「ねえ」を含む小説

ある街の、ある時刻について。 第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部二十首連作部門応募作品。

県立南高校の図書局員の本とともに過ごす物語。 何の変哲もない日常の中にもたくさんの幸福、恋愛なとたくさんのことが紛れ込んでいる。 ただ普通の優しい物語。

「真宵がどれだけ『あい』をささやいても、 　せんせいにとっては、こどものじょうだんよね。 　真宵はそれがたまらなくくやしいの。 　真宵のほんきも、こころのそこからこがれるような…

保育園の先生だった主人公の特技は子供の額にキスをして属性を分ける事。勇者と賢者を見付けてしまった彼女の本当の能力は、膨大な魔力をセーブすることで彼らの消費を下げる事だった。城に連…

愛をテーマにしたホラーを描いてみました。

　「ねえ知ってる？　最近でるらしいよ？」 　――吸血鬼――。白皮症、血液嫌い、大妄想持ちの女子高校生、出里若菜は克服しきれない朝の眩惑的騒々しさの中で、親友から今更ながらの情報を…

部屋の中で妹とキャッチボールをしていたボクは、うっかり母さんの大切な花瓶を割ってしまい……。

　百物語の二十六番目、倉木は語り始める。「こっちはさ、怖くない話なんだ。でもアレだ、怪異っつうの？　そういうのが出てくるから、いちおう百物語に入れる資格はあるんじゃねえかなって」

流川碧斗には、元カノが居る。 幼稚園時代に、「大人になったら結婚しようね？」と約束した如月乃愛。 小学校時代に、「将来は、私の旦那さんになってくれますか？」と約束した夜桜小春。…

情事を終えた直後、彼女が言う。 「ねえ、海に行こう。朝陽を見に行こうよ」 そして俺は、車を走らせる。側から見たら普通の恋人同士だが、内実、俺と彼女の関係は歪だ。しかし今は、不完全…

同級生がなにかを埋めているところを見つけた。見かけた天使を埋めていると言った。

小さい頃に観た、若の宮中学校吹奏楽部の定期演奏会。そこでホルンを吹く少女・カナちゃんと『大きくなったら、カナちゃんの代わりに吹奏楽部に入る』と約束した主人公・花音。 引っ込み思…

「ねえ、ロバート。今度、操縦、教えてくれない？それと、私と『寝ない』？」 「副隊長。酔ってます？酔っ払いは操縦しちゃいけないんですよ。操縦の件は、お互いの時間が空いたら。でいいで…

「ねえ、ドッペルゲンガーって知ってる？」 「自分とそっくりな人で、会うと死んじゃうってやつでしょ？」 「うん。でも死なないパターンもあるんだって」 「へえ」 「でもね。生き残った…

それはちょっと未来のお話。 約２０年前、世界は未曾有の大災害に襲われた。しかし人類はそんな困難を乗り越え復興を成し遂げたのであった。 過去の不幸なできごとを忘れぬよう多くの世…

【あらすじ】 元・調香師の母親とともにパフュームショップをオープンさせることを夢見る主人公・倉間マドカ。昼夜を問わず働き詰めで夢を実現させるべくお金を貯めている。 そんな日常が…

クリスマスイブの日。 自宅マンションへと帰ると、隣室の前にうずくまるギャルがいた。 「鍵……失くしちゃった」 「あー……」 同情はする。 だが余計なお節介は禁物だと、一旦は放…

「ピースって書いた、クラッカーの袋か。あかり、メダルカッター貸して。」と、なぎさは、あかりに言った。 「え？おねえさまも持ってるんじゃ・・・。」と、あかりが言った。 最初は、あか…

佐野実晴（さの　みはる）は、中学１年生。現在、父親と２人暮らし。ただし、父親は知らないが、彼女のお気に入りのブタのぬいぐるみには、事故で亡くなった兄の魂が宿っていて……。 […

「世界崩壊危機から十年」 　そんな話が朝礼であった。十年前、世界は未曾有の蝗害に襲われ、世界中の国々が食糧危機に見舞われた。 　そんな危機を救ったのが、ＧＭフード（ジェネティカリ…