この小説のテーマは「ラッキースケベ」です。そして結論も「ラッキースケベ」です。いや、最後まで読んで私は言っているので間違いはないです。よね?w
確かに色々エッセンスはあります。死に戻りとか、前世の記憶とか、まぁ、色々あります。「哲学」的な思想の後に至る結論もあります。おぉ!とも思います。でも、最後は結局「ラッキースケベ」になるんです、この小説。
ただ、今見返してみると作者が言いたいことは、「真面目」に色々考えるべきことは考える。その考察の結果をちゃんと実行すれば、きっといいことが「必ず」あるはずだ。という思いをこの小説に込めていて、その「いいこと」を「ラッキースケベ」として明るく表現しているのかな?とも思いましたが、でも、そんなこと考えて読む小説ではない気もします。
頭を空っぽにして、小説の世界に入って「ラッキースケベ」を楽しむ。これでいい気が私はしますが、皆様はどうでしょうか?
三度の死に戻りの結果、精霊王から新たな祝福を得る主人公のイリニ。
前世の二人分の記憶も引き継ぎ、過去を切り捨てます。
国や元婚約者を捨てて、さらに聖女も辞めたい!
その結果、イリニは聖女ではなく魔王と呼ばれるように。
そんなイリニのところへやってきた隣国の王子エフィとのラッキースケベライフが面白いです。
なかなか素直になれない。自分の気持ちに気づかない。
ラッキースケベは、そんな二人のために用意されたのかなと、思うほど様々な場面で発生します。
その度にイリニが可愛い!
ラッキースケベと聞くと、男から女と想像してしまいますが、この作品は違います。
逆なんです。
すれ違い、ドタバタ、じれじれな二人の恋物語を読んでみませんか?