欲望ブリリアント

とても、不幸な人生だった。

親は俺に暴力を振るい、いつも身体は痣だらけ。たまに外に連れ出されるが、その時は臭いからという理由で暴力を振るわれ、乱暴に身体を洗われる。
荒んだ目つきと傷だらけの俺を、同年代の子供たちは気味悪がって仲間外れにした。
幼稚園から小学校に上がった時、多少、地頭が良かった俺は成績が良かった。成績が良いと父は生意気だと理由をつけて俺に暴力を振るったが、母はなぜか褒めてくれて、とびきり成績が良かった時にはご褒美にとお菓子を買ってくれた。
褒められたから勉強を頑張ったが、周りの子供は成績の良い俺のことを、父と同じように生意気だと理由をつけて俺をいじめた。
それは中学に上がるまで繰り返されて、中学を卒業した時、そんな日常に耐えきれなくなった俺は家を飛び出し―――――車に撥ねら…続きを読む