「完成」を含む小説

　結婚三周年の記念日を迎えた夫婦。ふたりは街で素敵なレストランを見つけました。お店の入り口には、かわいいチョークボードの看板が置かれています。そこには『ありがとう、三周年』と書か…

　せまい部屋のなかで、ぼくは殴られていた。 　三人の男たちは容赦なく、ぼくを殴りつづけた。 　盗んだ金を返せと言われた。 　でも、ぼくには心当たりがなかったんだ。 　次々とつづ…

前回までのあらすじ： 俺の名前はマサキ・タダヒコ！ ごく普通の高校二年生だった俺は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。 「伝説の勇者」としての使命を与えられた俺は戸惑いながら…

「おれは某超大国でスーパーヒーローをしている、ごく普通のさえない男だ。あるとき地球にワルイノダーと名乗る宇宙海賊が現れて、地上をメチャメチャに破壊しまくった。 　それで、おれはそ…

　藤木恭也は高額報酬のバイトをするため、友人ふたりを連れて山奥にある洋館を訪れた。依頼人の老夫婦が旅行に行く間、ペットの世話をするだけの簡単な仕事だという。 　だが、老夫婦の出し…

伊藤史郎は、２２６事件で犠牲になった伊藤広重侯爵家 の子孫、伊藤和子の息子だ。しかし伊藤家の血筋も戦後、 伊藤史郎だけになってしまった。つまり伊藤史郎が名門・ 伊藤家の忘れ形見と…

編集のヤマキさんは人気作家の原稿をとりにやってきた。原稿はまだ完成しておらず、アイデアだけはあると作家先生は言う。そのアイデアとは、謝罪の力で悪霊を倒すエクソシスト『シャザイスト…

　男が目を覚ましたとき、目の前に美女がいた。うれしいことに彼女は、はだかだった（男も同じだったが）。しかし喜んでばかりはいられない。二人はせまい部屋の中に閉じ込められていたのだ。…

亜梨ともう一度一緒に暮らしたい。 それが俊之の最期のお願いだった。 俊之はその気持ちを手紙にしたためようとしていた。 なかなか思うように書けない。 自分の気持ちをうまく伝えられな…

芸大の後輩、真壁が死んだ。残された真壁のスケッチブックには描きかけの男性が。 俺は真壁の片想いを終わらせるために、絵を完成させることにした。 生まれて初めて真面目になった。しかし…

「吊り橋効果って知ってる？」 「なんですかそれは」 「極限の状況において、たとえばグラグラと揺れる吊り橋の上に取り残された、ふたりの男女がいるとする。そのとき、かれらは胸の内に感…

『カクヨム3周年記念選手権～Kakuyomu 3rd Anniversary Championship～』参加作品 完結済み作品です。(完結ボタンが壊れてます。) 以下野いちご…

（あらすじはどこまでがネタバレかわからないのでこの作品を読んで下さった方がまとめてくださることを願っています） ４人の視点で描かれるとあるTRPGのリプレイ。 どんなピンチにも…

「人間、二番目を目指すくらいがちょうどいい」――親父の遺言を守り、俺は犯罪組織のなかでナンバーツーを目指してのし上がった。だが、あるときボスは俺にこう命じた。 「そのガキを売り飛…

　わたしたちが買っては使い、やがては捨てていくものたち。モノがあふれた時代だからこそ、時には道具の声に耳を傾けてみませんか。 　愛用した品は、貴方のことを愛してくれているかもしれ…

編集O氏のコンテスト向けに書いた短編です。変更前タイトル「カクヨム×編集O×魔法×ミステリ」 「ミステリカフェで卵サンドを」の番外編にあたります。 注意）生ライブ感覚で書いて…

情報番組『シャキッと！』の企画で結成したロックユニット『ORANGE ROD』。 メンバーはヴォーカルのSHOWこと日の出テレビアナウンサー山海章灯と、ギターのAKI。そして、サ…

　作者にすらその存在を忘れられ、最後まで書かれずに何年もたっている物語。どんなに作者が軽々しい気持ちえ書いたとしても、その物語の登場人物は生きています。しかし彼らは作り話の中の作…

月で研究していたため唯一生き残った最後の地球人である名探偵五男は「火星人の攻撃を地球規模で完全にシャットアウトする防御システム『クローズド・サークル』を完成させたにも関わらず、な…

ホストは人間ではなく植物のホストクラブ。 ちょっぴり変わったホストクラブにひとりの女性が迷い込む。 あれ……これ意外といいかも！？ ↓前回の投稿↓ 『24時間チャリティー小…