「スケッチブック 絵」を含む小説

　事故死した7年前の卒業生。遺書として学校へ送られてきた1本の鍵。その鍵が開いたロッカーの中には、前任の美術教師が描かれたスケッチブックが収められていた。 　そこに閉じ込められて…

父の死という現実を受け入れられず、引きこもってしまった過去がある大野彗人。 その先にあるであろう別れを恐れるあまり他人と距離を取ってなるべく関わらないようにして、父の残してくれ…

　そのスケッチブックに本当の私が描かれてゆく。

とある漁師町の小高い斜面にある洋館。そこに執事と２人きりで住む１７歳の少女。彼女の元にかかってきた間違い電話から始まったラブストーリーは深度２００メーターの海底でクライマックスへ…

天まで聳える桜の樹、他には何もない世界――。 花風に誘われたものは神隠しに遭い、そこで一時の春の夢を見るという。 桜の絵を描きに来た小学生の女の子・芽蕗あすなもその世界へと迷い込…

ふと目にとまった、色、音、匂い、空気感など。 絵を好きで描く人は、きっとそれらを、軽やかにスケッチするのでしょう。 私は、文字でスケッチしてみたくなりました。 詩のような日もある…

　——好きな人に好きと伝えたいから、絵を描いているんだと思う。 　高校二年生になったその日、満開の桜の樹の下でスケッチブックに向かっていた河内凛咲は、入学したての少女・宮古いち…

幽霊部員だらけの美術室。いるのは絵を描く私と隣で寝る彼だけ。でも今日はいないから―― KAC20247のお題『色』にちなんだお話です。

絵を描くのが趣味の女の子、アンナは、母親がメイドだったので、自分もメイドになった。 メイドとして働く日々は散々なものだったが、何年かたったころ、おかしな女の子に出会う。その女の子…

　 　ある日、小さなスケッチブックが、家に届いた。そこには、数々の絵が描かれていた。でも、一つおかしな点がある。どの絵にも、「色」がないのだ。 　そのスケッチブックは隣に引っ越…

絵を描くことが好きだった少年——泉梨央（イズミ リオ）は、15歳で病死した。 気づけば一人見知らぬ草原の上。そして、なぜか傍らにはペンとスケッチブックが……。 「夢？　何だかよく…

　ある夏の日、絵が描けなくなった美大生の文は声を失った高校生の美波と出会った。

小林優佳は両親との暮らしに幸せを感じ、それが永遠に続くと思っていた。だが、母の病死で幸せは崩れる。11年後、優佳は窓に指で落書きをする。母の趣味は絵を描くことであり、絵を描いてい…

【あらすじ】 　父の方針通りに進学、就職し、公務員として働く僕。理由なき空虚感を抱えつつ日々を送っていたある日、僕と瓜二つの容姿を持つ中高時代の同級生、ジュンが卒業以来初めて夢に…

初めて描いた絵は。 兄ちゃんの机。 マンガの絵を鉛筆で写して。 凄く、うまく描けたと思ったけど。 怒られる。 ５歳の進君は泣く泣く。 消しゴムで。 褒めてほしかったんです…

彼は鉛筆でスケッチブックに絵を描く。 写真のように繊細なタッチだ。 そして悪運だけで勝ち残った医者シク。 懲りずにシリアス１話短編を不法投棄します。

――きっと、子供じゃいられなくなった全ての人が、一度は考える当たり前の悩み。 こちらは短編となります。

叔父さんと約束を交わしてスケッチブックをもらった少女。 植物のスケッチをしに森へ入ると、隠された秘密を知る。

　なりゆきで参加した新歓コンパ。会場のすみっこで、彼はひとりスケッチブックをひらいていた。近くをとおったとき、たまたま目にしてしまったあの衝撃は、きっと一生忘れないと思う。 …

子供の頃に聞く些細な言葉はいつまでも心に残っている。 スケッチブックに描いた絵はいつも色なしだった。