「還る 海」を含む小説

「わたし、青い金魚を造りたいの」 そう語っていた私の恋人は肺から水媒花を咲かせて死んだ。 火葬のあと、骨壺を確かめると恋人の骨は青い金魚に変わっていた。死んだはずの恋人との奇妙な…

夜の海辺を歩くお話。

⚠︎WARNING⚠︎ 実在の団体、地域、事柄とは無関係です。 旧軍艦艇の擬人化が登場します。 Twitter上に上げているイラストと世界観を共有する小説です。 多少は毛深い（か…

自主企画用。 白い壁に囲まれて生きてきた少女が、本当の海と対面するお話。

『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』第6回「トリあえず」参加作品。

ここはどこだろうか。目を覚ました三人は、果てない海の前にいた。 その海に、無性に入りたくなっていく。 これは、男女と少女が、還るお話。

幻想的な色を湛える海に在るのは大樹。 白浜にたどり着いた漂着物を誘うのは小船に乗る船頭たち。 これは紡がれてきた世界。そしていまだ紡がれていない世界を繋ぐ、記憶の海の物語。

広大な海と大陸で構成されたその世界には、名前がなかった。 名前のない世界で生きる黒熊隊にかかわる面々。 英雄ガラルドとゆかいな仲間たちの物語。 過去、別サイトで「英雄のしつけ…

※前編のみ公開中 受け容れたい。赦したい。自分自身を生きるために。 ●読者による紹介文 美しい創作神話と、人間ドラマの世界へ旅立て。 これぞ「令和のファンタジー」。今こそ評…

広大な大洋にぽつねんと浮かぶ二人の女。 彼女達の想いとは…。

（過去作『冬の海浜にすさぶ』リメイク・Pixivより転載）1998年12月。冬の浜に打ち上がった少女は、自らを死に損ないの人魚と名乗った。第一発見者の“俺”は彼女を餌付けし、二人…

月の魔術師は、時楔の塔を越えて彼方の海へ還るという。 ※CALL magazine Vol.4の執筆にあたって採用しなかったフラッシュフィクションです。 →CALL magaz…

　海面が焼け付いている。しかし、葉山マリーナの夕陽は神々しいとの言葉も、感動との言葉も、何一つしっくりと来ない。 　海の入り日は美しいが、揺れる水面の色は濃く、掬えば手から輝きが…

隕石の落下により、全大陸が水没した地球。 隕石とともに飛来したアカシャと呼ばれる微生物によって汚染された海は、人の心の奥にある劣情を引きずり出す。 シロイルカの中に記憶を移植して…

目が回るような忙しい専門学校生活を送る咲(さき)は、ある朝海で素敵なお姉さん、 波音(なみね)に出会い、恋に落ちていく。 女の子に恋愛感情をもってもいいんだろうか、それを受け止め…

不死身のアーサーが死にたがるのには理由がある。殺戮を繰り返してきた冷淡で残忍で、人嫌いのアーサーは、還るべき場所を求めて、少女と海を目指す――。

冬の海など、嫌いだった。海は死骸の臭いがするから。 失恋した私は、海に来た。なくした恋を捨てるつもりだった。 砂浜に埋もれた空き缶から、声がして、それに応えるうちに、私は考える。…

エレフセリアの第二王女アイビスは、自分で作った翼で空を舞う事を夢見る少女。 様々な確執や陰謀に負けない明るさを保つ彼女の前に、ある日、人魚の青年が現れる。 それは過去への回帰と、…

　――全ては海から生まれ、全ては海へと還る―― 　大いなる十字海流《シーアナクロス》と呼ばれる４つの大きな海流に４つに分断され、１７の海が全てを支配する世界。燃える海や氷に閉…

海辺の街にある南森高校。 その学校では、ひとの姿をしたさかなが生活していた。 彼らは、18歳の誕生日に海へと還る。儚いひととしての青春のものがたり。