白の少女と終末復興

ヤーチャン

1話・血濡れの少女

作者二作品目です、同時投稿できるのかって?

自信は全くありません

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 私は目の前にいる少女が何者なのか考えていた、髪も服も肌も真っ白で、でも目は鮮やかな赤、そして全身にその色をまとっている、何があったのか、私の前には大きな肉の塊が転がっている、その少女の後ろにはまだ赤い霧がたまっている、少し呆然としていたところで少女が話しかけてきた。


「お姉さん何かあった?

 大丈夫?」


 目の前の少女は私を心配してその声を掛けたのだろう、その姿は、私には神や天使のように見えた。

 この状況になったのにはもちろん事情がある。


△▼△▼△▼△▼


 それは、約一時間前、私は輸送車に揺られていた、私の所属は遠征班、5人一班で動き、町の周囲の状況を確認したり、斥候のような役割をする、今回の任務は町から10キロほど離れた場所にモンスターの大量発生スタンビートの兆候を発見されたため、そこを重点的に調査をするためだ、大量発生スタンビートは一度発生しただけで町が半壊するような被害を出すため、早急に対処をしないといけない。


 こんな世界になった原因は、私はそのころはまだ3歳だったから覚えてないけど15年前に大きな地震と共に世界には大量のモンスターと魔神が現れたらしい、この時世界中でモンスターの大量発生スタンビートが連続で起きて、一日目はなんとか耐えたけど、二日目、三日目でほとんど武装もなくなったところを、いくつかの町では、有能な部隊を作り上げた異能者達が四日目を防ぎ、それから上の人たちが色々としたらしい、それから異能者達と一緒に異能の事を解明して、異能者専用の養成学校を作ったらしい、私もここを卒業して、こうやって遠征隊に入っている、私が持っている異能は《刀術》、刀を持つと身体能力を大幅に上げ、刀を自由に扱える異能、遠征の時に何かあったら私が殿しんがりを務めることになっている。


 私達は無事、目標の地点につき、遠くから観察をする、そこにいたのはモンスターの一種であるゴブリンが150匹以上、同じくモンスターの一種であるオークが50匹以上いた、明らかに異常だ、ゴブリンは群れることはあるが多くても4~5匹、オークに限っては群れることは無い、それを報告しようと思い、輸送車に戻ろうとすると、大岩が一つ飛んできて、仲間の一人がそれに巻き込まれ、足を骨折してしまった、どうやら上位種が紛れ込んでいたようだ、私は他の2人に輸送車までけがをした子を担いで逃げるように言う、二人は一瞬言いよどんだものの、首を縦に振り輸送車まで戻っていった、私は再び飛ばされてきた大岩を真っ二つに切り、後ろに流れていかないようにする。

 少しづつ下がりながら、追ってきたモンスターを切り伏せていく物の、追ってきたモンスターは、ゴブリンが50匹、オークが10匹、数を防ぎ続ける事はできず、短時間で何度も攻撃が当たってしまう、私が剣を持っていなければ一撃で死亡してしまうような威力だったが、気力を振り絞り、モンスターを攻撃する。

 何度も攻撃を受けながら、モンスターを切り伏せる、その結果ゴブリンを倒しきることは成功した、残りはオークのみ、此処で私は死ぬのだろう、私は覚悟をしたはずだが、心のどこかで助かりたいと思っていたのだろう、一つの希望を思い出した。

 このあたりの場所では私達、遠征班の間ではとある噂があった、私みたいに殿しんがりを引き受け、瀕死になった時、白い少女が現れ体を赤く塗らしながら助けてくれるという噂だ、しかし思い出してからそんなことは無いと思いなおす、息を切らしながら、刀を構えなおし、攻撃をしに前へ出る、その直後オーク攻撃により壁へと飛ばされる……、

 少し気を失っていたようだ、起きると目の前には大きな棍棒を振り上げたオークの姿があった、今度こそ絶対に死ぬ、そう思うと決意よりも恐怖が勝ち、目をつむってしまう、しかしいつまで経っても棍棒が当たることは無い、いや私が当たったことに気付いていないだけかもしれないそう思い目を開けると、目の前には体のほとんどは赤黒いが、白い部分が少しだけ見えている少女がいた、その少女の後ろでは3匹のオークが棍棒を振り上げている。


「あぶな……い……」


 少女を助けようと思い刀を握ったが、棍棒が少女に触れる瞬間に、3匹のオークが赤い霧となってしまった。


「貴方、一体何を?」


そして冒頭に戻るというわけだ。


「大丈夫みたいだね、ちょっと待ってて」


 そう言って少女が後ろの6体のオークに振り返ると、大量の刀がオークに突き刺さった、ここまで強い異能を私は今まで見たことがない。


「お姉さんどこの人?

 連れて行ってあげる!!」


 少女がそう言った後、怪我をしていない仲間たちが私を探しに戻ってきたようだ、仲間が私達を見つけ初めに言った言葉は。


「ゆか、その子……だれ?」


「お姉さんの仲間が迎えに来てくれたんだね、良かったね!!」


 そう笑顔で言った少女は、その体に付いた血があっても、天使のようなかわいさだった。

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まだまだな作者ですが、これからもよろしくお願いします

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