「【ふたり】」を含む小説

ふと気が付くと頭上に街並みが広がっていた。 空に放り出された“私”には、記憶がない。 偶然出会った少女と共にする旅、その最後に待ち受けているものは何だろう。 　　　　　 【ミッシ…

見知らぬ城で目を覚ました水守りの子・ジウは、謎の少女ユンファと出会う。日照りが続いて2年。世界はすでに影も形もなくなっていた。 「世界を復活させないか」というユンファの提案で、ふ…

　彼のお人形なんかになりたくない。 　虚弱で最弱の力しか持たないが、知恵ある男装の姫君リンラン。しゃべるピエロのお人形と、水精の女騎士オンダとをお供に、東方へと逃げた。 　人と…

高名な祓魔師を祖父にもつユベールには秘密がある。男として育てられてきたけど、実は女子。なぜそんなことになっているのか、ユベール自身もわからない。 祖父の蔵書を読みふけっていたた…

雪降る街の片隅で16歳のネネは占い師をしている。そして「虹の橋を渡ってしまったあの子に会いたい」という人々の願いを叶えていた。 それをノーチという黒い大きな犬が、彼女のそばに寄り…

美貌と豪胆さを買われて聖女の身代わりに抜擢されたアレクサンドラと、精霊に愛された本物の聖女でありながら極度の人見知りで表舞台に立つことができないロザベラと。 外見も内面も凸凹なふ…

仲の良い狐と狸が、一緒に山の神様になろうとするお話。 　ところが、狐は賢くいいかんじ、狸は失敗ばかりのおっちょこちょい。 　果たして、ふたりは一緒に山の神様になれるのでしょうか……

日本が昭和の代紋引っ提げて、世界を相手にブイブイ言わせていたとんでもない時代。煌びやかに膨らみ続けるバブルとはまったく無縁な市井の片隅で、ほのぼのまったりと青春の絵日記を描き続け…

始めて告白をされて、始めて告白をして、始めて付き合って。好きという感情を知って相手をもっと想えるように。あなたとならどこへでも好きなだけ好きになれるように寄り道をしよう。

悠晴は大学生時代の友人翔太と再会する。 思い出話に花を咲かせながら、楽しい時間を過ごしたふたりだったが、翔太との差を感じた悠晴は激昂。喧嘩別れになってしまう。その3日後、翔太は自…

倉嶌琉夏が急な病に倒れた。見舞いに訪れた志島皐月は、琉夏と同じ病室に入院している少女・甘木栞奈と、その叔母・楓と知り合う。楓いわく、栞奈はなぜか退院を渋っているらしいのだが――。…

プロポーズ当日、依人を手違いで呼び出したのは、異世界に住むカナリア姫だった。彼女の王国を救うため、そして元の世界に戻るため、ふたりは冒険の旅に出る……。霊力を求めて王国を旅する、…

　目の前に広がる見覚えのない景色は見たこともない村。 　幹人（みきひと）は村に住む男に見つかってしまいいきなり襲いかかられる。 　逃げた先に立っていた魔女のリリに助けを求めること…

異世界に勇者として召喚された女子高生みち子。彼女が授かった固有スキル『ミンチ』は、なんと自分自身がミンチになるという頭のおかしい代物だった！！ 弾け飛び、無数のミンチとして這い回…

　知り合いに渡されたメモを元に、碧依と鈴乃はあるカフェを訪れる。そのカフェで出されるコーヒー、ケーキ、クッキーを口にしたふたりは……。 　忘れられない経験って、意外と身近にある。

春の世の夢　　　　　　下村りょう 　ブッコロー、好きだよ。なにを？　きみのことだよ！　チャネルでもなく、お前。 　ほら、振り返ってご覧。ミミズっぽいでっけー枝！ 　ぼくはきみが…

中年男性と、１７歳になった美少女との道ならぬ恋、その少女とは、男性の娘と仲良しの少女だった。ふとしたきっかけで生まれた許されざるその恋。愛しながらもその罪に悩みながら、引き返せな…

「──嫌、でございます」 　男装の女官・碧燿《へきよう》は、皇帝・藍熾《らんし》の命令を即座に断った。 　彼女は後宮の記録を司る彤史《とうし》。何ものにも屈さず真実を記すのが務め…

ファミレスでアルバイト中のユウジとナミ。ふたりは両片思いの関係だった。 ちゃんと思いは通じ合っているということを、実はふたりの影は知っているのだった……。

薄曇りながらも気温は高めな春も近付く、とある日。 いつも通りに身支度を整え、朝食を済ませ、いつものように家を出た。 自宅マンションを出て少し進む。 角っこを超えた瞬間、衝撃を受け…