サラリーマンの主人公と大学生のギャルという、あまり接点の無さそうなお隣さんがひょんな事から、イブの夜にマンションの廊下でおこたを挟んで謎解きに挑戦するという、よくあるわけがない日常ミステリー。
文章がとても柔らかく非常に読みやすいので、物語の情景をスルスルと頭に入れながら追いかけていける、読む側にとても優しい小説になっています。
真相がどこにあるのか、話が進むたびに少しづつ浮かんでくるネタや、主人公の視点から見た推理のヒントなど、非常にとっつきやすくかつ楽しめる内容。
ミステリーなんて重いと思っておられる方にこそ読んでみて欲しい一作です。