「伸ばした手」を含む小説

声なき声で　私は叫ぶ 音なき声で　私は歌う

「伸ばした手【BL】」スピンオフ短編。 藍良歩と蔵田和樹の中学での出会いの話、歩視点です。 ー彼との出会いが、僕を変えてくれた。 【登場人物】 ・藍良歩 性的マイノリティを抱…

人に触れられないというトラウマを抱えてずっと生きてきた大学生の江咲佑。親友の西原拓馬、そして2年で編入してきた蔵田和樹、藍良歩との出会いで、運命の歯車が回り始める。 ※残酷表現…

隣の部屋の住人は、元2.5次元俳優の推しだった。心に深い傷を負った花緒は、転居先で思わぬ再会を果たす。4歳年下の推しから注がれる、恋とはちがう、はじめての優しさに、次第に心を取り…

たった一人の人間を番いと定め、命を、力を、権能を、生命が尽きるその時まで主と共にする竜という存在。 その強大な力を巡り、建国以来絶えず争い続ける帝国と神国。 そして、二国から弾き…

女神は一方的に言い放つ。「貴方は死にかけで、干からびて、腐りかけてるような夢も未来も希望も何もかもがこれっぽっちも無い落伍者に転生させます。」 世界を肥やす資源として、クソッタ…

　周りがどんどん自分の夢や、やりたいことを見つける中、夢もやりたいことも見つからない主人公。 　そんな主人公の苦悩を鮮明に描く。

　目を開けばそこに知るものは何も無く、世界は見たことのない赤色を宿していた。 　悪夢のような現実に意識を手放し、その先で出会った男はこの世界を救うと夢を語った。 　謀略、運命、…

奇跡とは、絶望の淵に立たされた者が、それでも生きる事を諦めずに伸ばした手の中にスルリと落ちて来るものだ。 　そうして奇跡は、万人に、平等に、降って湧く。 　忘れる事なかれ。 　絶…

　社会の底辺の男、生きる意味を知らない男、まだ生まれていない男。 そんな俺がいつものように自動販売機の下に落ちている小銭を拾おうと、屈んで手を伸ばして手に入れたのは一万円札だった…

　日本国内の、どこかに聳え立つ大きな屋敷。今から二世紀ほど前の大昔の英国貴族が住まう広大な屋敷の中には一人の主人と六人の使用人が住んでいる。主人の名はヴィアトリカ・ビンセント。幼…

捨てられてしまった不幸な少女と、口の利けない青年。 二人が出会ったのは、冷たい雪の冬夕暮れで。 独りと独りが出会って、二人暮らしへと変化していく。 そんな、季節と共に巡る少女と青…

頂いた書き出しをお題として1,000文字ほどの小説を書いていく企画の作品です。 ある日、僕に届いた謎のメールに導かれるまま、僕は最愛の人に出会った。 彼女はAIだが、そんな事は…

　世界は、創世の神々の視聴によって支えられている。創世の神々は、管理人による映像配信でその世界の状況を確認していたが、おバカ裸族美少女管理人　ミューは、自分の歌と踊りの配信に執着…

とても、不幸な人生だった。 親は俺に暴力を振るい、いつも身体は痣だらけ。たまに外に連れ出されるが、その時は臭いからという理由で暴力を振るわれ、乱暴に身体を洗われる。 荒んだ目つ…

フルオーバーの選手、陽佐は世界大会での出来事をきっかけに自分の夢を捨てようとしていた。そんな彼の前に現れた女性の言葉が、陽佐に昔の事を思い出させて……。 第三回こむら川小説大賞…

　 私、水谷　華菜（みずたに　かな）は昔、虐められていた。 　多分些細な理由で始まった虐めだったんだけど何故標的になったのかはもう覚えていない。 　今は高校生になり地元から…

小さな時は、大きくなるのに必死だった。 気が付けば、誰よりも大きくなっていた。 けれど手を伸ばすほどに遠ざかっていく。