echo reply

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音もなく　声なき声で　呟いて

投げた重石は　波打つことなく

投げかけた　あなたを思う　その言葉

伸ばした指先　するりと潜って

零れ出た　涙うず巻き　軋む音

身を絞れども　掠れて消えて

繋がらず　伝わらずとも　ただ願い

合わせた指先　祈り重ねて

揺れる水面　沈む身体と　差す光

煌めき眩く　映れど遠く

打つ鼓動　ただ律動を　繰り返し

募るばかりの　重い想い

伸ばした手　光に触れど　水面は遠く

捨てたはずの　重石に縛られ

言葉なく　思いばかりが　ただ募り

信じてもない　何かに祈る

届け届け　駄々をこねるは　幼子で

適え叶えと　大人になれず

伸ばした手　広げた手のひら　透きとおり

万華鏡が　水面に揺れる

歌うたう　聞き手などない　この空で

頂きの上に　小石積むよう

意味もなく　何も変えられぬ　この行為

願うばかりで　届かぬとしても

溢れ出た　言葉を紡ぎ　編む思い

うず巻くように　絡めて重ねて

伝わらず　届かなくとも　ただ願い

讃美歌に乗せ　合わせた両手　

晴れわたる　空を見下ろし　囀れば

かすかな声が　聞こえど遠く

空鼓（からつづみ）　風打つ音は　絶え間なく

流れる歌は　風に裂かれて

その声は　心に触れど　底は先

皆に届けと　願いは軽く

なんのため　誰のためにと　声をあげ

救いたいのは　他人か自分か

ここにいる　ここにいるよと　ただ叫び

信じてもない　何かに祈る

伸ばした手　波打つ空に　跳ねる陽を

透かしてみてた　万華鏡