「欠落」を含む小説

新型コロナウイルスに閉じ込められた2020年の夏。瀬戸内海と四国山脈に挟まれた香川県の小さな街。求職活動中の裕之は、学生時代に入り浸っていた地元のゲームセンターで前世紀の格闘ゲー…

このクソみたいな世界を変える一人の男の物語

＜日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト　二次選考落選作＞ 認識されていないものから順番に概念が「なかった」ことになる現象、法則の欠落（Lack of Law）が発見されて半…

8歳の「私」には記憶がない期間がある。気が付くと家族は消え、施設へ送られることが決まっていた。 筆者が実際に夜見た夢を書き出した短編。

三船大和、中学三年生。アメリカで投手としての類稀な才能を発揮していた彼は『突発性性転換症候群』を患ってしまい女性になってしまう。 同時期に両親を失っていた大和は、投手としても一人…

鏑木玲奈（かぶらぎれな）は幼馴染から告白をされた途端、異世界で生きていた人生の記憶が蘇ってしまう。 その世界で、玲奈はファルーシャ・ラ・レーヌという名の貴族・レーヌ家の令嬢として…

初心者ＧＭが初心者ＰＬと飛び込んだキャンペーンを備忘録としてリプレイ化しました、実卓のとおりですが、随所に記憶の欠落と脚色を含む場合があります、あしからず

「書きたいもの」を見失った小説家のアレンは、休暇のために訪れた田舎町の教会で弔う人のいない合同墓の手入れをする青年、ディディに出会う。 襟の高いシャツに首元に巻かれたスカーフ、ほ…

　何もできないまま人生を送ってきた。魔法も使えない。勉強もできない。誰かのためにできることもない。自分がどうしたいのかすらわからない。 　そんな私だって。

何を歌えばいいかは、ステージに立てばわかる。お客さんの顔を見れば、その人に必要な『色』がわかる。だからあたしは、それを即興で歌うの。あたしが好きなのは、ただそれだけ。 他の…

様々な世界が結合されたディストピア。全てが政府の支配下に置かれた世界で、人々は特殊な病を抱いた。 そういった奇病を治すことではなく、患者の心と向き合うことを仕事とする職がある。彼…

日本が南方へと徐々に植民地を広げつつあった頃、現実社会での生き苦しさから逃れるためロンドンに留学していた僕は、ずっと確執を抱えていた父が危篤との知らせを受ける。急ぎ帰国するも臨終…

西暦2530年、原因不明の消失現象である《大欠落》によって、地球の居住可能地域の大半が失われた世界。 エーテルの観測によって魔道工学が進歩し、誰もが魔法を使うことができるようにな…

僕は壊れている、いろんあ感情が欠落している。 人の感情も心情も、何もかもわからない。そんな壊れまくっている男がこの新島幸助だ。 昔から仲が良かった幼馴染には拒絶され、家族には邪魔…

解離性同一性障害を患い過去の記憶に大きな欠落を持つ私立探偵は、「警察案件」を嫌う事で知られていた。しかし、ひょんな事から連続殺人事件に巻き込まれる。

とある世界。そこでは魔法が人々の暮らしに根付き、人々は魔法で名声を得、魔法で実力を推し量り、魔法で争いを行っていた。 　カラト＝フェイケンは魔法を教える家庭教師として、また魔法使…

これは、タフで情に脆く姐御肌。食べる事が大好きな一介の女戦士が世界を旅する物語。 　寒さ厳しいラグシア大陸北部に位置するドライゼル帝国には珍しい日に焼けたような褐色肌に、ルーン…

異世界から現れる土地、物、命、そして記憶を奪う謎の怪物『喰らうモノ』。 その脅威から自分たちの世界を守るために立ち上がった若き『勇者』達。 これは奪うモノと守る者の壮絶な戦いの記…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

生まれつき肌や髪の毛の色素が欠落した少女、葵は自身への嫌悪や周りからの厳しい目線に耐えかねて、一人ぼっちで引きこもる暮らしを送っていた。 が、そんなある日。彼女の下に一人の少年が…