逢魔が時の影踏みおにさ《二》

若月 はるか

逢魔が時の影踏みおにさ《二》



 はぁ……。


 ほんのり赤金がかって遠ざかる空が、立ち並ぶビルを暗く浮かび上がらせ、交差点の白線を目に眩しく感じ始める時刻――戦前からの建物だという壁面装飾の過多なビルから退勤したまゆみは、半区画ほど離れた交差点の歩行者信号を待ちながら、いつものように一日分の鬱憤を溜め息にして吐き捨てる。

 大学は出たものの就職難の時代、人材派遣会社に登録して、現在の職場に勤めるようになって三年目――最初の一年は順調に思えたのだが不景気の折り、人員が削減され役席が変わったあたりから、じわりじわりと不愉快を感じることが増えたように思う。

 以前の役席は、派遣の身にまで詳しい事情が知れなかったため、単純に配置換えになったのだと思っていたが、退職して転職したのだと……後に知った。合理的で実務的で、踏み込んでは来ないが、仕事のモチベーションを保つうえで個々がプライベートを充実させることにも理解を示すスタイルは、旧態依然で定年を待っているさらに上の役職持ちには不評であったのだろう。

 まゆみは、派遣元との契約の関係上、基本的に残業はなく――常に定時退社が徹底されていた。もちろん、自分に割り振られたその日の業務は、計画的に切りよくこなし、期限に間に合わなかったことはないし、翌日に繰り越すこともほとんどないのだが、役席が変わってからしばしば――特に週末など、定時に机周りを片付け始めると、気楽なものだと聞こえよがしの溜め息や嫌味を聞かされるようになっていた。

 派遣の身であるゆえに、業務に口出しする権利はなく――その分、過度な責任を負わされるものではないが、常に完璧なことを要求されるようになり、それなりに器用な性質であるまゆみが、指示通り与えられた仕事をこなしていればいたで、可愛げがない……と、役員用の食堂で笑いものにしていることを最近、図らずも知ってしまったりもした。

 定期的に派遣会社の担当が面談に訪れはするが――仕事についてはきちんとこないしているだけに、役席も実務上は重宝していると告げるようで……問題ないものと、常にろくに話もせずに帰っていくような状況だった。

 とはいえ、現在のところ仕事量と賃金のつり合いは充分とれていると思っているし、ニュースで見るようないわゆるブラック企業という待遇を受けているわけでもない。大学時代の友人知人には、パワハラやセクハラで仕事を続けられなくなってしまう者や、逆に残業が多すぎて通勤時間がもったいないと会社の近くに引っ越した者もいた。それらどちらと比べても、仕事によって生活を変えざる得ない事態ではないまゆみは、恵まれているのだろうし、仕事とはそんなものなのかもしれない……と、退社時間が正確な分、常に立ち止まることになる歩行者信号の赤い灯を見るたび、彼女は諦観交じりのため息を吐く。それは、しだいすっかりと習慣と化していた。


 はぁ……。


 以前は、一度だったかもしれない――最近は、立ち止まってひとつ、それから横断歩道に踏み出す前にひとつ……今では、その間に、似たようなため息を背後に聞くことも増えた気がする。


 みんな、同じだ……。


 それは、いつしか覚えた――安堵だった。



 はぁ……。

 立ち止まり、歩み出すまでの束の間――東西の往来と南北の往来とで、鳥の声を模して鳴きわけるガイド音を聞くともなく聞いていたまゆみの背後で、誰かがため息を吐く。

 女性とも男性ともつきかねる重苦しいそれは、突くようにまゆみの背を撫でた。

 おりしも手前の車線を通過しようとおする注意深いドライバーだか営業車だかのヘッドライトと目が合ってしまえば、ふらり…引き込まれるに似て、意識するより先に一歩を踏み出しかけていた。

「え……?」

 漏れた疑問符は、自身の無意識の挙動のためではなく――むしろ、それが遮られたことで、我に返らされるから。

 ほんの危うい目の前を速度の乗った車が通りすぎる。

 動けなかった――その一足。

 ぞくり…身の震えたのは、パンプスの足もと――ストッキングに覆われた甲に覚えた戒めの感触。

 温度はない――けれども、まるで……。

「……だ…誰……?」

 覚えず誰何するほどに、それは指であり手の平だった。

 しかしながら――もちろん、靴底の下は化粧レンガの敷かれた地面である。

 限りなくゼロに近い可能性で足首を掴まれているならまだしも、手は……それが、『手』だとして――まゆみの足を左右から包み込むように捕らえて思われた。

 ぞわぞわと背筋を這いあがる悪寒に逆らい――むしろ、知らないままでいるほうが怖ろしいことに思われて……スカートの裾の分だけ身を反らしつつ顎を引き、視線だけで窺おうとした。

 ――のだけれども。

「姉さん、じっとしてて」

 ぽん…ひどく久し振りなもののように感じる温もりが、肩に置かれた。

 とっさ振りむいていたのは、もちろん驚いたからに他ならならなかったが――振り向いた拍子に気が付いた世界に、さらに目を疑った。


 音もなく、息をのむ。

 発したかったのは、疑問符だったのか、感嘆符だったのか……まゆみ自身にもわからなかった。

 まず視界に認めたのは、間近でまゆみを制止する青年の髪の赤だった。襟足を短くまとめ、癖のある毛先を自由に遊ばせた長めのトップ、深みのあるそれでいて鮮やかにくっきりとした赤色は、もちろん染めているのだろう。裾周りがアシンメトリーになった、特徴的なザインのパーカを着こなす様子は、いかにも繁華街にたむろする不道徳な若者めいてはいたが、初対面であるはずの異性の肩に触れる手に、軽々しさや馴れ馴れしさのなさも道理――間を置かず、前髪に隠れがちな理想的なアーモンド型の視線の向かう先を意識するまでもなく追ったまゆみの目にする光景は、理解が追いつかないまでもとっさに危険を覚えるに足る異彩だった。

 異彩……と言うものの、むしろ、色彩は失われていた。夕日を映す薄曇りも空だけがかろうじて赤みを帯び、明るさを持ち合わせてはいたが、本来なら主張かしましかろうビルに掲げられた看板や行き交う車、勤め人ばかりではない通行人の衣服や持ち物、それら全てが暗がりの中で見るかのように灰色の濃淡に変わっていた。

 さらには――。


「なに……あれ……?」

 問うたとして、答えが得られる期待はしていなかった――それでも、声に出さず飲み込むことはできなかった。

 幅広の歩道に囲まれた二車線ずつの車道が直角に重なる交差点の中央――見通しの良いものであるはずのそこに深い影が淀み、さらにはふよふよと膨らもうと揺れはいないだろうか……?

「辻の真ん中は溜まりやすい――溜まって凝って、障りになる」

 陰りを見据える青年の声は、おそらく……まゆみに回答をくれたわけではないのだろうが。

「溜ま…る……?」


 はぁ……。


 なにが?……さらなる疑問符を吐き出してしまうより先、また男のものとも女のものともつかない重苦しいため息が――しかし、今度はあり得ないことに頭上から降ってきた。


 はぁ……。


 はぁ――。


 は……ぁ。


 さらには、一度だけでなく――遠くに近くに、あるいは低くあるいは細く、あるいは長くあるいは短く……。

 そして――。


「ひ……っ」

 ついに、悲鳴が咽喉に絡んだ。

 いつの間にか幽鬼のように静かに立ち尽くすばかりになっていた通行人の姿が二重写しにぶれたかと思うと、その一方だけが、次々と足下に崩折れ倒れ伏して行く。

「姉さん、しゃがみ込んでいいから、しばらく動かないで――耳を塞いでてもいいけど、目は閉じない方が安全かもしれない」

 何か飛んできたら危ないし……肩に置かれた手に促されるまま、強ばってしまっていた膝を折る。足を捕まえていた手の感触は、気づかない間に消えていた。

 じゃらり…金属音に振り向くと、赤いスカーフの結い付けられた菱形の刃先が化粧レンガの表を触れるか否かに揺れいていて、そこから延びる鈍い金属のきらめきは、青年の手元に消え、その先でこぼれる赤い房へと続いているらしかった。鞭のようにも見えるそれは、輪を連ねた鎖ではなく、手首から指先までの長さほどの棒状の金属がそれぞれ二連ほどの輪を介して繋がっていた。

 ぐるり…振り子よろしく青年の足下を周回した刃先は、ゴム跳びの要領で軌跡を避けた青年の着地と共に輪を閉じる。


 繰り返し続く驚愕には、やはりまた声もなく息をのむしかなかった。

 青年の立つ、輪の内側が波立った。よく見れば、地面に変化は見られない――沸き立つように……否、湧き出るように、影が膨れ上がり波打ち、打ち寄せ、閉じた境界線で弾け、飛沫となって再び波間へと戻っていく。

「イン――」

 青年の声に応じて、ぶわり…影の波の中から、ひときわ大きな固まりが浮上する。

 とっぷり…高く伸び上がりちぎれるに似て独立した影は、左右に広がったかと思うと、翼を広げた鳥の形を現した。まゆみは、さほど鳥獣に詳しいわけではないが、くちばしの形や鋭い鉤爪を持つ太い足は、動物ドキュメンタリー番組でみる鷲や鷹といった猛禽を思わせた。

「この姉さんを――」

 告げ終わるより早く、影の鳥は大きく羽を打ち鳴らし――青年を囲む輪から飛び出した。視線だけで見上げると、屈み込んだまゆみの頭上に音もなく浮遊している。

「頼んだ」

 短く言葉を切った青年の視線の先では、交差点の中央に膨れ上がった陰りが空を指して伸び上がろうとしていた。植物の成長を早回しで見ているようだと思った感想は、あながち間違ってはいなかったようで――高く成長した影は、先端から裂けはじめ、多数の枝となると次は半球を描くように虚空を浸食し、見る間に新たな成長過程へと移行した。

「ケンゴ……!」

 ぽこり…青年の足下が丸く膨れ上がり、言葉を発する。人頭大のそれは、まさに大柄な男の禿頭のようではあったが、ただし、額にあたると思われる位置から二本、緩く湾曲する先細りの――角を有していた。

 が――。

「待ってろ」

 多分に警告を孕む声をしかし、青年は一蹴する――文字通りに、その頭ごと。もっとも、瞬間あっけなく霧散した鬼の頭は、またすぐに新たな場所で形を取り戻してもいたが。

 じゃらり…青年の手元で、また金属の鞭が鳴る。

 思いの外、高く響いたそれは、強く空気を震わせもしたものか、四方八方へ手探りに成長していた陰りの枝が――ぴくり…小突かれたかのように動きを止めた。ゆるり…枝分かれを繰り返した細い枝先が、一斉に向きを変える。

 もちろん、こちら側へと――。

 ほんのしばしの視線ではない睨み合いを挟み――先ほどまで、方向性などなく彷徨っていた陰りの大樹の枝が、明らかにこちらを目指して細く鋭く伸ばされるのと、青年がパーカの袖と裾を翻し赤い尾を引く刃を放ち、彼の足下に形成されていた影の輪を靴底で切るのと……そこから、大きな塊を含む影が飛び出すのとは、時系列はともかく、まゆみの目には全てが一瞬のことに見えた。

 影同士がぶつかりあう。

 だが、濃度が――大げさに言って良ければ、強度が違った。

 青年の足下から飛び出した影の内、一番大きなものは筋骨逞しい人型に見えた。そして、頭上に際だつ一対の角――先ほどの鬼であるらしい。鬼は、陰りの枝を握り折り、引きちぎる。

 次に大きな塊は、地を蹴る獣――三角に立ち上がる耳、長いマズル、長い差し尾、しなやかで逞しい肢体は、犬よりももっとまゆみの日常には縁遠そうな……狼だろうか。太い四肢で陰りを翻弄し、鋭い牙で枝を噛み砕く。

 他にも明確な形を持たない影たちが迫りくる枝に取りつき絡みつき、押しつぶされて捩じ切られた枝は、細かな粒子となって舞い散り、やがて立ち上り消えていく。

 影の靄の中、そうやって陰りの大樹は消えていくものとまゆみの期待した矢先――。


 ちっ……。


 短い舌打ちに顔をあげる。はためく赤い尾を引いて放物線に漂う煌めき――青年が手首をひらめかせることで軌道を変え、目の前に迫りつつあった陰りの枝を薙いでのけ、彼の手元に戻ってきたそれは、先ほど投擲された鞭の刃先。

「やっぱ、核があるのか……」

 しばし眉を寄せた青年は、ちらり…なにをか、まゆみに一瞥をくれた。

 それから、もう一度――手に戻ってきた刃を見遣ってから、改めて片足を半歩退くと身体ごとふりかえり、しゃがみ込むまゆみの脇に膝をつく。

「姉さん、ボールペンでもハンカチでもいい――姉さんの持ち物をひとつ、もらえない?」


「なん…で……?」


 別に拒否しようというつもりはないが、とっさに口をついた疑問符は、当然だろうと許されたい。この状況で、たまたま居合わせただけの自分の持ち物が絡む必要を誰が思うだろうか。

 しかしながら、ほんの一瞬、まるで痛みを覚えるかのように眉をゆがめた青年の返答は――さっくりと期待を裏切った。

「あれの核は、姉さんから生まれたものだから」


 辻の真ん中は溜まりやすい――溜まって、凝って、障りになる。


 先ほど聞かされた気のする言葉が、繰り返される。


溜まるのは、人がこぼしていくもの――良くも悪くも、抱えきれないなにか。

 それは、ひとの意思にかかわらず、道のそこここにこぼされる。

 およそは、互いに蹴飛ばし合い打ち消し合ってふんわり昇華されてしまうものであるのだけれど――時おり、人の往来の頻繁であるにもかかわらず自ずと足跡の少ない辻の真ん中に吹きだまる。

 少しばかり重たいものは集まりやすく――溜まり過ぎると、しだいに凝り――凝るほどに、さらに同じようなそれを引き寄せ始め、加速度的に溜まり込む。

 そうして、濃くなるうちに――その道を通る者に障りを起こす。

「ほとんどは偶然の産物だけど、たまに成長のトリガーになる核が生まれることがあってね」

 ありていに、恨みつらみは――根深いほど重く、なにも知らない他人が簡単に蹴散らしてしまえるほど淡くはない。

「他には……たぶん、姉さんはそうしてたんだと思うんだけど――反復は、蓄積を早めて核を生みやすい」

 つまりは――。


 ざわり……。


 胸のあたりと視界の端に映る影とが、ざらりと毛羽立った……気がした。

「わたしの溜め息のせいってこと……?」

 吐き出した声が、思いがけず低く――まゆみ自身、驚いた。

 とっさ、その理由を――由来するだろう感情を探ろうとしかかるものの、ふっ…青年のもらしたのだろう笑みの気配に意識を引き戻される。

「そういう声が出るなら、充分間に合ったみたいか――責めてるつもりはなかったんだが、不快にさせたなら悪かった」

 唇の端を少しばかり上げた彼の声はあくまで穏やかで、見返す瞳にもまゆみに対する叱責の感情も侮蔑の感情も浮かんではいなかった。もちろん、憐れみについても同様で――強いて言えば、ほんの少しばかり労わりの気色を覚えたろうか。

「姉さんは、自分で自分を守っていた――そのための儀式だ、むしろ偉い。姉さんのできるのはそこまでで、吐き出されたものの後のことは、俺らの役目だ」

 時間さえかければどうにかできないものではないのだけど――と、それから彼はいくら芝居がかって首を傾ぎながら肩を竦めて見せる。

「でも、姉さんが、手伝ってくれたら――実は、たぶん……ほとんど一発で終わる」

 だから、なにか持ち物をもらえないか……繰り返される依頼には、久しく抑圧されていたことさえ忘れかけていた自尊心をくすぐられる心地よさを覚えないでもなく――逆立っていた胸元の緊張がほぐれていく。

「あいにく、返せる当てがないから――この場で捨てても惜しくないものがいいんだけど」

 追加された条件に、真っ先に思い浮かんだもの――。


「じゃぁ、これを――」


 バッグからキーケースを引っ張り出すと、マンションの鍵と共に並んだ小さな鍵を取り外す。厳密には、自分のものとは言い難いかもしれないが――ここ三年、ずっと持ち歩いていたのだから、現状、職場の誰もがまゆみのものだと言うだろう。

「職場のロッカーの鍵です」

 やるね……青年が、にやりと笑った。



「エイ。オン。お前たち、一度退け――」

 ちゃり…青年の持つ金属の鞭が揺れる足下――数瞬遅れて、青年の声に応えるように大きく波打った彼の影が、再び禿頭の鬼の上半身と行儀よく待機する狼の姿を造形した。

 鞭の先の刃からなびく赤い巾の端に鈴を思わせて結わえられた、銀色の鍵。

しるべの食い込むはなから割り割け」

 じゃらり…今一度、鞭が鳴り――青年の手元の房が揺れる。

 青年の全身が大きくしなると、振り切られた腕から鈍く煌めく尾を引きながら、まゆみの鍵を引き連れた刃が飛ぶ。

 すぐ後を、彼の影から飛び出した二体の影が追い――少し遅れて、まゆみの目の前を一瞬塞いで、もうひとつの影が追いかけた。

 ばさり…音が聞こえるわけではなかったが、優雅にも見える羽ばたきに見合わぬ鋭い速度で遠ざかるのは、先ほどまでまゆみを守るように命じられていた猛禽だ。

「あー……」

 青年のもらしたのは、諦観のぼやき声。

 それでも――。


 わずかに与えられた猶予に枝ぶりを持ち直しかけていた影の大樹が、奇妙にたわみ、歪む。


 それこそ、彼の指示によるものか……真ん中に大きな亀裂が生じたかと思うと、そこから割け拡がり、左右に分かれて倒れ始める。

 ぐすぐすと震えた輪郭は崩れ、粗い粒子の霧となって――立ち昇った。


 彼の言った通り――確かに、それが決定打となって、影の大樹は霧散した。

「姉さん、お疲れさま」

 そして、久しく仕事上がりに聞いたかどうか怪しい常套句を耳にしたと思った時には、世界は既に色を取り戻し――何事もなかったかのような、夕方の街の喧騒が戻っていた。

 振り返っても、青年は既にどこにも見当たらなかったけれど。



 その夜、まゆみは派遣会社の窓口に電話をした。

 就業先と現在の担当者について相談したいと願い出て、数ヶ月もしないうちに、その交差点を通勤路として使うことはなくなった。


 当面は、仕事帰りに溜め息をつくこともないだろう。




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逢魔が時の影踏みおにさ《二》 若月 はるか @haruka_510

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