「厄除け」を含む小説

江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一（さかいほういつ）は画に熱中していた。 憧れの尾形光琳（おがたこうりん）の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。 そこへ訪れた姫…

この村には昔から伝わる恐ろしい言い伝えがある。 成人の儀式が行われる八月十二日。 成人の儀式を迎える若者の血肉を求めて、人食い妖が人里に下りて来ると言われている。 ※人間が妖…

※このあらすじ、及び小説本編には、前作『消えた島民たち（旧題：心の鬼に責められて）』のネタバレが多大に含まれております。ご注意ください。 　隠鬼の島での一件以来、三神葵と西田勘…

イタリアにも面白い迷信が色々あるようで。 作中に出した以外にも、沢山の興味深い迷信や厄除けを知ったのですが。赤い下着（靴下でも可）とか(笑) 文字数がね……。 カルミレッリと…

それは三月三日にお雛様が飾られらはるか昔のお話。 実の両親を亡くしたひとりの女人が子を産み、気がつくと枕元には白いぬいぐるみが置かれていた。

普通の女子高生の結芽（ゆめ）は「普通」に退屈している。ある時ショーウィンドウに飾られたモザイクガラスのランプに誘われるように入った雑貨屋で、うっかり商品を落として壊してしまった。…

臨床試験が足らない。 見切り発車で安全性に疑問。 副反応が重い、ワクチン接種が原因で死亡？ 様々な情報が錯綜する中で遅ればせながら開始した日本におけるコロナワクチン接種。 もち…

僕は百合丘学園に高等部から編入した周りから見れば陰キャもやしらしいが、僕はだだ人に関わるのが嫌いなだけだ。平穏なハズだった日常がギャルだのお嬢だのイケメンだの僕の世界には存在しな…

一族に伝わる犬の呪いでもうすぐ死を迎えるという少女エンマ。異形絡みの厄介事を引き受ける瑠々子は、自らの手に余ると、エンマを知人へと紹介する。場所と時刻を指定されたエンマはそこで、…

私、ミコはかつて日本でひたすら巫女として他人のための幸せを祈ってきた。 だから、今世ではひっそりと暮らしたかった。なのに、こちらの世界に生をくれた神様はなぜか『とんでもないもの…

霊峰富士を望む清らかなせせらぎの街につながる異世界でくり広げられる、人とあやかしと甘いお菓子が紡ぎ出す、ちょっと不思議でほっこりやさしい物語。 まじない菓子“冥菓”を伝承する和…

季節はレンゲショウマの咲く初夏に―― 私、霧島直人と親友の秀ちゃんは毎年、岡山県津山市から、 鳥取県日野町の金持（かもち）神社と岡山県真庭市の玉泉寺へ御礼まいりへ 日帰りのプチ…