「遺品」を含む小説

2022年５月に『龍に恋う四』『青薔薇アンティークの小公女』を同時刊行した際の、道草家守さんに伺ったインタビューを掲載。幅広いジャンルの小説で活躍する作家の、作品作りの源とは………

　――洞窟兵（ケイヴトルーパー）。 　それは自由都市サン・ジューゴの地下洞窟迷宮に挑む、命知らず共の総称である。彼らは金のため、名誉のため、そして果て無き探求心のために、悪意と暴…

【第30回電撃小説大賞】短編部門・参加作品。 　魔王の父と人間の母との間に生まれたレッドは、混血と呼ばれ蔑まれている。味方だった優しい母が不審な死を遂げた事により自室に引きこもり…

広島市安佐北区可部に看板を掲げる「中本探偵事務所」 その小さな探偵事務所を、写真一枚片手に女子高生が訪れる。 人物は写っていない。写っているのは二台のバイクと一本の樹。そして写真…

祖父の家に飾られていた昔の家族写真。 そこに写っていた青年に一目惚れした少女。 遺品のオルゴールを鳴らすと、写真の彼が目の前に現れる。 突然の告白に彼女の心は揺れ動く。 季節外…

　ある夏の日。『僕』――柚木始の母が死んだ。 　事故でも、ましてや事件でもない。寿命を全うした死だった。 　遺品整理をしていた時に、ふと見かけた、大きな大きな金魚鉢。 　埃を被っ…

お爺さんが亡くなった。遺品の中から、お爺さんの日記帳をみつけた。日記帳には”人類移住計画”が書かれていた。突然、地球上に現れた人類はどこから来たのか？新たな説が生まれる。

KAC202211参加の掌編です。箇条書きにした自分のメモは、色々な意味にとれて迷うことがあります。

お姉ちゃんが死んだ。 遺品整理のために亡き姉の部屋に入った『私』は、机の上に残された姉の日記を手に取る。 そこに綴られていた、姉の言葉とは……

幼いいとこと叔母が亡くなり、遺品整理のためにアパートを訪れた僕は、いとこが残した日記を見つけた。 日記に綴られていたのは、いないはずの父親との幸せな日々。 しかしそんな妄想日記は…

祖父の遺品を整理している時に見付けた、黒革表紙の日記帳。 そこに書かれていたのは、周囲の人々の身に起きた不幸の数々で――。 ※この作品はフィクションです ※一部、災害や事故死…

夫が死んだ。 ほんと急に逝ってしまった。 遺品を整理をしていたら、見覚えのない日記帳。 そこには、 「どうせ俺が死んだらこの日記も読まれるだろうから、読まれる前提で書く」と癖…

遺品となった祖父の蔵書を整理する中で、『私』は祖父の日記を見つける。その香りにはなぜか憶えがあって——

　八十九歳の誕生日一歩手前で死んだ祖父の遺品整理をしていたら、紙の束を発見した。

今ではなかなか会えない母方の祖母が米寿を迎えた。すでに他の祖父母は他界していない。今までの無沙汰を詫びるように米寿のお祝いに向かう。

かつてじいちゃんが言っていた。 俺はチャーハンでエルフの胃袋を掴んだと。 じいちゃんの遺品の中に有ったレシピの書かれた皮の手帳、冒険者の服、布の道具袋。 それらを持って七ッ洞公園…

　私は春野　優里（２２歳）会社員をしている。私は今、遺品整理の為に１週間の休暇を取って、山の中の祖母の家に来ているのだけど、片付けていると物凄い地響きがした。驚いて庭に出ると、そ…

山梨県の山間の農村、葉月村。 大学生の日和圭太は、タイムカプセルを掘り出すため、八年ぶりにこの村へ訪れた。 日和がタイムカプセルに入れていたものは、小学六年生の夏、川で死んだ早…

人は、この世から体が召されると、思い出を繋ぐ多くの魂のカケラを残していく。　それは、時には、残された者たちの心を癒し、時には知らなかった死者の時間を、見せてくれる。小さなストーリ…