「はさみ」を含む小説

　ある私立大学生の鳴見春斗（なるみはると）。 　一回生も終わろうとしていたその冬に友だちの小浜秋男（おばまあきお）に連れられて秋男の友だちであり車の運転が出来る同い歳の女性、波佐…

　人の心を抽出し物質化できる異能者『ココノテ』が跋扈する世界。ココノテが具現化した人の心は『ココノハ』と呼ばれ、貴重な資源として扱われていた。一度取り除かれたココノハは、それを成…

※誰が体験した話なのかは伏せます。

・現代ファンタジー寄りの短編百合小説だよ ・二割くらい実話だよ ・流血描写はないよ

10年以上聴き込んだ曲。その中に入っていたちいさなノイズ。 ちいさなその音に気付いた男が、人生のテープをはさみで切って、別のテープに付け直す話です。　 奈良。 円城塔賞に応…

二十年ほど前、まだ若者だったころの詩を中心に。

彼の要望に応えるべく、私ははさみを動かした。

　左手の小指から伸びる運命の赤い糸。それを目で見て、触れることができる高校生、羽嶋菜緒は小指から糸を引っ張って伸ばすことが癖だった。 　しかしある日、自分の糸が伸びなくなった為、…

魔法使いである祖母マギーと孫娘シゾーの二人は手芸品と雑貨の店を営んでいた。シゾーは望むものなら何でも切れる魔法が使え、腰には鋏を繋いだシャトレーヌというアクセサリーを身に付けてい…

ひとが得意ではない「わたし」。偶然通りがかった金物屋のショーケースに並んだ裁ちばさみに、なぜだか惹かれてしまって……？

　発端は筆記具生徒会による圧政だった。生徒会は、文房具における筆記具の重要性をことさら強調し、他文具差別政策を実行したのである。それからというもの、学園のあちこちでいさかいが勃発…

はさみさん主催の「カクヨム作者への自己紹介を兼ねた該当すればするほどつらくなる１０の質問・改」の質問に答えてみました。 一部質問内容が空欄になっているところがありますが、それに…

舞台は国で一番頭がよろしい学生が集う「国立賢者大学」。将来への漠然とした悲観を抱えて生きている女子大生、逢坂 鋏（あいさか はさみ)　はある日、文学の講義で出会った一ノ瀬 糸(い…

由緒ある武具を間にはさみ、和室で対峙する二人の男。 上座は近江国の武将、浅川長政（あさかわ ながまさ）。向かいに座る男はその部下で後嶋賢豊（ごしま かねとよ）。 2人は微動だにせ…

私が体験したノンフィクションです。 スピリチュアル、オカルト、怪談、心の病などなど色々入った不思議な話です。 内容はあんまり怖くないと思いますが、不思議要素は満載です。 時折…

朝、目覚めると、右の手が蟹のはさみのようになっていました。妻の菊子は私の手を、さぞ不便だろうと嘆きます。ですがえらいもので、この治らない手にも少しずつ慣れてきました。

小学校の図工の時間。たかおくんは、みほちゃんの金と銀の折り紙が欲しくなりました。みほちゃんは分け合おうと提案しましたが、たかおくんは怒り、みほちゃんにはさみを向けました。

あらすじなどない。 たった数行で表せるのならそもそもこんなもの書いていないのだ。

クロックスのばったもんをつっかけ、一個四十八円のコロッケをレジ袋でぶら下げて、スウェット上下という気の抜けきった格好で電柱を凝視していた真瑠璃（まるり）は、リストラされて三日目の…