「爪痕 短編」を含む小説

癌告知された男の逡巡

大陸全土を巻き込んだウルフガンド魔法大戦より五年――。 最終決戦の地となり、多くの人命が犠牲になった爆心地に新聞記者である『私』はやってきた。 戦争の爪痕が残る爆心地にて取材を始…

遊びたい？ その歳で？ 遊びって勉強のことだけど。 バックギャモンのルールくらいは知ってた方がいいわ。 あのね、空想遊びって許されない。 調べなさい。パソコンがあるんだから。

第一回NTR小説フェスタに寄せて。 とある弟の自棄と後悔。

アラームが鳴る前に目が覚める、すこし奮発して買ったダブルベットの上、スマホの充電プラグを引っこ抜いた。やはりこの部屋は一人で住むには広すぎるようで、もう使っていない部屋の入口付近…

　最初に説明しないといけない事がある――。 それは、この物語で出てくる『卜』は、漢字で記し、音読みでは「ボク」と読む。そもそも、昔の中国ではカメの甲羅を火で炙り、割れた亀裂の…

ねぶた祭りで、風神と雷神の山車が出ると雨になるとの謂れがある。ただそれも３年振りの開催の２０２２年では今時であろうも、それは訪れる。青森県は線状降水帯が掠めるも、外れては周辺の東…

恋人から別れを告げられて一夜が明けた。そこには愛した人の姿はなく、わずかない痕跡のみが残る。そんな中あの人が残したマーキングとはいったい…。

横暴な魔族の王による圧政が終わってから三年。 新たに王権を手にした吸血鬼の魔族カミル=シャドールの政策により、ノーザン王国は平和を取り戻した。——と思えたのだが、前国王が遺した生…

世界の終わる日、この世の果ての大地にて、たったふたりだけの最期の夜。 幻想的でうつくしく儚い、そんなとある世界の終焉を描きたくて。 主流なライトノベルのように万人に受けること…

短編です。爪痕を残せたら幸いです。

【チェンジリング】 一九四九年、ウィーン西駅。 戦火の爪痕が残る芸術の都。シビルは自分によく似た女に出会う。 【黒い雨、赤い傘】 一九七八年冬のロンドン―― 英国保安局――通称…

心界の姫、セリアウィルテットと親友であるゼロンが過ごした日々。 ※今回の短編は、私が連載している【マインドブレスレット】のヒロイン”セリア　ウィルテット”の過去を少し細かく書い…

　現状、私は困り果てている！ 　小説を読むのが好きな私と、アニメ好きでアニメの原作じゃない限り小説を読まない後輩しか、この文芸部にいないことに！ 　と、て、も、困り果てている…

オゼルの地から共同体連合が去って半年、老人保護施設には少数の外界人が残されていた。オゼル人の少女シュシュはカシハラ中佐を始めとした同室の老人たちと友好を深めていくが…… 侵略の生…

お喋り傘《アン・ブレラ》は今日も人間と過ごす。 真っ黒で無駄に大きく、そして――喋る。口もついていないのに喋り続ける。 誰かの元へ俄雨のように訪れ、暴雨のように爪痕を残し、まるで…

六月に出会ったクラスメイトの友人は、学校で問題児扱いされていた。そんな少女は、僕のよく知る彼女に、似ているのだと思う。

　春野千春はアイドルに憧れる女の子。鎮守の森に住む願いを叶えるフクロウ、トリの力を借りて彼女は無事アイドルになる事が出来た。 　彼女は５人組アイドル『クリスタル☆エレメンツ』のリ…

青い信号機が河原の側の道で逆方向を向いていた。 台風が方向を変えたのだ。 中学三年生の終わりから、高校一年生の一年間ちょっと付き合って別れた彼女。 それでも「僕」は、彼女のこと…

女性二人がインターネットで通話するだけのお話です。 一回他サイトで投稿しています（現在削除済み）