概要
「来てくれたんだね、僕を助けに。そうだろう、ヴァイ?」「──はい」
四つの結界石に守られた<神聖王国《ホーランド》>と呼ばれる国があった。強力な結界に守られたその国を、サルトと呼ばれる妖魔が手に入れようとしたが、今一歩のところで野望を挫かれてしまった。サルトは大きな痛手を受け、妖魔王から何もかもを取り上げられてしまう。
それから百年余りが過ぎ、再びサルトは<神聖王国>に手を伸ばした。
妖魔の襲撃により行方不明となったディルディアード第三王子を捜して旅に出た女騎士ヴァレンシアは、偶然知り合った青年ホーランドと道行を共にすることになる。ふとした拍子に見せるホーランドの眼差しに、ヴァレンシアはディルディアード王子に似た懐かしい空気をこの青年から感じ取る。しかしホーランドは、妖魔王からはサルトと呼ばれ、同族から追われる造反した妖魔だった。
一方、ディルディアード王子
それから百年余りが過ぎ、再びサルトは<神聖王国>に手を伸ばした。
妖魔の襲撃により行方不明となったディルディアード第三王子を捜して旅に出た女騎士ヴァレンシアは、偶然知り合った青年ホーランドと道行を共にすることになる。ふとした拍子に見せるホーランドの眼差しに、ヴァレンシアはディルディアード王子に似た懐かしい空気をこの青年から感じ取る。しかしホーランドは、妖魔王からはサルトと呼ばれ、同族から追われる造反した妖魔だった。
一方、ディルディアード王子
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