「影踏み」を含む小説

踏まれた者が鬼になる。

　私と谷澤は、長い付き合いの友人である。彼が日頃どこで何をしているのかちゃんと知っているわけではない。でも彼は渡した合鍵でしょっちゅう勝手に私の家に遊びに来ては、私物を置いていく…

1話完結普通の男子高校生のBL 影踏みしている男子高校生は、尊い

14歳の藤井奈央は誰にも触らない。 とある事件がきっかけで、夏でも長袖のシャツを着て、手を黒い革の手袋で覆い隠している。 「第一回　さいかわ水無月賞　テーマは『雨』」参加作品 …

辺境の村に暮らす少年、ノア。 彼は村を愛し、その生涯を村に住む人々と過ごす事を夢見ていた。 だが、そこに災厄が襲う…。 少年は旅に出る。 それは壊れてしまった夢の弔い。 今は亡…

2015年に発売された、辻村深月のホラー短編集「きのうの影踏み」を読んで、色んなホラー小説を描いてみたいと思い、この作品を描くことに至った訳であります。まだまだ短編集と言えるほど…

わたしは放課後に友達と影踏みをして遊んだ。じゃんけんが弱くて最初は鬼になったわたしだったが、足が早かったのですぐに友達の影を踏んで鬼を交代した。翌日、影を踏んだ友達は学校を休んだ。

淡い月灯りの中。 恋する人と。 手を。 繋いで。 影踏み遊び。 生きている実感を。 二人で。 たわむれて。 みませんか。

派遣社員のまゆみは、仕事帰りの交差点の信号待ちの時間に、その日にため込んだもやもやを溜め息にして吐き出すのが日課になっていた。 その日もいつものように溜め息をひとつ、ふたつ……。…

俳句二十句連作

【要約するとこんな話】主人公の女の子が兄の仇と果し合いをする。勝って剣の師匠と結婚した。魔剣とは個人の才覚と身体に極端に依存しただけの尋常の剣である。【魔剣行・終】

うだるような酷い暑さの中でも、 青空と、彼女の笑顔は澄んでいた。 彼女はいつも太陽みたいに眩しくて。 向日葵のように元気いっぱいで。 得体がしれなくて。 足下に這う影のよう…

これまでに創作した詩を

田舎道で起こる小さな事故。転倒からはじまった事故は、繰り返されるごとに大きくなり、交通事故の様相を見せ始める。調査会社社員の渋川は、現地で同じく調査に来たと思しき男と出会う。 …

金が城学園高校は貴族の学園。 純金と呼ばれる生徒は、 身の回りの世話や護衛に相談係という役職の生徒を仕えさせる。 そんな中、ある日、寺島将生は学園内で最も地位の高いK24――…

浜野美衣子は仲の良いクラスメイトの佐伯里穂から「こっくりさん」に誘われて、参加することになった。 しかし、メンバーにはなぜかほとんど面識のない富田真子の姿が。 順調にこっくりさん…

丘の上で影踏みをしていた少年たちは…

　十三夜の晩に月明かりの下で影踏み鬼をすると、影の中から黒いおばけが現れる。 　おどろおどろしい見た目に反して臆病な一面があるというおばけの噂に、転校生の少年Yは興味を持つが、他…