「聞こえない」を含む小説

耳の聞こえないわたしが御心女学館、ミシンに入学したのは、お母さんの母校でわたしの憧れだったから。でも、健常者に混じっての生活は大変で……。傷ついて泣いていたわたしを慰めてくれたの…

夏祭りに行こう、と誘われた私は、その話を断っていた。 けれども。 遠くから聞こえてくる祭囃子。 その音を聞いていると、無性に屋台の焼きそばが食べたくなってきた。 だから、友達には…

「来たわ！」 こちらを向いて明るく放ったそのひと言は、まるで恋の女神様からのお告げの様にも聞こえた。 結核で入院した先のサナトリウムで、初めての恋に落ちた主人公の甲斐ちひろ。…

――厄災の贈物【パンドラギフト】 それはこの世界に植えられた破滅の種子だ。 存在しないはずの魔を降ろし、すべての希望を喰らい尽くすまで止まらない。 そしてねじ曲げられた運命は、何…

脇役として脇役らしい人生を送っていた僕を見つけ出し僕を主役へと引き上げてくれた彼女。 その日からの生活は今まで嫌で逃げ出したいと思っていた日常をも楽しく感じるほど僕の見ていた景…

この世界は物語である――。 ある日聞こえてきた声に対して安請け合いした「僕」は、物語の世界で生き続ける運命を余儀なくされる。 しかし彼に与えられた役割は所謂、端役。主人公どころ…

木を下から見上げると「おーい」と僕を呼ぶ声が聞こえた。 その声はやさしくあたたかで、いつも僕を助けてくれた。

小学2年生の頃、公園で自転車に乗る練習していた時に 「もういいかーい」という子供の声が聞こえた。 今でも思う。あの時違う返答をしたら、どうなっていたのだろうかと。

「「BE WITH YOU」Act1 子守歌が聞こえない」 「Act2 君へのRESISTANCE」の続き。 今回で一旦完結です。

「「BE WITH YOU」Act1 子守歌が聞こえない」の続き。 Act3で一度完結します。

この作品は1989年～1990年に同人誌「Heart Beat Street 1～3」に連載されていたものを改稿したものです。 敢えて時代設定はこのバブル末期のまま残しまし…

母親に全てを無視されて、トイレの金具に、リボンを巻くように裸で繋がれていたスティーブン。違う部屋から時おり聞こえてくる赤ん坊の笑い声と、ママの優しい声を想像の中で自分のものにして…

アリステラ市でも有名なゴシップ紙『G・アリステラ』の新米記者「アイラ・レイン」は、市でも有名な市議「ゴードン・エルイート」のスクープを追っていた。 その内にアイラは彼を一躍有名に…

箱庭物語　幻獣界組　キリュウとゼイラの幼少期出会い編

今は親元を離れた「私」が、かつて子供のころに経験したある不思議な思い出。 日曜日の夕方になると、誰も弾かないはずのピアノの音色が聞こえてきて…… そんな不思議な「子供のころ」の思…

　居酒屋で、彼女と二人で『俺』が飲んでいたら、隣のテーブルの会話が聞こえてきた……。 　自主企画『指定したセリフを使って短編小説を書いてみよう。』参加作品です。ですから、作中で…

僕のスマホから聞こえてくる、女性の声。 彼女は幽霊なのか。 それとも詐欺師なのか。 ホラー（っぽい）サスペンス（な要素もあると言えばある）小説。

神代結城に電話がかかってきたのは夜遅くのことだった。 聞こえてきたのは助けを求める友人の声。 「助けて！このままじゃ皆殺されちゃう！早く学校に来て！」 半信半疑だったが本当だった…