どうも、坂神です。
とうとう『ラブライブ!スーパースター!!(以下スパスタ)』2期が最終回を迎えてしまった今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いやーしかし終了と同時に3期発表ありましたね!
次のシリーズでは新たにLiella!3期生が加入する展開でしょうか。なんか2期でライバルだったマルガレーテちゃんも結女の制服着てたので、どうやら彼女もメンバーの一人になるっぽい? 留学話が急に取り止めになったときにはビビりましたけど(笑)。
そう言えばニジガクの方も『にじよん』がショートアニメになるんでしたっけ。
そっちは私の推しである彼方ちゃんとしず子の絡みに期待したい……
ていうかニジガクもアニメ3期シリーズやってくれていいんですよ!
と、それはさておき。
今回は以下三点、ご報告を。
1)『ギャルと偽物ハードボイルド』完結
というわけで、今月1日から集中的に連載していた『ギャルと偽物ハードボイルド』ですが、本日更新の12話目をもちまして完結致しました。
お読み頂いた皆様、本当にありがとうございます。
個人的にミステリ作品を長編スケールで連載したのは初めてだったので、過去にラブコメを書き上げたときまでとはやや異なる達成感があります。
「作者の自己満足度1200%、誰一人として見向きされなかったとしても致し方なし!」と覚悟して投稿したお話でしたが、ちょっとでも楽しんで頂けた方がいれば幸いです。
さてさて完結にあたり、折角なので以下に作中の小ネタを書き連ねておきます。
と言っても、ミステリ&ハードボイルドファン向けの話になってしまうので、これもまた極めて自己満足感満点の話題なのですが。
主要キャラの二人、偽物探偵の安千谷隆とギャル女子高生の鏡峯めぐみには、名前にそれぞれ由来があります。
まずは安千谷隆(あちや・りゅう)ですが、ハードボイルドミステリ作家ロス・マクドナルドの小説に登場する私立探偵リュウ・アーチャーをもじって付けた名前です。
リュウ・アーチャーは、レイモンド・チャンドラーが生み出した探偵フィリップ・マーロウともまた異なる、独特な魅力を持つ主人公で、ハードボイルドファン以外にも支持者が多い名キャラクターですね。もちろん私も大好きですし、もしかするとあらゆるミステリ小説の探偵キャラの中でも一番好きかもしれない。
次にヒロインの鏡峯めぐみですが、こちらの名前はロス・マクドナルドの奥さんマーガレット・ミラーに由来しています。
作中で鏡峯の友人は彼女を「メグ」と呼んでいますが、これは英語だと「マーガレット(Margaret)」の愛称ですよね。でもって「鏡峯」は「ミラー」と。
ちなみに翻訳ミステリファンには説明不要かもしれませんが、マーガレット・ミラーも代表作『まるで天使のような』などで知られるミステリ作家です。たしか有栖川有栖先生の<火村英生>シリーズ第一作目『46番目の密室』の文中にも、ちらっと名前が出てきたような記憶が(うろ覚え……)。
ロス・マクドナルド&マーガレット・ミラー夫妻に関するエピソードは、創元推理文庫『動く標的』の巻末にある柿沼瑛子先生の解説が詳しいので、興味がおありの方は是非そちらをご一読ください。
尚、隆の妹である里奈の名前に関しては、本文中で言及した箇所があったはずなので、ここでは割愛します。
それから他にも作中で、安千谷隆が「ハードボイルドの探偵たるもの、プロ野球も嗜まねばならない」というようなことを言っていますが、これはロバート・B・パーカー<私立探偵スペンサー>シリーズにインスパイアされた台詞です。その名も『失投』という作品では、「レッドソックスのエースピッチャーが八百長試合をしたのではないか」という謎に挑む物語が描かれています。
また国内ハードボイルドミステリでも、原尞先生の<私立探偵・沢崎>シリーズ『さらば長き眠り』は、元高校野球選手から依頼された調査を請け負うお話になっていますね。
2)今期視聴しているアニメ
ところで気が付くと、もう今年も秋アニメの季節ですね。
『ラブライブ!スーパースター!!』は終了したものの、新番組もいくつかチェックしています。
○『スパイ×ファミリー』後期
春に前期クールが放映されていた人気作の続き。相変わらず作画も綺麗で面白い。実は以前に『プリンセスプリンシパル』にもハマっていたんですが、スパイアクションというか、海外冒険小説みたいなノリの作品は大好きです。ギャビン・ライアル『深夜プラス1』とかメッチャ面白いのでみんなも読んで(すぐ翻訳小説の話になるマン)。
○『機動戦士ガンダム~水星の魔女』
巷で噂の百合ガンダム! まあでも余計なガンダム知識ない方が素直に楽しめそうな内容ですね。いや私は普通に宇宙世紀シリーズひと通り見ていますが、これはこれで面白くて好きです。ちなみに世間的には百合で盛り上がっているところ申し訳ないですが、個人的にはエランくんとスレッタちゃんの関係を推しています(えー)。
○『ぼっち・ざ・ろっく!』
制作が『着せ恋』を手掛けたCloverWorksのきららアニメ。これまた作画が綺麗で演出も気が利いていますね。そして主人公のぼっちちゃん、声優さんの演技も相まってガチ陰キャ感が凄い! あの「特に報われることもないまま三年間ギターを弾き続けてしまった」というのが、友達いないけど無駄に趣味が長続きするオタクあるあるっぽくて最高。
○『新米錬金術師の店舗経営』
ご存じの方もおられるかもしれませんが、私は何しろ某錬金術師ゲーム大好きマンなので! ほのぼのとしつつ視聴しています。サラサちゃんが可愛い。これ見てると素材採取とか錬金釜とか色々思い出して、またゲーム遊びたくなってきますね。しかし前述した錬金ゲーのシリーズを最後に遊んだのは、もう何年前だったろうか。
それにしても今期視聴中のアニメ、『スパイ×ファミリー』以外非常に百合感が強い……。
3)最近読んだミステリ小説の話
折角『ギャルと偽物ハードボイルド』が完結したタイミングなので……
今回は、創元推理文庫『日本ハードボイルド全集』をご紹介。
全七巻の予定で、現在第六巻まで刊行されています。
その名に違わず、まさに「和製ホードボイルドの古典」と呼ぶべき選りすぐりの名作が収録されたシリーズでした。
ええ、『ギャルと偽物ハードボイルド』の執筆前、夢中で既刊六冊読破しましたとも。
現代では入手困難な書籍の作品も収録されている他、どの巻も巻末解説が充実していて素晴らしい。
収録作はどれも面白いものばかりですが、個人的に故・生島治郎先生の長編「死者だけが血を流す」は、忘れられない一作になりました。物語全体を覆う不穏さと緊迫感、終盤に明かされる意外な真相など、身悶えしながら読み終えましたからねハイ。
もうすぐ最終巻(第七巻)の傑作集も発売されるらしいのですが、メチャ楽しみです。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!