「年賀状」を含む小説

急に住所を訊いて来るから、最初は年賀状を描いてくれるのかと漠然と思ってた。お洒落な女の子だからお揃いのアクセサリで、擬似恋愛ごっことか。送られてきた荷物は、棺桶くらい大きな段ボー…

　波多野靖樹（はたのやすき）は学業まあまあ、スポーツまあまあな普通の高校二年生。 　趣味があう友達に恵まれ、充実した高校生活を送っていた。五月のある日、郵便受けには懐かしい相手か…

去年の正月、まりあから１通の年賀状が来た。 その年賀状には可愛い文字で書かれていたが俺はその文章の内容を鵜吞みにすることはできなかった。 まりあとの出会いは俺が憧れの１人暮らしを…

「せんせ、あのね」 高校の卒業式が終わったあと。こんな言葉から続けて彼女は住所を教えてほしいと頼んできた。今年送った年賀状は駄目になったとか。 また来年の年賀状のためだろう。そん…

栄子と春人と私、素敵な大学生活を送っていた そう思っていた。 三人は社会人になり、連絡はとらないが、毎年義理堅く送られてくる栄子からの年賀状。 それも今年で5年目、その年賀状に違…

　こたつに入ってみかんを食べ、だらだらと正月を送っていた朱実（あけみ）のところに、同級生で大金持ちの娘の亜緒依（あおい）が訪ねて来る。 　その亜緒依といっしょに近所の神社にお参り…

2023年、色々とありすぎた。 ありすぎて、気がついたら、12月31日。 年賀状はまだ書き上げてないけど、2023年の出来事を振り返るメモ書きのようなものです。

新たな年を迎え、年賀状を見ていた狩野祐介は、一枚の年賀状に目が留まる。まだ妻がいた頃に恋に落ちた美代子からの年賀状だった。当時、美代子と結婚するため、妻に離婚を申し出たが、妻は頑…

こことは違う【ちきゅう】のお話。 どーぶつ達が楽しく幸せに暮らす世界。 年の初め、主人公【うし氏】の家に年賀状と共に届いた一通の封筒。 その中身はこの世界の定めを記すものであっ…

彼女は、年賀状を手に持って。 想いを馳せる。 この年賀状を書いた時、君は。 まだ、生きていた。

古い友達の年賀状を受け取った私。 しかし、その年賀状は何故か翌日、忽然と消えてしまう。 どれほど探しても見つからず、途方に暮れる私。 だがそれをきっかけに、私は思考の迷路に迷い込…

松島千歳、二十八歳。 大学四年生の夏休みに、卒業を目前にして不眠症に罹り、結局、二年間の留年。 やっとの思いで卒業はしたけれど、職の宛てはなく、精神科の病院に通いながらアルバイ…

『飴玉』、『煙草』に続く第三作です。 意味がわかると怖い話です。

毎年、元旦に黒塗りの年賀状が届く。 送り主は昔神童と呼ばれていたクールな美少年。 あまり接点のない彼との年賀状のやり取りを続けていたが、15年目に届いた年賀状はいつもと違っていて…

年賀状のように、いい年になりますように、という思いを込めて書いたおはなしです。

　学生時代にずっと好きだった女の子。大学卒業後は疎遠になっていたが、久しぶりの連絡が年賀状だった。 「あけましておめでとう」の決まり文句以外に、いったい何が書かれているのか。期待…

閉業時に年賀状を廃したかったが、縁がきれるのはさびしいと言ってくれる人もいて……。自分を見失っていた橙子は温かな友情に気づき、ついでに苦しめられたお金への恨み節。（笑）

キャリアウーマンと呼ばれ。得た物と失った物は。