豆崎豆太

フィクションです。違法行為が含まれますが推奨するものではありません。 ところでそれはそれとして、人間には感情があります。

タクシー運転手の後藤は、夜あらわれては座席シートを濡らして消え去る、幽霊の乗客に悩まされていた。 芦花公園ホラー賞、参加作品。

「故人を悼むセレモニーはむしろ残された人のためにある」という言葉について考えてみました

あいうえお作文（あいうえおさくぶん）は、言葉遊びのひとつである。 お題となる単語の各文字（例えば人名や物の名前など）を各句の頭文字に据えて文を作る。五十音のいずれかの行をお題と…

平凡な万年筆だが、カレンにとっては大切なものである。亡くなった祖父の形見であり、これで書いた脚本が高名な新人賞で佳作を獲ったことで、カレンは演劇人の仲間入りを果たしたのだ。

クリスマス前に失恋したうみのくんに乾杯！！！！！ ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは一切関係がありません IF世界のうみのくんはこちら→https://ka…

　昔の作品を再掲します。短編。縦書きで読んでもらえると幸い。

主人公の尊斗は、メンヘラに突き落とされて怪我をした先輩のお見舞い中に悪夢を見て目を覚ます。 　会話は音ゲーと話す先輩をからかっていたら、バイト先に来た彼女と会話する時に急に尊斗の…

寝る前に子供に読み聞かせてあげてください

実体験と参考文献に基づいたフィクションです。 参考文献 http://jlia.lin.gr.jp/cali/manage/120/s-semina/120ss2.htm ht…

「ふぁみふぁみふぁみ、ふぁみふぁみま♪」 　ポウン！　わたしの手にジューシーで暖かいチキンが現れた。 　ファミチキである。 「え、今の、魔法！？　今の魔法！？」 「うん。ファミ魔…

どんなに気を付けていても異常者から逃れられない栄子。 栄子はこのまま地獄に堕ちてしまうのか。

「私は、お父さんとお母さんの理想の子供になりたかった」 誰も救われない、ハッピーエンドをあなたに

　桜の写真を撮るために母校を訪れた僕。ふと、昇降口が開いていることに気付き、思わず校舎に足を踏み入れた。

　Murmux -Stories must be done- 　これからわたしがする話はひとつの物語だ。 　それは少年少女が暖かで調和のとれたモラトリアムの楽園から追放され…

「私、森島さんの写真を見てみたい。見せてくれませんか」「なぜ？」「あなたが、見て、感じて、撮ったものに、とても興味があるから」

アキコとユリエ。全然正反対の繁華街歌広町で出会った私たちのある夜のやりとり。

——私と、私に現れた人面瘡の、恋にまつわる奇妙な物語。

来栖と増田でクリスマスだ。 クリスマス企画で書いたド短編です。すぐ終わります。

一人の少女の自殺。電話のコール音が鳴り響く中、空中に浮き上がり、朝礼中の体育館の天井に激突して死亡する生徒会長。噂の幽霊「ぱかぱかさん」の呪いなのか－－？ 「いや、違う」 その生…

不死の呪いを抱えている天才魔法使いと、魔法使いの呪いを減らすための道具として生まれた少女の恋愛小説。 各章の最初にあらすじがあるので、途中から読んでも多分大丈夫なはず。 不遇少女…

学校が舞台（そうでもなかった）で、殺人事件が起こります。 人間の意識に関するミステリーです。

ひどく暑い夏の日、この郊外の閑静な町でまた左手首から先のない死体が見つかった。 俺は新米刑事の真島と捜査班に加わり、今日も夏の日差しを記憶に焼きつかせながら犯人を捜し歩く。 腕…

　国を継ぐことになる兄と狩りに出かけた日、川に落ちたアウルムは何かに足を取られ意識を失う。 　目を覚ますと、朽ちた城の中で目を覚ますと、そこには錆色をした大きな山猫が爛々と光る眼…

　なぜ廃屋の写真を撮るようになったのか、と聞かれれば、別に廃屋の写真じゃなくてもよかった、ということになると思う。 　三つ編みダサ眼鏡の万年委員長のわたしは高校入学を期に心機一…

　クソのように積みあがったクソのような残業を終えて深夜０時過ぎにやっと自宅に帰ったら部屋からあらかた家財道具が消えていて、ついでに婚約者も消えていた。 　思えば何事につけ、ちゃん…

幸運にも公募推薦の枠を勝ち取り、その一日目を終えた受験生の有葉緑郎。 普段はまじめに勉強している彼だが、この日ばかりは早めに自室のベッドに潜り込み、ゆっくりと眠り込むことにした。…

人が罪を犯す時、その人の中の何かが死んでいる。善人だと自認していた「彼」が他人の手紙を盗んで読む、その過程と顛末。