「福音」を含む小説

117番植民地こと「カップランド」。 広大な土地と堅牢な壁に囲まれた国には孤児院ある。 孤児を集め、兵を育てるその院で、優等生の名を欲しいがままにする少年がいた。 その名もイア…

　三十年戦争と呼ばれる戦いがあった。 　西暦1618年に幕を開けた世界最後にして最大の宗教戦争は、ヴェストファーレン条約の締結によって終戦を迎える1648年までの間に、実に延べ8…

1989年。高校生の僕は幼馴染みの泰子の気を引きたくて、ポケコンで占いプログラムを作るのに熱中していた……

アレックスは母の胎内で女神の祝福を授かる。降ろされた福音は二十歳まで性別が定まらないというものだった。男性としての未来と女性としての未来、両方を思い描きながら、進むべき未来への選…

「福音書」を含め従来のイエス伝はごくわずかな幼少期と、ガリラヤ、そしてエルサレムで福音宣教に当たったわずか三年間の事績のみ伝えて「イエスの伝記」と称しています。 それでは簡潔す…

田舎のはぐれもの女子中学生二人組が、都会に出戻っていったお嬢様に会いに走っていく話。 お題：「走る」 本文にはないですが、夏子と舞子は途中の山中でゴールデンカムイばりに大自然…

塚本ましろは新高校一年生。そして眼鏡っ娘としてもピカピカの一年生。そんな彼女の眼鏡ライフに暗雲が？　眼鏡の根絶を目指す『全日本コンタク党』とは？　そして眼鏡の聖戦士メガネンジャー…

　１９３９年９月に起きた『大厄災』より八十数年、世界は『バベル』により生活の安定を享受し、『バベル』により死の恐怖に脅えていた。 　二律背反するこの状況はしかし、少なくとも数十年…

今日も、明日も、明後日も、 同じ世界を生きていく。 それはきっと都合のいい解釈で 昨日が、昨年が、私たちが生まれるずっと前が、 終わりをを告げる日だったのだろう。

エブリスタ様からコミカライズが決定しました。 ※1部にて部分修正、2部書き直しリメイク版を公開していきます※ 起こるはずだった事件をすべて、なかったことにする。 それが死に戻りし…

1999年、終末彗星飛来 滅びの象徴として崇め、恐れられた彗星が人類にもたらしたのは、「彗星症」という新たな病疫だった。 感染者に異能を与え、人類に進化の福音を期待させたそれは…

一部の人間にしか魔法の存在が知られていなかった時代、魔法を使う人間は悪とされていた。そんな中、弱気で臆病な少女エーデルに初めて出来た友だちは魔法を使う少女だった。この出会いはやが…

UGN精鋭遊撃部隊レインズに下された命令は2つ。 レネゲイド拡散兵器ニュクスを破壊し、リエゾンロードの首を獲れ。 敵戦艦に幽閉された少女との邂逅が、世界の行く末を左右する戦いの…

「私の意図するところは、異教の地を悉く福音化することである」（イエズス会創設者・イグナチオ・ロヨラ） キリストの福音宣教の使命に燃えて日本の土を踏んだイタリア人司祭ジョバンニ・…

　テーブルゲームは常に仲間内で気軽に楽しみ、盛り上がる手段として用いられてきた。ボードゲームしかり、トランプ系統やTRPG、毛色は違うが人狼ゲームなど、多岐にわたる遊びが存在する…

『武装メイドに魔法は要らない』というタイトルで書籍化しました。 〜あらすじ〜 　民兵として戦っていた仲村マリナは死後、その魂を異世界へ召喚され、魂魄人形《ゴーレム》の核として定…

★番外編公開中！ 積みゲーを消化しようと思い立った「俺」が開いたのは、MMO開拓シミュレーションゲームだった。 その名も『Gate of World』。 いずれ来たる魔王討伐…

最後まで読んで首をかしげるか、 頭に来るか、 納得いただけるか分かりません。 保証は致しかねますが、すごく短いお話なので 心配するより読むほうが早いですよ。 ある種のあきらめに…

極貧の限界集落。ナザレ村。 そこの底辺労働者が神に選ばれた。 ナザレのイエスと呼ばれる男。大工（テクトーン）だ。 それはローマでは最底辺の労働者を意味している言葉。 しかも、３０…

人類が滅び、原生林が広がるかつての地球に一匹の猿のような生き物がいた。 それは人類の忘れ物の中からとある人類滅亡のきっかけとなった記録を発見する。 言語翻訳がもたらした福音と災厄…