作短編形式の全4章構成です。
本文33話+番外編1話の合計34話、12万字弱でひと区切り付けてあります。
また1月10日の34話まで毎日1話ずつの更新で、午後8時5分(20:05)に最新話を公開していきます(全話予約投稿済みです)。

大まかな概要は、下記の通り。


     *  *  *


〇タイトル:
『気怠げ司霊者と迷える門人』

〇ジャンル:ホラー

〇キャッチコピー:
【 気怠げ師匠と迷える弟子が怪異を祓う、オカルト謎解きストーリー。 】


〇あらすじ

「司霊者」とは、現代日本において陰陽道をはじめとする、各種呪術を修得した霊能者全般の呼称だ。
緋河聖純は、代々司霊者を輩出する名門「緋河家」に生まれ、彼自身もまた「立派で正しい司霊者」を目指していた。
しかし聖純は実力不足から将来の道に迷い、教えを乞うために他家の司霊者のもとへ弟子入りを志願する。
祖父から紹介された人物は、八津嶋玄濤。国内でも最も強力で、また危険な呪術を用いる霊能者一族「八津嶋家」の一人だ。

かくして玄濤と面会すべく指示された場所まで赴いたものの、そこにあったのは「易占居酒屋すみた」という屋号の飲食店だった。
当惑しつつも居酒屋を訪ねてみると、墨田と名乗る店主が聖純を出迎える。
墨田の話によれば、玄濤は頻繁に店へ顔を出すが、この日はまだ姿を現していないという。
玄濤の不在に落胆する聖純だが、そこへ思い掛けなく一人の女性が来店する。彼女はある困り事を抱えており、そのため腕利きの司霊者に助けを求めているらしいのだが――……

居酒屋へ持ち込まれる不思議な依頼の数々を、司霊者二人が解決していく。
怪奇現象に悩む美女、夜更けに輝く鳥の像、サッカー選手の呪われた足、廃ビルの地縛霊……
道に迷える聖純は、いつも気怠そうな玄濤に付き従い、様々な事件と向き合うことになる。
それによって果たして、聖純は理想とする「立派で正しい司霊者」になれるのだろうか? 
師弟バディが怪異を祓う、オカルト謎解きストーリー。


     *  *  *


今更な話ですがカクヨムコン9の参加作だった『霊視のあとは、絵解きの時間。』では、同じように連作短編形式と言いつつ第1章と第2章だけで12万字以上費やしてしまい、最終的には全3章で20万字以上になるという構成の悪さが個人的な反省点でした。
しかし新作ではその点を自分なりに克服し、巷の一般的なキャラ文芸小説と同分量のバランスで書き上げられたと思います(少なくとも角川キャラクター小説大賞の文字数規定は9~12万字なので)。
今回のバランスで連作短編形式のキャラ小説を書くには、個々の短編にどの程度ネタを配分したり描写を入れたりすればいいかわかったのが、個人的には大きな収穫ですね。

で、新作の内容的なことをお話しますと、これも以前から言及していた通り「バディもの」です。まあバディにも種類というか傾向があると思うのですが、今回の『気怠げ司霊者と迷える門人』は師弟バディになります。
現役大学生で立派な司霊者(怪異調伏などを仕事にしている霊能者のことです)を目指す真面目な性格の聖純と、万事にだらしない師匠の司霊者である玄濤の二人が共に怪異の謎に挑む、という設定。

前作『泥の死』の物語終盤で司霊者のキャラクターを登場させたとき、同じように怪異と戦う霊能者を主人公にしたお話を書いたら面白いのではないか……と思い立ち、今作のアイディアを練り上げました。
普段はろくでなしだけど頼り甲斐がある師匠の玄濤はカッコよく、ストーリーの語り部役でイケメンの門人である聖純は可愛らしく(?)書けたと思います。
というわけで、どうぞひとつよろしくお願いします。


そうそう、ところで上述の『泥の死』なのですが、そちらも折角なんで今回のカクヨムコンに応募しています。元々は特にどこかのコンテストに応募するとか考えてなかった小説なんですけどね。



2)短編『誓いの勇者のハーレムパーティー、魔王討伐後に転生したら学園ラブコメはじまった。』の話

さて、今回のカクヨムコンでは短編部門でもエントリーしています。
こちらに関してはすでに昨夜(12月7日)の時点で完結済みですね。

ただ一応、下記に大まかな概要を紹介しておきます。


     *  *  *


〇タイトル:
『誓いの勇者のハーレムパーティー、魔王討伐後に転生したら学園ラブコメはじまった。』

〇ジャンル:ラブコメ

〇キャッチコピー:
【 前世では何となく気付いていたんでしょう? みんな勇者が好きだった 】


〇あらすじ

勇者ケインは異世界で魔王を倒したものの、直後に敵の城が時空の狭間に呑まれてしまう。
おかげでパーティーは為す術もなく全滅、ケインも皆と一緒に死亡したのだった。

しかしケインと仲間は、その後に現代日本で生まれ変わる。
今ではケインも、藤凛学園高等学校二年生の葛城慧として生活するようになり、また前世で共に旅した仲間たちも、同じように新たな世界で新たな人生を謳歌していた。

ただし慧と仲間たち(全員女の子)は、ある重大な問題を抱えている。
前世で契約した「誓いの精霊との契約」が現在も持続しているせいで、日々大変な弊害に悩まされていたのだ――
そう、なんと「えっちなことができなくなる」というペナルティに! 

慧と女の子たちは契約を解除するため、現世でもかつての仲間を集め、誓いの精霊と接触する手段を探す。
ところが事態はやがて、思い掛けない事実を炙り出すことになるのだった――……

転生アフターファンタジー風味の現代学園ラブコメ。


     *  *  *


それにしても改めて考えてみると、カクヨムコンの短編部門に応募するのって、私としてはけっこう久し振りのような気がしますね。
もしかしてカクヨムコン7以来かな……? ちょっと思い出せませんが。

内容的には、まあカクヨムネクスト賞を意識したラブコメです。
というか短編では極力ミステリーを書きたいと思っているのですが、前回の近況ノートでも触れた通り今回1万字以下の規定だったので、個人的に伏線を張りながら犯人を二転三転させるようなお話が書き難かったんですよね(汗)。

それでまあ、設定的に少し捻りがあるタイプのハーレムものを目指しました。
先頃がっつりアニメにハマった『葬送のフリーレン』の影響で、いわゆる「後日談(アフター)ファンタジー」+「学園ラブコメ」みたいなところで何かできないかなと考えた結果です。
いやそもそもみんなRPGクリアしたあとって、主人公は結局どのヒロインとくっ付いたのかなーとか妄想したりするもんじゃないですか? それで急に二次創作で学パロ(学園パロディ)もののラブコメを漁りはじめるという……典型的なオタク行動ですが。
まあ着想の源流はそのへんでして、だったら最初から「魔王討伐後に学園ラブコメの世界で転生した勇者が仲間のヒロインたちとハーレムラブコメする」内容にしちまうぜ!という結論に至ったわけです。

……それにしてもこういうおバカなラブコメ(+ファンタジー)、ちょろっと公開しただけでもPV数がホラーやミステリーの3~5倍ぐらい回るの、相変わらずビビりますね(白目)。



3)最近読んだミステリ小説の話

今回は、M・W・クレイヴン『ボタニストの殺人』をご紹介。
近年の翻訳ミステリファンにはすでにお馴染み、<ワシントン・ポー>シリーズの最新作ですね。ただ実は八月発売だった作品なので、最近と言いつつ読んだのはけっこう前(以下略)。
……ここのところカクヨムコンの準備をしていて、ここで取り上げるタイミングをずっと逃していたんです。前回の『死はすぐそばに』を紹介した際にも同じこと書きましたが。

それはさておき、シリーズ最新刊はボリューム面でシリーズ最大の一作となっており、ついに上下巻になってしまいました。
とはいえ物語はテンポ良く、ぐいぐいと読み手の興味を引っ張る内容でして、気付くとあっという間に読み終えてしいましたね。

今回は凶悪殺人犯を巡る事件自体も当然面白いのですが、そこに関連してシリーズのメインキャラクターたちの人間関係に大きな変化が訪れるのが見所でした。
これがけっこう意外というか、第一作目から追い掛けているファンとしては「えっ、そうなるの!?」という感じで、ちょっと驚き。
しかしまあ個人的には納得というか、たしかになー私もポーだったら、そうだろうな……と思ってしまったので、おかしいってことはないんですけどね。いや、未読の方には意味不明な話で申し訳ない。
とにかくシリーズファン必読の一冊ってことですね!(強引にまとめ)



などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。

以上、坂神でした!

2件のコメント

  • こんばんは。
    坂神さんはミステリもホラーもラブコメもお上手なのですごいと思います。
    ミステリって読まれにくいですよね。なので最近はミステリ風味がいいのかなと感じてます。
    ガッチガチに張り巡らされた伏線やどんでん返しとか大好きなんですけどね、、

    『泥の死』カクヨムコンに参加されたんですね。絶対参加したほうがいいと思います。もったいないです。
  • >片瀬智子さん
    どうもです~。
    Web小説って、めちゃくちゃ沢山読んでいる人は並行して20作とか30作とか連載追い掛けているみたいなんですよね。
    でもそうすると、お話を読んでいても伏線とか全部覚えていられない、という人が多いらしいという話を聞いたことがあります。
    たぶんWeb小説の世界でのミステリーは、そこのところが不利なんだろうなあと。
    私もミステリー大好きなので、なかなか悩ましいです。
    『泥の死』は、かなり自己満足で書いた部分が大きいお話なので、どうかなあと思ったのですが、折角10万字以上あるので応募するだけしてみました(汗)。
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