「ノスタルジック」を含む小説

お盆の時期に実家へ帰省した「私」と高校時代に「私」が所属していた天文部の「部長」の話です。 帰省の折りに感じるノスタルジックに触発されて、今見頃のペルセウス座流星群と高校生特有の…

廃線になるその路線でくりひろげられる、女子高生とのなんてことのない会話。 彼女との別れが迫る時、「私」は何を思うのだろうか……

田舎町で暮らす神谷利乃の夏休みは平凡な日常でありふれていた。 夏祭りの夜、幼馴染の真璃と行った花火大会で日常はあっけなく終わりを迎える。 【この世界は特殊コンタクトレンズＮＶ…

とある夏の日の夕暮れ。都会育ちの涼介は、夏休みを利用して田舎のおじいちゃんの家に来ていた。いつになく得意げなおじいちゃんの軽トラックに載せられ、涼介はある場所へと行きつく。無邪気…

わたしたちの街では、道を歩くということは、坂を登ること、坂を下ることを意味します。

　主人公：浅見真の目覚めた場所は渓谷内の深い森に囲まれた昭和初期の温泉宿だった。雨により分断された通信と交通手段。ポケットにあった謎のメモ。そして自分の記憶との齟齬と繰り返す7月…

あいつのせいで詩を書くことになつてしまつたやうだ。 嫌なら読まなくても良い。 読みたいのなら読めば良い。 ご自由にしてくれ給へ 萩原だけ読んでも 詩だけ読んでも 順番に囚…

高度成長期もバブルもどちらも今は昭和のノスタルジックです。 ツイッターで書いてみた短い短いお話を少しふくらませてカクヨムで公開しました。 ※本作は「小説家になろう」「エブリス…

. . . アメリカと日本が共存する不思議な町「福生」で起こる、なんてことのない空感的なストーリー

うちのバイト先の窓からは、昔ながらのあれこれ屋さんが見える。タバコとかお菓子とかお酒とか売ってて、優しそうなお婆ちゃんがいんの。 今日もバイト帰りにジュース買ってこうとしたら 「…

無気力な女子中学生。特にやりたいこともないし、何かしようとも思わない。同級生の今田くんは自分とは違うなにかがある気がする。そんな彼と自分を比べて自己嫌悪に陥っていた。今日もいつも…

初投稿作品、短編集です。 テーマは「ノスタルジックに」です。

その教会はひんやりとしていて、誰も人がいなかった。少女はのどの渇きを覚えて、祭壇のほうへと向かうと・・・

住宅街に囲まれた公園。そこにはたまに自分に似た誰かが現れるらしい。 砂時計の魔法使いを自称し、運命をなぞる。 これは魔法使いと公園に来た来客達の話。 オムニバス形式の短編集です…

秋田に住む十六歳の大石ふた葉は、東京に住む青年、下條青汰から招待を受ける。 きっかけは、二年前に亡くなったふた葉の曾祖母の遺言状。 「二番目のひ孫のふた葉を、青汰の婚約者にしてほ…

小学三年生になったばかりの蒼井は、クラスメイトである凛ちゃんに想いを寄せていた。 そんなある日、学校の帰りがけに見たこともない生き物を発見する。 妖精と心優しい少年の切なくてち…

　世界は終末を迎えた。 　人間は俗物、肉体的な束縛から解放され、永遠を生きることとなった。 　ここは他者に干渉することのできない、終わった世界。 　見慣れた日常風景は消えて、すべ…

【マイクロマガジン社ことのは文庫にて書籍化】 歴史情緒あふれる倉敷美観地区の片隅に、お金では買えないものを売る店がある。老舗の土産屋『まほろば堂』。それが派遣切りされたばかりの…

五歳の八月、盆休み。 約束を破って帰ってこなかった母親に怒って、主人公は家を飛び出した。 そして田舎の森を闇雲に走った果てに、彼は一人の少女と出会う。 不気味な森の中にあって対照…