どうも、坂神です。
アニメ『ラブライブ!スーパースター!!(3期)』が放映開始し、毎週日曜日に大河ドラマとセットで視聴しながら興奮している今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いやしかし、かのんがLiella!から抜け、まさかマルガレーテちゃんや冬毬と一緒に新たなアイドルグループ結成するとは思いませんでしたね。
とはいえLiella!で絶対的センターだった前作の主人公が、かつて仲間だったメンバーらにとっては最強のライバルになってしまう展開、やはりメチャ熱いと言わざるを得ません。
ていうか新グループではマルガレーテちゃんがセンターを任されて、ちょっと新主人公感があるし、それを導くかのんが今作では異様に頼り甲斐ある強キャラ感出していて、マジでたまらんのですわ。
……ただまあ、個人的にはここまでの内容で一番ビックリしたのって、実はかのんの家でいきなりマルガレーテちゃんが同居しはじめたことなんですけれども(笑)。
と、それはさておき。
今回は以下三点、ご報告です。
1)『泥の死』完結の話
9月1日から連載していた民俗学ホラー『泥の死』ですが、全51話完結しました。
毎回何かしら自分なりの課題を持って新作に取り組むようにしているのですが、今回は本当に色々と新たにチャレンジした部分ばかりで、学びの多い一作でした。
まず文芸系(ライトノベルでもキャラ文芸でもなく一般文芸寄り)の内容を意識した長編を書いたことも初めてでしたし、このお話のために文体も普段より少し工夫して書く必要がありました。
そうしたなかでも取り分け、民俗学及びオカルト系の設定を練るため、1月に完結させた『霊視のあとは、絵解きの時間。』に続いて、そこそこな分量の資料本に目を通したことは、今後のネタ作りの上でも大変有意義でしたね。
次回作はまた、ここで積み上げたものを利用しつつ、新たに何某か挑戦できればいいかなと。
差し当たってはすでに予告している通り、現在キャラ文芸系のバディものっぽいオカルト小説を書いています。
ていうか実はもう、本文4万字ぐらい書き溜まっています(白目)。
わりといいペースで来ているので、もしかしたら年内に完成させて、カクヨムコン10に応募するかも? いやまだわかりませんが。
あと、『泥の死』自体の内容については、あとがき的に話してみたいこともあるのですが、概ねネタバレ度高い文章になってしまいそうなので、この近況ノートでは一点だけ。
物語終盤に入ると、あるキャラクターが陰陽道や神道の呪術を行使するシーンが描写されているのですが、その際に唱えている呪文(呪言)のいくつかは実在するものです。
資料として、豊嶋泰國先生の『【図説】日本呪術大全』を参考にしています。
2)テレビドラマ『全領域異常解決室』の話
イントロで話題にした『ラブライブ!スーパースター!!(3期)』以外にも、今期も気になるアニメやドラマの新番組をいくつか視聴しています。
アニメだと『リゼロ(3期)』や『ダンまち(5期)』辺りで、続編ものが中心ですが、ここまでだと個人的に一番ハマっているのは、テレビドラマの『全領域異常解決室』です。
オリジナル脚本作品らしいですが、方向性的にはたぶん三津田信三先生の小説とかが好きな人ならガッツリ刺さりそうな、見事なオカルトミステリーですね!
第一話のシャドーマン(シャドーピープル)、第二話の狐憑きやケサランパサランと、王道な怪異ネタを絡めた内容で、本当にオカルトストーリーとしてもミステリーとしても構成に隙がない。
主演の藤原竜也さんの演技も相変わらず素晴らしく、この種のジャンルがお好きな方であれば絶対的に楽しめるお話だと思います。
もー毎週楽しみでたまらん(笑)。
3)最近読んだミステリ小説の話
今回は、夕木春央先生の『方舟』をご紹介……
と言っても、ミステリファンのあいだではすでに超有名作なので、何を今更という感じではありますが。
わりと最近文庫化されたので、私もようやく読了しました。
とにもかくにもまず非常に面白かったです。
実はあらすじだけ眺めてみた段階では、何となく「デスゲームっぽい話なのかな」と思っていたのですが、いざ読んでみると想像以上に正統派の本格ミステリで素晴らしかった。
正統派というのは、つまり「きちんと推理して読めば、犯人を当てることができる」内容になっている、ということですね。めちゃくちゃフェアプレイなんですよ。
世の中にはたまに「無茶苦茶なトリックでそんなの論理的なパズルじゃなくて閃きクイズゲームみたいな謎解きじゃん、考えたってわかるかーい!」と思わずツッコミ入れたくなるようなミステリもあるのですが(いやまあそれはそれで面白いものは面白いので否定するつもりはないのですが)、たぶん『方舟』は最初から真剣に推理して読めば、しっかり謎が解ける構成になっていると思うんですね。
少なくとも私は物語終盤に差し掛かった辺りで犯人の目星が付いたし(そして当たっていたし)、ラストの展開も凄く納得感があった。いや、さすがに初読で全部の伏線の意味を見抜くことはできませんでしたけれども(汗)。
だから世間で言われているほど衝撃的な結末だとは思わなかったですが、しかしそれは決して作品の評価を下げるものではなく、むしろこんなにフェアプレイの作品だとも予想していなかったので、個人的にはかえって読みはじめる前より好感度上がりまくりました。
伏線の使い方など諸々、とにかく全体のバランスが良くて完成度高いんですよね~。
かくいうわけで、正統派の本格ミステリファンにこそオススメの一作です。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!