「後ろ」を含む小説

歌人・在原業平の末裔である在原元貞（ありわらのもとさだ）は、長く赤貧洗うがごとき暮らしを続けている貧乏貴族であった。 両親を亡くし職も失い、さらには下世話で無遠慮な近所の眸に耐え…

2024年7月19日起床後30分で書きました。朝だと言うのに、新たな日だと言うのに、昨日の気持ちを引きずって覚醒するのってちょっと嫌ですよね。 タイトルは「ししゅんき」と読んでく…

「こんにちはー！　突然ですけど結婚生活無理でした！」 「そもそも人の3歩後ろをついて歩くような従順な女性を望んでる奴と、人の3歩前を走って殴り込みに行く奴が合う道理がないんだよ…

後ろの正面に巡ってくるまで。 【もっこ】を囲んで、回れ、回れ……ついに、お前に、辿り着くまで――

小学一年生の駿斗は入学したときから教室の後ろでずっと立っている少女のことが気になっていた。話しかけてみても反応がない。駿斗と違う保育園出身の子に訊いてみると、誰もその子を見つける…

「エルシー・ノックレイブン公爵令嬢。申し訳ないが、君を婚約破棄する！」 エルシーはパーティーの会場で第一王子ニコラスに突然婚約破棄された。しかもニコラスの真実の愛の相手は平民だと…

　東京の片隅にある古い図書館。レンガ造りの外壁に蔦が絡み、時の流れを感じさせる佇まいは、この街の忙しない喧騒から少し取り残されたような静けさを醸し出していた。 　そこで司書とし…

江戸の外れにして東海道の入口 品川。 そんな、風光明媚にはちと足りず 朱引きからも二、三歩転げだした辺鄙な岡場所で 今日も今日とてぼんやりと煙草をふかす男が一人。 その名は、…

今年は梅雨が後ろ倒しでしたね。 部屋にずっと引きこもってしまいましたよ。 小説大好きVTuber 天野蒼空さん(Twitter：@sora_senden_777)の主催する「第…

あぁ……どうしてこんなことになってしまったんだろう。 私は眠っている男性を起こさない様に、そっと寝台を降りた。 私が着ていたお仕着せは、乱暴に脱がされたせいでボタンは千切れ、エ…

幼い頃から夢見てきた医者への道へ突き進む医大生・森宮莉子。天才肌の彼女はひたすら目標に突き進むが、その道はとてもハードな道のりだった── 女性であること、成績優秀者であること、…

女子高生の東雲奈月は、駅のホームにあるベンチで本を読む。 ある日、いつものように本を読んで待っていると、手に持っていたしおりを落としてしまう。 そのしおりは後ろに座っていた人の…

【累計3000PV突破、御礼申し上げます】 鏡に映る己の姿に、思わず顔を背けてしまう。 そこには、王国で一番の醜女と蔑まれる、私の姿が写っていました。 歪んだ顔に潰れた鼻、肌は爛…

作品題名　「　　」（空白《くうはく》）の記憶 世界、物語詳細 空白の世界 場所は異世界にある街 そこでは、様々な生き物、種族が住んでいる 人間・獣人・機械生物・妖など その世界…

隣国との戦争で敗戦間近な国の王家、末娘として生まれた主人公・ヤスミン。 しかし、彼女は低い立場からか忘れ去れた子供と呼ばれ、家族たちから酷い虐待を受けていた。 それでも彼女は涙一…

校正補助／田原直子 　ずいぶん前に公開していた「うしろの風子」のリニューアル版です(^^) 　階段から落ちて意識不明になった風子。そして疑いの目を向けられたのはクラスメイトの光…

【ラブコメ日間3位獲得！】 【総合日間29位獲得！】 俺、ライアン＝ハーディには幼馴染がいる。 名前はレベッカ＝ホワイト 誰にでも優しく猫耳に尻尾、サラサラした白い髪とショート…

ポンとこの世に生まれ出てしまえば、生きる以外に他がない。