「鐘の音 短編」を含む小説

８月のお盆休み、帰省のため、小学生の僕は母親と一緒に電車に乗って茨城県のとある駅にやってきた。 電車をおりた僕は山奥から聞こえてくる鐘の音に気がつく。 そしておばあちゃんの口から…

明け方のどこか澄んだ空気を表現したくて、書きました。

前世の記憶を持って異世界に生まれたオリヴィアはこの世界で前の世界の余生を楽しむつもりでいた。 前世では人並みに恋をして、結婚をして、子どもを育てた。だから、子爵令嬢である今の…

　午前０時。 　とある世界の御伽噺でお姫様になった御令嬢の誰もが知る有名なお話。 　この世界にはそんなお話、ないんだけど。 　ただ、そんなこともリアルにあり得はするような世界…

国家情報保安局に雇われた『イレイサー』のハルキとニッタは今日も遺物に憑りついた「者」をイレイスします。 上司のツノダに騙されて帝国北西にあるミャスト島バクトンの町に迷い込んだハ…

音もなく近寄られ、脇腹が焼けた。黒いフードを被った人物は、ぱっと手を離した。一瞬にしてまどろみ、祇園囃子の鐘の音がぬるりと耳に滑り込んでくる。右に逃げたが、いや、左か。山鉾やまぼ…

今ではない何時か、此処ではない何処か。 人々は人間を襲い喰らう化物達に悩まされていた。そうした無力な人々を守るため、化物専門の狩人が生まれた。 これは各地に散らばり奮闘する狩人た…

私の住む街に新しく出来た店、お悩み相談屋。 いったい、どんな人が営んでいるのだろう。 緊張しつつも扉を開けると……出てきたのは、うら若きおねーさん? 「まさか、最初のお客さまが女…

この街には数年前からある噂が立っていた。 深夜零時、鐘の音と共に母を探す声が聞こえると。 その翌朝には必ず女性が亡くなっている……。

鐘の音が響く中、光の一行は、白い道を覆い尽くす花を踏みしだいて進む。 世界でただひとり光に愛された「光の司教」は、毎年春を盛りにどこかの町を訪れ、従者を一人選ぶ。その従者がその後…

世界が終わる日。鐘の音が響く中、青年は一人の女と出会う。 「小説家になろう」にも投稿しています。

時は15世紀。 大英帝国に鐘の音が鳴り響く。 処刑の合図だ。 手首を縛られ首枷を嵌める魔女が鉄の処刑台に立ち、その瞬間人々は歓喜した。 この国が待ち望んだ魔女の死を。 …

国を囲うように突如出現した様々な『塔』 空中には時計の針が現れ一時間経つと不気味な鐘が鳴り響き、鐘の音を聞いた国民はランダムに死んでいく。国から出ようにも結界が張ってありでられな…

除夜の鐘を聞きながら少女は思う。 煩悩を振り払った直後に、恋愛という欲に塗れたお願いをするのはどうなのだろうか。 それでも、少女には願うしかなかった。少しでも可能性を大きくする為…

夏休み前のある日。演奏会のゲストなんていう面倒な仕事を言いつけられた俺は、幼馴染みを家に誘った。しようと考えてた曲の一つを、あいつが好きだと言ったから。そんなこと、絶対に言ってや…

あらゆる扉をノックし続ける者がいた。ドアの向こうでは出会いと別れが待っている。「私」のノックは福音か、それとも終わりを告げる鐘の音か。

廃退の鐘が鳴り響く。その鐘の音と共に世界は崩れていく。世界を俯瞰している僕はその様子を見ていて悲しくなる。やがて世界は崩れ去った。 ※この短編は小説家になろうにも投稿してありま…