概要
私立筆箱学園は戦場と化していた。
発端は筆記具生徒会による圧政だった。生徒会は、文房具における筆記具の重要性をことさら強調し、他文具差別政策を実行したのである。それからというもの、学園のあちこちでいさかいが勃発した。かねてからの不満が爆発したのだろう。やがて戦いは筆記具対他文具という単純な二項対立だけに留まらなくなった。はさみとカッターが共闘し、ホッチキスとスティックのりが独立した。徒党を組み、分裂し、戦い、いよいよ訳が分からなくなった――
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