三週間後、二回目接種。
事前準備として体温を測って問診票への記入を済ませておく。
平熱、体調とも問題なし。
しかし、二回目の方が副反応が強く出る人がいるらしいので、ダウンしても良いように家中の掃除を済ませておく。備蓄食料、市販薬のチェックOK。
事前に接種を会社に伝えているので、リモート業務で手加減してもらう。
(同僚が二回目接種後、発熱した前例があるので考慮してもらった。優しい職場……ほろり)
接種当日。
出発前に再度体温を測っておく。平熱、体調特に異常なし。
問診票と接種証明シートをカバンに入れていざ出発。
前回と同じ病院に向かう道中、病院のすぐ脇の曲がり角で爆走カルガモ親子(歩道を電動アシスト付き自転車で爆走するママチャリと必死に後を追いかける子供のことを個人的にそう呼んでる)に遭遇。
目の前をアシスト機能オンで走り抜けた親ガモにビビり、歩行者の方が一旦停止(苦笑)
あっぶなーと思いながらママチャリを見送り、振り返った直後、小ガモが突っ込んでくる。
(小ガモは親ガモに追いつくことに必死で周りが見えていない、多分)
慌てて避けようとするも小ガモがバランスを崩すので、思わず両手を差し出してサポートした結果、幼児用自転車の高さがジャスト膝位置で思っきし強打。
膝の皿割れたかと思った……。あまりの痛さに苦笑いしか出てこない。
「あー、大丈夫ですかぁ? すみませーん、◯◯ちゃん(多分小ガモの名前)早くいらっしゃーい」
横断歩道を渡り切った更に数メートル先で、親ガモが自転車に乗ったまま首だけ振り返り声を掛けてくる。
歩道を爆走するのも言語道断だが、ここ病院前だぞ、こら。これが車椅子とか松葉杖ついてる怪我人とか高齢者相手だったら大惨事だぞ、おい。
痛さと予約時間に気を取られたが、親ガモの態度の悪さに嫌気がして、いっそシバいてやりたかった。
小ガモ連れてるなら、重かろうが何だろうがアシスト機能は切ってくれと思う……時々、呆れるほどマナーの悪い電動ママチャリ部隊がいるのだが、何とか取り締まれないものだろうか(市の条例レベルじゃ無理なのか?)。
とりあえず病院で受付を済ませる。前回同様一方通行で同じ場所に待機。一回目の問診票チェックを受ける。
「三回目はいつ受けられるの?」
と質問しているマダムを発見。
素敵なアンサンブルをお召しの明らか元気な後期高齢者(病院におしゃれしてくるマダムあるある)。確かに、第一陣組ならそろそろ三回目を検討しても良いのだろうけれど……すごいな、受ける気満々やん。
「国の方針がまだ固まっていないので(今は受けられません)」
と慣れた様子で受け流すレセプションのお姉さん。そのまま常連と思しきマダムを誘導して丁寧にお引き取りいただいていた。
時間になって二回目の問診票チェック。口頭での重要事項の確認(アレルギーの有無、過去のアレルギー症状、持病やかかりつけ医の有無等)、最後に顔色をチェックして問診終了。サクサク接種が開始される。
一人終わるごとに一回一回手袋取り替えるって大変だなあと思いながら順番を待つ。自分の番が来て、そのまま十五分待機。一回目の時より、二回目の方が注射打つ人上手かったなあと、ひっそり比べてみたりする(暇人)。
十五分待機して特に体調に異変もないので無事解放。今回も一方通行で裏口に誘導される(たまにいる通路を逆走する接種者を丁寧に止めて誘導する係も大変そうだ)。
接種後、速やかに帰宅。
とりあえず、前回に続きキウイラッシーを作る(好物)。
腰に手を当て一気飲み。はー、生き返る。
半日後。
体温は平熱の範囲で若干高め。相変わらず、注射打った左腕の方が右腕より体温高め。そういうものなのだろうか?
患部は一回目の時より張り感が強いが腕は一応上がる。
食欲もある。とりあえず、もりもり食う。
入浴も問題なしとのことなので、患部を擦らないように気を付けて、いつものように四十度のお湯で半身浴。
いっい湯だな、はははん♪
強打した膝には直径四センチほどの
気を付けよう、小ガモはすぐには止まれない。
風呂上がりはコップ一杯水を飲んでとっとと就寝。
一回目の時は左腕の地味な痛みで眠りが浅かったが、二回目はなぜか爆睡(痛みに慣れたか?)。よく眠れたので身体的には随分と楽だった。
翌朝、体温は平熱の範囲で高め。
とりあえず、朝ごはんをもりもり食う。
休日なのでのんびりまったり過ごす。食後、一応体温を測ると微熱が出ていた。解熱剤を飲むほどでもないし起きていても問題ないけど、横になっている方が楽なので、一日食っちゃ寝でゴロゴロ過ごす。
途中、昼寝で爆睡。起きたら夕方だったので昼ごはんをすっ飛ばしてしまった。引き続き、軽度の微熱が続いている。
夕飯をもりもり食って、一応入浴は控えてさっさと就寝。
注射した周辺五センチくらいの範囲は張ってるが、腕は問題なく動く。散々爆睡したが、やっぱり爆睡してしまった。
翌日。
平熱に戻る。腕の張りは解消、腕を動かしても特に違和感はなし。
朝から運動がてら掃除機をかけて回る。
朝食用のクラッカーを焼く。小麦粉を捏ね倒すのに左腕を酷使するが痛みの類はなし、良かった。
コーヒードリップして一日まったり過ごす。至福。
入浴はいつものとおり半身浴をするが、血行が良くなると左腕の注射を打った周辺、直径五センチ程度がほんのり赤みを帯びる。痛みの類はないが、鏡で左右の腕を見比べると若干左の方が腫れている感じはする。
風呂上がり、コップ一杯水を飲んでカクヨムサーフ。夜更かしにならない程度に読書タイムのち就寝。
以後、本日まで体調に異変はなし。軽い微熱で済んだのは幸い。
予後、考察。
元々、幼少期から平熱は高め(私の場合、平均三六・六〜三六・八度Cあたりを行ったり来たりしている)なので、若干高めで三六・九くらいになるが、体調には変化なし。
運動直後なんかは三七度くらいになっていることもある。(小学校時、夏場のプール時期にはテンション上がり過ぎて常に体温を測ると三七度程度あり、毎回母親が教師に説明していた・半笑 もちろん、体調不良など起こしていない、ご機嫌プールライフ)
今回、軽めの微熱で三七・二、三度だったので、起きていてもさして不都合はない感じだった。(それでも寝転がってる方が楽は楽)
食欲は基本落ちることもなく、接種後に腹を下すこともなかったので、一応日常どおりの生活ができたように思う。
予約も週末にかかるように取れたので、注射後にゆっくり休めたのも大きかったかもしれない。
本来なら七月時点で接種できるつもりでいたので、飲酒はその頃から控えていて今に至る。(予防接種前後の飲酒は良くないらしいので)
あとは、コロナ自粛ですっかり自炊するようになっていたので、些細なことだが体調に合わせた食事を摂るようになっていたのも、何だかんだ体の負担軽減に繋がっていたのかもしれないなあと思う。
胃腸の調子が悪くなると、時々一日プチ断食していたりするのだが、今回は接種前の三ヶ月の間で二度ほどプチ断食を決行していたりする。
コロナ、コロナで飲み付き合いも無かったので、暴飲暴食もしておらず、そういう意味では例年のこの時期と比べて非常に健康的な食生活を送っていた(笑)
私の場合、比較するとインフルエンザの予防接種の方が副反応が大きかったので(四種混合で、だいたい翌日に発熱、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感、口内炎が同時に五箇所くらいできたりして食事で死にそうになってた)、今回も最悪それくらいは覚悟をしていたのだが、拍子抜けするくらい反応が軽かったのでむしろ相性は良かったのだろうと思う。
正直、世間の副反応怖い説を鵜呑みにしてビビり倒していたので、軽く済んで良かったなあと安堵している。
(そもそも副反応が軽かった人、無かった人は騒ぐ必要もないので、相対的に反応の重かった人の声がクローズアップされるのは当然のことと言える)
だから、「コロナワクチン絶対悪」みたいな論調の人の言動は些か行き過ぎているのだな、と今回改めて感じた次第だ。
強制する必要はないけれど、わざわざワクチン悪マウントを取る必要もないな、という感じ。
あとは接種後も引き続き、マスクと手洗いうがいは徹底しつつ、当分ハメを外さないことが大事なんだと思う。接種したからオールオッケーというわけではないことを肝に銘じておくべきなのだろう。
(それでなくとも、例年これからインフルエンザや風邪が流行する季節)
年末年始の馬鹿騒ぎがそもそも好きじゃないので、そういったものからはこれ幸いと少し距離を置きつつ、規制緩和の折、気心の知れた仲間と静かに楽しく過ごしたいものだ。
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