どうも、坂神です。
今回は新作長編の連載開始告知でして、雑談控え目です。
概要は、下記の通り。
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〇タイトル:
『泥の死 -ある未解決事件関係者の手記-』
〇ジャンル:
ホラー
〇キャッチコピー:
【 民俗調査に訪れた地方都市では、私を含む幾人もが同じ悪夢を視てしまう。 】
〇あらすじ
浅葉晴市は、大学三年生の夏から秋にかけて、S県藍ヶ崎市を訪れた。
友人の押尾聡に誘われ、フィールドワークに従事することにしたからだ。
浅葉は都内の大学で民俗学を学んでおり、民俗誌(エスノグラフィー)や来年に控えた卒業論文の題材を探しているところだった。
現地入りすると、まずは滞在先を確保し、伝統行事や工芸品に調査対象としての目星を付けていく。
しかしほどなく、浅葉は就寝中に得体の知れない悪夢を視てしまうようになり、日常に忍び寄る不穏さに戦慄を覚えはじめた。
と、そのような折に突然、友人の押尾が死亡したという報せが届く。
しかも信じ難いことに押尾は、ほんの三日前まで浅葉と連絡を取り合っていたにもかかわらず、白骨遺体として発見されたというのだ――……
フィールドワークの中で怪異の謎を追う、民俗学ホラー。
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以前から近況ノートでチラチラ話題にしていたホラーのようなミステリーのような、民俗学オカルト小説です。
合計文字数18万字超、全51話完成済みで投稿開始しています。
連載開始日の本日9月1日はプロローグにあたる2話分を公開し、以後1日1話毎日更新を予定しています。
1話目だけは昼12時5分に投稿しましたが、基本的に2話目以降は毎晩20時5分(午後8時5分)に最新話が投稿されていくはずです。というか今夜2話目はすでに予定時刻に公開していますが。
いやーしかしこう、いかにも文芸系ホラ~って感じのタイトルですね。
『泥の死』って、およそWeb小説らしからぬテイストに自分でもびっくり。
でも文芸系だとこういう暗示的(?)な題名の方がウケがいいらしいので、これで本当に読まれるのか不安に思いつつも、おっかなびっくり付けました。
それにしても18万字以上の長編だと、原稿が書き上がってからも段落などの改行調整やルビ振りの作業がけっこう疲れますね。プラス推敲で1週間以上かかるとは思わなかった(苦笑)。同じ字数でもWeb上で連載しながらだと、1話毎の作業なのでそこまで面倒だと感じたことはなかったんですが。
あとはですねー、とりあえず気の早い話かもしれないですが、すでにまた次の長編の構想を練りはじめています。
次は一応、キャラクター文芸(ライト文芸)系の内容になるのかな。またオカルト要素が入ったホラーというかキャラミスみたいなのにしたいと思っています。
新作の『泥の死』を書いているあいだにぼんやり原型が思い浮かんできたお話で、広義のバディものみたいなものを書いてみたいかなと。
つまりホームズとワトソンとか、ホーソーンとホロヴィッツとか、火村英生と有栖川有栖(※注)とか、小鳩常悟朗と小山内ゆきとか……
というふうに例を挙げていくと本格ミステリーっぽいのですが、まあ基本はオカルトホラーということで(笑)、以前に書いた『霊視のあとは、絵解きの時間。』の男女コンビとも異なる二人組のお話を目指すつもりです。
次は普通に10~12万字ぐらいで完結させたいですね(予定)。
現在はまた相変わらず、プロット練りながら資料本探したり読んだりしている段階です。
※注)もちろん作者の有栖川有栖先生ではなく、作中の語り部役のことです。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!