「真っ赤」を含む小説

「王太子妃教育は全て合格です」鉄仮面教育係こと、公爵令嬢アンネローゼに認められたカタリナ。 鉄仮面に勝ったことはカタリナが聖女になってから初めてのいい事で、彼女は喜ぶが次第に雲…

薔薇が咲いた。 触れればたちまち血まみれになりそうな棘を持つ茨は、貴女の背骨に倶利伽羅龍のように巻き付く。 先端には真っ赤な花弁。 血よりも濃く、口紅よりも艶めかしい、人工的な赤…

腰まで伸びるほどの白い髪、雪のように真っ白な肌と、真っ赤な瞳。そして、彼女の右頬には火傷の痕が痛々しく残っていた。 まるで童話の中から出て来たような、ミステリアスな儚さと、異質さ…

　いつでもどこでもどんな時でも、どうすれば「女の子にモテるか」を考えて生きている男子大学生三人組。 　彼らは口だけではなく、実際に行動するタイプの人間なのだが、その行動の方向が完…

ここは地獄で、そんな場所で生きている俺は鬼だ。

カクヨムコン８参加作 【あらすじ】 　三流貴族ロンガ子爵の娘ナタリーは花も恥じらう十六歳。手弱女が好まれる貴族社会にも関わらず、背も高く肩幅も広い戦士に育ってしまいました。 　…

　テラフォーミングが成功した火星は繁栄を極めたが、それは長続きしなかった。環境維持プラントのOSを更新できなかったため、気候が極端に寒冷化したからである。 　これは、火星連邦首都…

この話は全部嘘です。そんな島はこの日本のどこにもありません。

　街一番の味と評判のパン屋の娘であるルヴィアは縁起悪いと言われる真っ赤な髪を理由に、虐げられている。 　その結果、ルヴィアは毎日過酷な環境下でパンを作ることを強いられていた。 　…

好きなあの人へ、バレンタインのチョコを渡してこの気持ちを伝えたい。 そんな決意を胸に秘めた少女は、手作りのチョコを準備してバレンタイン当日を迎えます。 果たして少女の恋は実るのか…

鬼子と名高いリシルファーノはその行動も異端であり、常に話題の中心に居た。リシルファーノが異端であっても生きて来られたのは、偏に天才的な頭脳とそれを行使するだけの決断力、そして望ん…

　その日、夫婦で菓子屋を営む夫婦の一人娘が死体で発見された。 　暴行を受け惨殺されたと思しき少女の身体はあちこち欠けていて、おまけに犯人と思しき少年の死体が『共に葬れ』と言わんば…

本格的じゃなくてゆるいミステリーホラー小説、略してゆるほら。本作は、作者が突然の思いつきで始めた即興のミステリーホラー小説です。書き下ろしです。ただ思いつくがままに書いているので…

鬼となって間もない青年、奏音（カナネ）は、人間社会での生活を半ば諦めることになった。 なんとか生計を立てるために思いついたのが、心霊体験や妖怪の目撃証言などを収集して売りつけるこ…

両腕が機械仕掛けの大男、マスケラル。 全てが謎の女、アマンダ。 真っ赤な仮面の男、ワン 緑色の仮面の男、ケイ マスケラルの両腕を切断した男。

アンナ・リシュリルは、妾（めかけ）の子だからという理由で幼い頃から迫害されて生きてきた。 そのせい、28歳になっても未婚。 貴族は20歳前後で結婚するのが当たり前であるなか、…

「アンタの声が大嫌い！」 そう言い放って引っ越していった幼馴染が、俺の高校に転校してきた。 名前を呼んでも声をかけても、顔を見せてくれない隣の君。やっぱり俺のことが「大嫌い」な…

「米原（よねはら）君。米原優（ゆう）君。責任をとって欲しいんだけど」 　放課後の下校時間を過ぎた教室。真っ赤に染まる室内の隅で、彼女とふたりきり。 　壁ドンをされているけれど、全…

　私立甘尼（あまあま）高校生徒会執行部の一室。そこでは少し騒がしい悶着が起きていた。 　仕事が溜まっているのに生徒会長が席で寝てしまい、副会長と会計、書記が一生懸命起こそうと躍…

　天涯孤独な主人公の元に現れた1匹の犬。真っ白な体に真っ赤な瞳。そんな美しい犬だ。 　僕とその犬、トワはすぐに仲良くなり、友達から兄妹へ。 　そんな二人は、慎ましくも幸せな生活を…