「第３０回電撃小説大賞」を含む小説

冬の竜の棲まう地は冬原地と呼ばれる、万年雪の重みで山脈の沈んだ広大な氷原である。氷原の下には鉱山がある。その坑道で、白毛の土蜘蛛が宝石鉱床を食い荒らしているのが見つかった。土蜘蛛…

（このあらすじはラストまでの展開を含みます） 　吹奏楽部所属の高校生、伊庭都月はある夏の日、猫のような黒いセーラー服の少女と、「クラウン兜坂」と名乗り不思議な力を操る道化師と出会…

　主人公のアゼルは、棄てられた母の苦難に報いるため、皇帝である父を殺害する。ライン帝国の帝位を継承した。母を失った悲しみと寂しさに苛まれていたアゼルを救ったのは、少女アイリスとの…

大好きだった姉から突如として冷酷に扱われるようになり戸惑い傷つく少年・日村曜。ある秋雨の夜、曜は近所の公園で家にも帰らず物憂げにする不思議な少女・雨宮来海と出会う。姉と同じ年齢、…

　本作は前作「２０３✕年‐多民族国家・日本にて」の続編になります。主人公・山城葵の人間関係が分かり難い方は、前作にも目を通していただけると幸いです。 ２０３ⅹ年、東京都内の某区の…

　東雲祈璃は、ちょっとドライで読書が好きな女子高生。そんな祈璃は美少女ゆえ、どこに行っても老若男女からモテている。 　だが、父親の浮気のせいで男女交際に良いイメージが持てず、祈…

探偵助手であり、女学生。長久手理恵ことテリー。一風変わった彼女を取り巻く、人物・出来事を綴った、少しだけ謎めいた物語です。 国境を越えた巨大組織との因果と対立。 幼少期から両親…

ある事件により、これまでシコっていた時間が全て修行していたことになる呪いを受けた少年、レウ。 思い返してほしい。あの時間全てを剣技の修行に費やしたとしたなら、君は一体どれほどの力…

　ミカは母に捨てられ、孤児院に引き取られる。だが、そこで他の子共々人買いに売られてしまう。途中、カーラという少女に出会い、友達になる。 　子供達が連れてこられたのは、魔物の組織イ…

灯瑠は高校入学にあたり、家が遠いからとの理由と母の策略で高校近くのアパートへ引っ越す事になった。 その引っ越し当日、色々あったが無事に新居へ引っ越せたことに思いを馳せていると怪奇…

事の発端は平安時代にまで遡るー。 蜘魅(ちみ)、盲魎(もうりょう)という妖怪が突然人々を襲い、一匹のアリでさえ血に染る惨状を生み出した。そんな地獄に終止符を打ったのが、摩訶不思議…

　アルヴァロン王国の特殊部隊は、任務前に『ソウルカクテル』という毒薬を飲む。逃亡や失敗をさせないためだ。 　その中で二十年近くも生き残った者がいた。彼の名はラッツ。孤児だった彼…

　三年の先輩が卒業したことで所属しているゲーム部を廃部に追い込まれた俺、半田　巻(１６)は自身の悪人顔のせいで部員集めに苦労していた 　行き詰まっていたある日、持ち前の悪人顔を…

　大隈竜鬼（おおくまりゅうき）は、膝の怪我や才能の限界を感じたことから、サッカーをやめてゲームに没頭していた。 　ところが体育の授業中に頭から転倒し、異世界転移をしてしまったこ…

【第30回電撃小説大賞用あらすじ】 幼少期に叔母による虐待を受けて育った阿久聖は心にトラウマを抱えていた。肝心な時に選択・決断ができないという精神的なもので阿久はずっとその呪縛か…

　大学四年で彼女無し童貞の彬は、自分への引け目から、サークルの呑み会で友人――大弼の小説家になるという夢を嘲ってしまう。先輩――美花恵に、「夢も追えないクズ」と罵られる。 　腐っ…

世界に数人しか存在しない、現行法の下で登録され保護される『超能力者』の一人であるイムは、他の『超能力者』と共に超能力を研究する施設で暮らしている。ある日、施設を訪れた『国連捜査官…

遠い昔。 まだ数が、整数と小数と分数しかなかった時代。 数学の中心は幾何学だった。 円形都市《コンパス》。 そこに、数学を専門とする機関、図書館《テレリア》があった。 ジオは図…

英雄の、その剣は誰の為にあるのか。 これは、その答えにたどり着いた二人の若者の物語。 　 シュタフヴァリア大陸。 先の大陸平定戦争から百年が経った、神聖帝国。 白の精霊への信仰…

四つの結界石に守られた＜神聖王国《ホーランド》＞と呼ばれる国があった。強力な結界に守られたその国を、サルトと呼ばれる妖魔が手に入れようとしたが、今一歩のところで野望を挫かれてしま…