「❅切ない ❅雪」を含む小説

僕は住み慣れたこの町から出ていく。バス停まで彼女が僕の手を引っ張る。冬の雪の降らない町の明け方。僕は何を彼女に言えば良いんだろう。

雪が降りしきるクリスマスの日。プレゼント配達が遅れ焦る新人サンタは、急ぐあまり配達先の家の少女に姿を見られてしまう。だが、その子が新人サンタに向けて言った言葉は予想だにしないもの…

アナはれっきとした貴族の令嬢でありながら、赤字続きの家を立て直す為に東奔西走している。魔術師になりたかった彼女だったが学費が捻出できず諦め、自分のことはいつも後回しで領地の管理の…

雪の降る帰り道。話しかけてきたのは幼馴染みの彼。 静かに、恋が終わる。 ※小説家になろう、エブリスタにて改稿前のものを公開中。

明治元（一八六八）年十一月。旧幕府軍が軍事拠点を敷く箱館を目指し、十九歳の若き侍・白銅雪克は陸奥の雪山を進んでいた。しかし、猛吹雪により雪克は遭難してしまう。 そんな彼を助けたの…

手で触れると人の心が分かってしまう特殊能力を持った來夢（らむね）。 來夢には雪也という恋人がいたが、雪也は決して來夢を抱こうとしなかった。 そんな雪也に不満をいただきつつも、來夢…

ある雪の日に、突然訪ねてきたのは、雪を名前に持つお前だった。 なぁ、今日がお前の日なら、俺はどんな願いも聞いてやるよ。 だから────。

　何も変わらない日々。ただ普通に生きていた少年――片倉小虎は、いつものように学校を終え、家に帰り、お風呂に入って、従姉妹の作るご飯を食べ、寝る。いつも通りに始まり、いつものように…

クリスマスイブの夜に、彼氏と喧嘩をする。 どうもお約束の展開をやってしまったらしい。なのに、ホワイトと言うよりグレーなクリスマスイブの翌日、クリスマス。外に出ると晴れていて、雲は…

その蔵は、夢で見ていた蔵そのものだった。 大学生の雪は、何度も夢に出てくる蔵と、夢の中で嗅ぐ「香り」の正体を探るために祖父の家へやってきた。 その蔵で「月之丞」と名乗る幽霊らしき…

　声が有れば、君に届いた。 　声が有れば、君を救えた。 ─────── ◇全六話完結。

少子高齢化を感じさせる超ド田舎の日暮村（ひぐれむら）で小さい頃から兄妹同然に育った石動悠一（いするぎゆういち）とその幼馴染の雪村雪華（ゆきむらせつか）。 彼らがくっつくのも当た…

　11月22日今日は彼女の誕生日だった。会社を早々に切り上げ愛用の自転車を走らせる。 　もう何度目になるかわからない登り階段を駆け上がり玄関の扉を開ける。 「ただいま」 　…

都内の専門商社に勤める「観月 小百合（みづき さゆり）」は、幸が薄い女。三十路を迎えたのをきっかけに、彼女は将来のことを真剣に考え始める。 婚活パーティーに参加した小百合は、そ…

《大正後期〜昭和初期》 　新しいもの好きがゆえ、ときに“破天荒”と称される秋瀬夏南汰は、中性的な容姿に似合わない程の並々ならぬ野心を持った男子である。 　やがてある風潮を変…

雪深い山奥の里には“御使い様”と呼ばれるもふもふな獣と。 そのお世話をしながら穏やかな日々を過ごす巫女がおりました。 十年に一度の祭事にはりきる巫女。 しかしその直前に里にやっ…

幼い頃、土鬼に両親を殺された少女・スミア。 復讐を誓った彼女は、不老不死の戦士・光戦の民である兄弟・アルヴェとシルヴァとともに、土鬼を狩る旅に出るのだが……。

人という生きものは様々なカタチの愛を背負うものなのです。

女の子がひとり、手紙を書きます 【第1回フリーワンライ】 目に見えない○○（○○は変換可能） 羽ペン 曇り空 貫くための剣 ＊ワンライ用

これは約束を果すお話だ。誰も救われないだけの物語だ。