「短編5」を含む小説

　前田俊は高校受験を控えている。 　毎日の通学で通う場所には所謂開かずの踏切があり、渡ろうとする時には必ず遮断器が降りていた。 　数分以上は待たされる踏切だが、俊は苛立つこなく静…

中学生の優花は、親友の紗奈から恋の相談を受けて、初めて自分の気持ちに気づくのだった。

高校生ふたりのちょっとした話。百合短編５本目。 森崎澪（もりさきみお）と鹿島怜（かしまれい）は小学一年生の頃からの幼馴染同士の女の子。 澪はいつも冷ややかな怜の態度と、美しく成長…

近況ノートで公開しているぼやきを推敲・加筆して５話完結ストーリィにします

一話、５分で読めるショートショート集。 ①愛を知らない男がスーパーで680円の「愛」を買った…… ②ある日、男の前に悪魔が訪れてどんな願いでも叶えてやると話を持ちかける…… ③ …

どの話からでも読めるし、 どの話も読まなくてよい。 短編だし、と思ってジャンル別にしちゃったら、 どれが新しい作品なのかわかりづらくなっちゃった。

誰かの日常を覗いてみませんか？　そこにはあなたの話もあるかもしれない。 ●「殺してほしい女がいるんだ」、彼女はそう言った。――誰を殺してほしいのか？ ●レンタル彼女を利用したら…

久しぶりに田舎に帰った男のすることは夜の散歩。そんな散歩が運ぶ風には、奇しくも果実があるようだ

東京近郊のとある町。午後1時32分。 高校生の杏那は、クラスメイトの光希とお昼休みにケンカをしてしまい、午後一の授業をじりじりした気持ちで受けている。 この授業が終わったら、光希…

　この小説は、ソード・ワールド2.5の世界観を舞台にした短編小説です。 　ドワーフの神殿騎士、トジドン・マッカゴはかつて「剛斧」の異名で知られた英雄であったが、腕の怪我と日頃の…

あと一回、もう一回だけ賭けてみよう。 一回だけ、今回だけ、あるか分からない勇気を振り絞ってみよう。 あと一回、いや、ふとした時に何度でも――。 ※この物語は、他のサイトにも掲…

買い物に行かなければ 雨に降られなければ あのバスに乗ろうなんて考えなければ "アイツ"に会うこともなかったのにっ

まず言いたい。川端康成さんごめんなさい。 興味出てポチッた諸君ら有難う。 伊豆の踊り子読んでてふと思ったんだ。 伊豆の踊り子と伊豆のおちんこって語感同じじゃね？って。 あらす…

すぐ読める1話完結型の短編集。ジャンルは様々なので気になったタイトルのものから読んでください。 小説の力で、誰かの何かを変えたい。 海底でひとり吐く、泡のような文字の列。

ノベルアッププラスの公式規格『雨の文芸三題噺』参加作品。お題は「雨」「エメラルド」「あと5分」の3つ。 拙作『#140字小説　百物語（第十九集）』より、テーマに遭う作品を選び、少…

　大学生になって初めての夏が来た。 　夏祭りの初日に友人たちと合流するために会場に向かっていた私は、偶然夕暮れ時の砂浜を歩く一人の男性を発見する。 　彼のその気怠げな表情に一瞬で…

あたしは妖精。小さくて、風にすぐ飛ばされちゃう妖精。物に触れるとくっついちゃって、しばらく離れられなくなる。だから、服にはつかないように気を付けてる。だって、洗濯機に入れられたら…

　鷹山空、三十八歳。深刻な認知症で末期癌を患う母を背負い、夜中の冬の山を登る。目的は幼い頃母と共に見た、ふたご座流星群の極大である。 　あの日の母との記憶を辿りながら、鷹山は後悔…

お花見の季節、人が花を見て微笑む中、別の目的で木のもとへやってくる人がいた。 死にたがりなあの子に、私は負の感情を抱いていたが、次第に心は色を変えて――。 ※この作品は、他のサ…