人物を描写する要素は台詞だけであるにもかかわらず、いや、だからこそ、「先輩」が放つ圧倒的な個性と、輝く存在感、そして勢いのあるおしゃべり。 本作の主人公でありヒロインである「先輩」は、美人だとも、笑顔が印象的だとも、仕草がエロいとも書かれていません。 しかし、そうでありながら、チャーミングな笑顔、困惑顔、したり顔など、喜怒哀楽でいきいきと移り変わる「先輩」の顔が目に浮かぶような、他に類を見ない人物描写が実現されています。 Web小説を愛する人にはぜひご一読いただきたい作品です。