ビビりのワクチン接種備忘録
古博かん
一回目、ワクチン接種。
事前準備。
二〇二一年九月某日、ようやくコロナワクチンの一回目接種の予約が取れた。
遡ること七月某日、一般の予約受付開始直後、サーバー不具合なのか初日から受付を拒否された。
およそ一ヶ月半、ようやく予約再開となったが、今度は某P社ワクチンが確保できんかも……とまたも予約をキャンセルされた。
このまま、ワクチン接種とはご縁がないかも……と諦めていたら九月に入って予約ができた!
ただし、最短一ヶ月後!
まじかー、でも仕方ない。体調管理に気を付けながら、大人しく順番を待つことにする。
一ヶ月後。
翌日に接種を控えて改めて持ち物確認。
事前問診票の記入、接種証明のシールシートをカバンへ。
人によっては一回目の接種から体調不良をきたす人がいるらしいから、家事を先取り家中を入念に掃除しておく。万が一に備えてスポーツドリンクや簡単ご飯のストックをチェック。
確認されている諸症状に、頭痛、目眩、発熱、嘔吐、下痢等々——ふむ、一応常備薬もチェックしておく。あと、万が一トイレに籠るような事態になったら困るので、トイレも綺麗に掃除しておく。
就寝前、お安く購入しておいたグリーンキウイを冷凍庫へ放り込んでおく。
夜更かしせずに、サクッと就寝。
接種当日。
朝から快調。とりあえず、起床時の体温を測っておく。平熱異常なし。
接種は昼からなので、通常業務。天気も快晴。若干暑いくらい。
出発時間前、再度念の為体温測定。——午前中動き回っていたからか、体温が微妙に上がってる……計り直してもやっはり体温ちょっと高い。(本人は至って元気)
「……(うん、どうしよ)」
とりあえず、予約した病院へ向かう。入り口での検温で引っ掛かったら事情を話そう……。
で、いざ病院へ到着。検温で「正常な体温」のお墨付きをもらって一安心し、時間まで所定の場所でおとなしく待機する。続々と予約者が揃い始める中、事前問診票をチェック——あ、問診票がない。
忘れてきたことに若干焦り、事情を話すと病院で用意してくれていた予備の問診票を快く一枚いただいた。いやはや、荷物の最終チェック大事……。
そのまま改めて記入した問診票を提出し、一回目のチェックをしてもらってのち、時間まで同じ場所で待機。時間になったら二回目の問診票チェックと口頭での健康状態の確認を経て、いよいよワクチン接種。
左利きだけど、左腕に刺される(いつものこと)。
筋肉注射なんて何十年ぶりだろうと考えながら、その場で引き続き十五分待機。
なんでも、アナフィラキシー症状は短時間で現れるらしい。また、注射や採血であらわれる神経反射による貧血や失神症状なんかが起きたら、即処置できるという対策がとられていた。
待機の間に回収された問診票の代わりに一回目の接種証明をもらい、二回目接種用の事前問診票と案内用紙を渡される。
三週間後にもう一回、ワクチン接種が控えている。
十五分後。
特にかゆみ、発疹、腫れ、動悸息切れ、呼吸困難、目眩などなく、シャッキリしていたので無事解放。アレルギーや持病持ち、過去に神経反射が出た人はさらに十五分待機させるらしい。
病院内ではワクチン接種会場と一般診療を分けていて、尚且つ一方通行にしているらしく、接種後は裏出口へ案内された。本当に、病院の感染対策って大変なんだなあと改めて思う。従事されてる方々には感謝しかない。
というわけで、出ていく際にスタッフさんにお礼を告げる。
接種後、速やかに帰宅。残りの業務はリモートでぼちぼちやる。
手洗いうがいは入念に。ついでに着替えてリラックスしてから、徐に冷凍しておいたキウイを取り出す。
水分摂取にキウイラッシー作るぞ——!(好物)
ん? レシピいる? 一応載せとく。
超簡単キウイラッシーの作り方
テッテケ、テケテケてってって〜♪(BGM)
用意するもの(一人前):
冷凍キウイ 一個。
牛乳 五〇CC。
ヨーグルト 五〇CC。
甘味(蜂蜜でも砂糖でも。今回は蜂蜜使用) 大さじ一程度。
手順:
一、冷凍キウイの皮を剥く。流水に三十秒くらい晒しながら皮を擦るとペリッと素手で剥ける。
二、剥けたキウイのヘタを取る。(じゃがいもの芽を取る要領でOK)適当な大きさに切る。
三、キウイ、牛乳、ヨーグルト、甘味(とお好みでレモン汁少々)をミキサーなりブレンダーなりで液状になるまで混ぜ倒す。
以上。
ミキサーもブレンダーもねえわって人は、
凍ったキウイがいい感じに冷え冷えで美味。腰に手を当て一気飲み。
生き返る。
半日後。
特に体調に変化なし。
左腕の注射針刺した周辺は少し張ってる感じはするが、腫れてる様子はなく一応腕もちゃんと上がる。(普段よりは多少突っ張った感じがする)
かゆみ、紅斑、湿疹も見当たらない。よかった。
入浴も大丈夫とのことだったので、普段のとおり入浴。患部は擦るなとのことなので、一応気を付ける。普段のとおり、四十度のお湯で半身浴。
はあー、生き返る。
風呂上がり、水分補給に野菜ジュースをコップに半分、それから炭酸水をコップに一杯弱、少し時間をあけてそれぞれ飲む。
歯磨きの際に少し難儀する。
左利きゆえ左手でブラシを持つのだが、細かく動かそうとすると腕が張ってぎこちない。腕を動かすのが面倒くさくなってきたので、代わりに首を振りながら歯磨き終了。
カクヨムチェックして、速やかに就寝。
小一時間後、喉に多少異変を感じる。
咳は出ないが少し閉塞感がある。発汗はしていないが、若干芯熱がこもっているようで寝心地が悪い。
普段は一度寝たら朝まで起きないが、この日は眠りが浅い。特に寝返りを打った際、注射を打った左側を下にすると、じんわりと患部が脈動していた。頭痛、吐き気、目眩の類はない。とりあえず、朝まで様子を見る。
経過観察。
翌朝、普段どおり起床。昨晩の眠りが浅かったため、とりあえずぼーっとしている。体温は平常。昨晩の喉の閉塞感も解消されている。
患部は多少張っているが、痛みの類はなし。湿疹、紅斑の類も見当たらない。諸症状の類、とりあえずなし。今のところ日常生活に問題はなさそう。
ちょうど週末、一日家でリラックス。
食欲の秋、モリモリ食う。
小一時間後。
ベランダ網戸の外側に全長二センチくらいの芋虫を捕獲している、全長二センチくらいの黒い蜂が張り付いていた。珍しいのでしばらく観察する。
肉団子にするにはデカすぎるだろう……と思いながら見ていると、一瞬蜂がこちらを警戒する。でも、家の内側から眺めているのでお互いに安全は確保されている。
芋虫の首根っこをがっちりホールドして、お尻の先をどうやら芋虫にぶっ刺している。産卵かな? と思ったが、相変わらず首根っこをホールドしてるので多分餌の確保で間違いない。速攻肉団子にしないところを見ると、ドロバチの仲間か。
芋虫が完全に動かなくなるまで網戸に張り付いていたが、勝負が付いたようだ。ススス……と網戸を五センチほど羽ばたきながらよじ登って、そのまま、よたっとしながら飛翔していった。
ここらは野鳥が多い。無事に帰巣できれば良いのだが。むしろ、案外軒先に営巣されたか……苦笑。まあ、こちらがちょっかいかけなければ、大丈夫だろう、多分。
昼食、シーチキンと豆腐でなんちゃってナゲットを作る。(YouTubeで見つけた某飲んだくれお兄さんのバズってるレシピ参考)
食欲の秋、モリモリ食う。
食後、休みの日特権、ドリップコーヒーを淹れる。至福。
数時間後。
ふと窓際の天井を見上げるとカメムシが侵入していた。脚立に乗ってプリンの空き容器で捕獲。とりあえず、そっと外に逃してお引き取りいただく。(虫苦手とか言っていられない、逞しくなったものだ)
夕方。
腕の腫れはほとんど無く、張り感もほぼ消えた。腕を回すと多少の凝りは感じられるが、腕の上げ下げも概ね支障はない。このまま何事もなく予後を経過したいものだ。
注射痕もほとんど分からなくなった。
入浴後、若干患部周辺、直径五センチ範囲に集中して痒みが出てくる。見た目に発疹、紅斑、腫れはなし。ひとまず様子を見る。
翌日。
休日につき、引き続きのんびりまったり起床。体調に変化なし。
体温を測ると、平熱の範囲で若干高め。両脇それぞれ測ったら、注射を打った左側の方が何回測っても〇・一度高い。
これを副反応と考えるのは強引な気がする……苦笑
とりあえず、運動がてら家中掃除機をかけて回る。
今日から左腕もガシガシ酷使してみる。
いい天気だ、ご飯が美味い。
食料はまだ十分確保しているので、一日外出せずに家で過ごす。腕の張りは完全解消。動かしたり伸ばしたりしても違和感はなし。
六日後、生理が始まる。
普段、風邪を引いたりインフルエンザの予防接種を受けた時は生理周期が狂うことがあったので、コロナワクチンも覚悟していたのだが、予定より一日早いだけだったので誤差の範囲とみなす。
九日後、腹を下す。
しかし、昼食用にリメイクしたおかずが少々古かったので思い当たる節が……副反応とみなすには無理がある気がする。
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