概要
恋を捨てに来た砂浜で、空き缶を見つけた。中から、声が聞こえる。
冬の海など、嫌いだった。海は死骸の臭いがするから。
失恋した私は、海に来た。なくした恋を捨てるつもりだった。
砂浜に埋もれた空き缶から、声がして、それに応えるうちに、私は考える。
捨てたかったのは、恋か私か。
そう、寂しかったのだ。冬の海のように。
失恋した私は、海に来た。なくした恋を捨てるつもりだった。
砂浜に埋もれた空き缶から、声がして、それに応えるうちに、私は考える。
捨てたかったのは、恋か私か。
そう、寂しかったのだ。冬の海のように。
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