「糸 短編」を含む小説

―――あたしは場所の記憶を「読む」ことが出来る。 生まれながらフィールドワーカーの少女。 その少女には糸が見えた。その糸に触れると場所の記憶が語りかけてきた。 ある幽霊屋敷に…

「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」参加未遂作品 ◆本編：塔の諸島の糸織り乙女　～転生チートはないけど刺繍魔法でスローライフします！ 　URL：https://kakuyom…

王宮内で洗濯係の使用人として働くレーナは、二ヶ月前事故に遭って以来、正夢のようなおかしな夢を見るようになる。 それは近い未来を予見する“予知夢”だったのだが、異世界の前世の記憶も…

この宇宙のどこかに存在する星。 ここをつくったのは女神。金髪で赤い瞳なのに派手さはない、港区女子くらいの年齢(見た目)の女性。 彼女の仕事は、人々の祈りを手紙にした通称ファンレタ…

街中で、たびたび糸電話を見かけるようになった。 糸電話と言っても、普通は両先に紙コップがあるはずだが、見かけるものは片方しかない。赤い糸の先には茶色い紙コップがだらんと垂れ下がっ…

彗梨は戸惑っていた。尾鷲恢のストレートな愛情表現に。 尾鷲は逢いに来る口実として奇妙な事件の話を聞きつけてくるが、人付き合いの苦手な彗梨には事件の真相解明よりも恋愛の方が難しくて…

夏の宵に赤い小さな灯が灯るのを、 夜闇に紛れて赤い灯が小さく糸を曳いて消えていくのを、 見たことのあるひとはいるだろうか。 夏の宵に、それは静かに音もなく通りすぎる。――― …

美男美女が山神様に供物として送られる村で美男がみんな逃げた結果、逃げる余裕のないユートは生贄として選ばれる。山で凍死するかに思われるユートだったが、祖国から戦争犯罪者として追放さ…

現代っ子のもとに蜘蛛の糸が垂れ下がってくると……？

1本2000文字くらいのSSまとめです（目安）。 思いついたことを書いて更新していきます。 全ての物語はバラバラですが、筆者である「私」という糸のような繋がりはあります。

しがないコンビニ店員の糸沼の目の前で、自分を慕ってくれていたお客さんがガラの悪い男たちに絡まれてしまう。助けようとするも、今自分がしようとしているのは偽善なのではないか。間違って…

　服飾史と化粧文化史を研究する准教授・桐原薫子の前に、フランスからやってきた美しい客員研究員・イリス・ラメールが現れる。古代文明における装飾文化を専門とする彼女との出会いは、薫子…

「わすれもの」から紡がれる日常、非日常。 各エピソード10000字以内(前編・後編の場合、両編合わせて、10000字以内)の ショートストーリー 最新作: 2024年11月9…

　石造りの窓辺に立つ少女は、遥か下界を見下ろしていた。 　十六歳のアルバ・デッラ・ロッカ。サンマリノ有数の名門に生まれ、完璧な淑女として育てられた彼女の前に、一つの転機が訪れる。…

主人公・奏は孤独を愛する変わり者。そんな奏が昼休みに過ごす場所は家庭科室だった。 そこには不思議な魅力を放つ先輩の女子生徒がいて、二人は独特な関係を築いていた。 そんなある日、何…

12/1の文学フリマ東京で販売します。 以前、別サイトで公開していた中編を大幅加筆修正しました。 『引縁』 文庫138ページ（中編1本 / 書き下ろし短編1本） ■文学フリマ…

コードチェーン。透明な糸のようなものを脳と脳に繋げ。他者の記憶を共有できる品物。 雪山で、少女が薄着と裸足で歩いている。映像が脳内で毎晩映される事に悩む。 渡辺洋一は、脳の検査を…

「少し前から、なんだかむずむずして。私、飲食店に勤めてるんで、伝染る病気だったら困ると思って皮膚科に行ったんですけど」　婦人は笑った。「そうじゃないわ。運命の赤い糸よ」

140文字以内のSS詰め合わせです。かつて、作者が青い鳥に投稿していた140字SSを投稿していきます。