「言いたいだけ」を含む小説

　時は西暦2020年。新型コロナによるパンデミックが起こらず、東京五輪が無事開催された別の可能性の世界。 　五輪は閉幕し、季節は冬。世界は小さな混乱こそあるものの概ね平和、この…

「透明人間を自称するダイク牧師は、こんな事を言いました。曰く、“私たちは、姿が見えない以外、あなた方と何も変らない”と。（中略）私はいまこう考えています。――ダイク牧師をはじめと…

宗方煌大は幼馴染の姫宮優那に数え切れないほどプロポーズをした。 断られても断られても、煌大は毎日のように「結婚しよう」と言い続けた。 だが優那はその全てを断っていた。 「私、好き…

食糧にしていた石油の神様が、旅に出ると言い出したので。 ダルさの神がダラダラしながら、何とか引き止めようと頑張ったり頑張れなかったりする話。

佐々木　唯斗 とある日の放課後、大好きな幼なじみに告白するが、学校中に飛び交う、でっちあげられた噂のせいで「今後、一切近寄らないで浮気クズ男」と、無慈悲に断られてしまう。 その…

ある日、見覚えのない白い鳩が、小さな小瓶を首にかけ、スプルースの封筒を届けにきたら、それは彼の仕業です。 「エンカンタード(初めまして)。言葉売りの商人、イヒ・リーベ・ディヒと…

僕は十七歳にして命を落とした。 在り来りな環境の中で御神木が倒れるという有り得ない死に方。そんな僕は真っ白い空間で色んなものを見たんだ。ステータスの中にある加護の力と固有スキル。…

　顔もそこまで悪くなく、高校・大学と有名校に進学し、作家としても順風満帆な人生を送っていた月島冬夜（つきしまとうや）。だが、就職活動に失敗し、自分が書いた本も売れなくなり、頼りに…

【完結】偽の聖女と言われ処刑され死に戻って三回目。前世二人分の記憶まで思い出した侯爵令嬢イリニは婚約者への想いを綺麗に失っていた。イリニは「これからは自由に生きる。穏やかな老後を…

ただの普通の高校生 三田　雄太の下駄箱に、ある日１枚のラブレターが入っていた。 その差出人は、学年の高嶺の花と呼ばれている 水田　花で、拗らせていた彼は、色々な言い訳をしつつ …

「君には大変申し訳なく思っている」 私の婚約者はそう言って、心苦しそうに顔を歪めた。「私が悪いの」と言いながら瞳を潤ませている私の妹アニエスの肩を抱きながら。 アニエスはいつ…

村比斗真帆（むらひと　まほの）はモテない平凡な学生。 ある日、定番ラノベのようにトラックに轢かれ異世界へ転生した。 そこで楽しい異世界冒険を期待した村比斗だったが、現れたステ…

「タロー・カトー、お前を追放する。荷物をおいてパーティーから去れ」 　ダンジョンの地下十階層で不正蓄財の疑いをかけられたタローは、勇者パーティーの追放宣言を受けるが納得できない…

タイトルだけ、有名作品をパロりましたが、内容は全く関係ありません。 関係各所から怒られたら、変更します。ごめんなさい。 変更する場合は『ノッキン・オン・ヘルスズ・ドア』か『おっさ…

伯爵令嬢ことカレンの元に、ある日侯爵から縁談が持ち掛けられた。 今回もすぐに破談になると思っていたカレンだったが、しかし侯爵から思わぬ提案をされて驚くことに。 「単刀直入に言い…

主人公は孤児院にいたところ1人の男に引き取られる。男は俳優顔負けの容姿をしているが、自分を宇宙人だと言い出す。さらには人間をペットとして飼いたいから主人公を選んだと言い出して……。

無実の罪で王太子から婚約破棄を言い渡され、罪人にされてしまった侯爵令嬢のダリア。危機に瀕した彼女の目の前に現れたのは、美しい花の精霊ウィリアム。 ウィリアムは女神の庭園を管理する…

【カクヨムコン8参加作品】 ある日突然、吸血鬼に俺はなった。『そんな馬鹿な！』と言いたいが、これは真実だ。どうやら腹ペコで陰キャのキョドり吸血鬼が空腹に耐えかねた挙げ句の犯行らし…

一面真っ黒だった景色にほんの少し白みがかかって、 火の消えたランタンがぶらさがっているのを 見て取れるくらいになったころ、 アサは寒さで目を覚ました。 「寒い…寒すぎるよ…。」…

燕は短歌を愛する少年。そんな燕を傍から見て羨む椿。 燕の両親が営む、ハンバーガーショップ『朝凪』で勤務する真さんに惹かれる椿は、自分自身も短歌を詠んでみたいと思っていた……。 …